ゲームへたおじさんドットコム

いい年した男のゲーム日記とメモと寄る辺のなさ。ゲームへたおじさん、またはMSRkbと名乗っています。

わかり、わからない、わかってくる

月姫といえば、SteamのGWセールで安かったので『MELTY BLOOD Actress Again Current Code』を買って5月から7月くらいまでプレイしていたのだった。

MELTY BLOOD Actress Again Current Code [オンラインコード]

なんで今頃メルブラ? という話だが、まあ月姫リメイクも出るわけだしなんかこう自分の中で盛り上げていこうという気分がありつつ、定期的に訪れる「2D格ゲーをいじりたい」という気分の高まりとちょうど時期があったから、というところだ。同人版とかAC版のときには手を出してないので、ほんとなんで今更という感じだが。

だが、前回エントリでも書いたように俺は月姫本編のアルクェイドルートしかやってないので、メルブラのほうでも何もわからんね。何もわからねえー! 誰だお前?って奴ばかり出てきてものすごいイキりオタ台詞を吐いて戦う。そして台詞や技はザ・邪気眼系のオタオタしさMAXなんだけど、それとは逆に2D格ゲーのキャラクターデザインとしては地味で、学生服かユニクロみたいな服かドレスかロングコートを着てる奴らばかり出てくる。今改めて見ると不思議なバランスだなあと思う。台詞の情報量は過剰なんだけどキャラクターデザインの情報量に乏しいんだよね。

しかしキャラクターがぜんぜん知らない奴ばかりなのには驚いた。まあ本編のアルクェイドルートしかやってないんだからそりゃそうだろうということなんだろうが、でもほんとに知らない奴らばかりだ。こんなによくわからんとは思わなかったな。わからないけども、00年代中頃のあの界隈のイキフンを大いに感じることができて、これはこれでなかなか「味わいがある」と言っていい。

 

そんなわけで「味わい」を噛みしめながらやっていってたんだが、月姫というコンテンツの味わいとは別のレイヤーでの「わからなさ」が立ち上がってきて、わからねえー! 何もわからねえんだー! という気分になった。俺は、格ゲーが、わからない。

俺は『ヴァンパイア』くらいの頃から、なんかこれはもう俺には無理だと思って2D格ゲーから離れた。どう無理だったかというと画面内の情報量に俺の認識・処理能力が追いつかなくなったんだよね。キャラクターの動きがこの頃からどんどん派手に、情報量多めになっていって、今押したボタンと今画面上で繰り広げられているキャラクターのアクションが俺の脳内においてイコールで結べなくなってしまい、何をどうすればいいのか、よくわからなくなってしまったのだ。

以後、プレイヤーとしてはあまり積極的に2D格ゲーには触れず後ろに立って表層的にぺろーんと眺めているだけで、時々思い出したように最新作を触れては「うーんやっぱりわからんなー」ということを再確認して終わる、というのを繰り返していた。

今回メルブラに触れて例の如く「わからんなー」と感じていたのだが、とはいえ元は15年以上前の格ゲーだ。その後アップデートが繰り返されたとはいえ、『~Actress Again Current Code』がリリースされたのだって10年以上前。さすがに現代の目から見ればまだ太刀打ちできる程度の「わからなさ」であろうというある種の「舐め」ないし「勝算」があった。……いや太刀打ちしようとしているのがこの俺なので別に15年だろうと10年だろうと2D格ゲーリテラシーは一切成長しておらず、これは錯覚でしかないんだが……。

今はわからない。が、やがてわかる……。我は知らず、ただ一つの事をしる、即ち我さきに盲目たりしが、今見ゆることを得たる是なり(ヨハネ 9:25)。SteamのGWセールで安いんだしということで俺と同じくメルブラ未プレイの友人や後輩へ送りつけ、お互いに少し練習して「わからんなー」というレベルになったあたりでネット対戦する。すると……わずか90分くらいの間にものすごい数の「わかり」が発生するのだ! やるごとに「わかり」が蓄積されていき、止まっていた俺の2D格ゲーリテラシーが高まっていくのが手に取るように「わかる」。高まっていくというか、一般的格ゲーマーが100だとすると俺はやっと5になったくらいだが。しかし、とりあえず今、何が行われているのかがやっと肌感覚でわかるようになった。

が、次の週末にまたネット対戦をしてみると、また「わからない」の谷間に陥ることになる。「わかり」を得ることで「わからない」ことが「わかる」のだ。イエス言ひ給う『われ審判の爲にこの世に來たれり。見えぬ人は見え、見ゆる人は盲目とならん爲なり』(ヨハネ 9:39)。人生の……真実の瞬間……。

 

というように、3人で手探りかつ別に情報を検索して学んでうまくなろうともしないままただただ対戦し、ただただ出鱈目にふんわり楽しい感じで時間が過ぎていくので良かった。月姫本編の主人公であるところの遠野志貴の超必が、発動するとスローモーションになって、なんか珍妙なジャンプ&身体のひねりモーションで相手に飛び込んでいき、当たると「死の線」をナイフで切りつけて大ダメージというものなんだが、誰がやってもだいたいスカるのでそのたびにゲラゲラ笑ってた。珍妙なジャンプと身体のひねりをただ見守るだけの虚無のスロー時間が流れるのが最高だった。

月姫のリメイクに合わせてメルブラもリブートするようだが、こっちもそのうちやるかなー。

 

MELTY BLOOD: TYPE LUMINA - Switch

MELTY BLOOD: TYPE LUMINA - Switch

  • ディライトワークス
Amazon