ゲームへたおじさんドットコム

いい年した男のゲーム日記とメモと寄る辺のなさ。ゲームへたおじさん、またはMSRkbと名乗っています。

Discord:ゲームへたおじさんドットぼやき場

Twitter疲れ、と言うつもりはないのだけど、最近Twitterを見ているとどうにも気が滅入ってしまうというか、これは明らかにマイナスのことに時間を費やしてしまっているなと思うことが多くなってきた。

そんなわけで、少しでもTwitterを見ている時間を少なくしようということで、立てたもののどうやって使おうか考えあぐねていたDiscordのサーバを少し整備して運用してみることにした。俺しか書き込めないひとりTwitter的に益体もないことを書き込むチャンネルの他に、誰でも書き込める雑談チャンネルとかゲーム関係の写真を貼るチャンネルとかを用意しています。まあ緩くやっているので、気が向いたら覗いてみてください。

青春遺物

Twitterで流れてきたこの写真、

おもしろネタとしてバズってたけど、俺はなんかすごくしんみりしちゃったな。思わず画像を保存してしまった。ここ最近このBlogで昔のことをいろいろ思い出しながら書いてるからかもしれないけど、こういう画像を見ると、時の流れ、青春のきらめき、それが永遠には続かないこと、時間が経てば取るに足らない薄汚れたものになること、しかしだからこそ逆説的にその「一瞬」が光るのだ……みたいなことを思う。不惑を超えるとやはりそういうのはある……あるじゃないですか……「♥H9・6・16♥」と日付が明記されているところが特に。この落書きをしたかおりとなおとは今どうしているのだろうか、そしてその日、俺は何をしていただろうか。

わかり、わからない、わかってくる

月姫といえば、SteamのGWセールで安かったので『MELTY BLOOD Actress Again Current Code』を買って5月から7月くらいまでプレイしていたのだった。

MELTY BLOOD Actress Again Current Code [オンラインコード]

なんで今頃メルブラ? という話だが、まあ月姫リメイクも出るわけだしなんかこう自分の中で盛り上げていこうという気分がありつつ、定期的に訪れる「2D格ゲーをいじりたい」という気分の高まりとちょうど時期があったから、というところだ。同人版とかAC版のときには手を出してないので、ほんとなんで今更という感じだが。

だが、前回エントリでも書いたように俺は月姫本編のアルクェイドルートしかやってないので、メルブラのほうでも何もわからんね。何もわからねえー! 誰だお前?って奴ばかり出てきてものすごいイキりオタ台詞を吐いて戦う。そして台詞や技はザ・邪気眼系のオタオタしさMAXなんだけど、それとは逆に2D格ゲーのキャラクターデザインとしては地味で、学生服かユニクロみたいな服かドレスかロングコートを着てる奴らばかり出てくる。今改めて見ると不思議なバランスだなあと思う。台詞の情報量は過剰なんだけどキャラクターデザインの情報量に乏しいんだよね。

しかしキャラクターがぜんぜん知らない奴ばかりなのには驚いた。まあ本編のアルクェイドルートしかやってないんだからそりゃそうだろうということなんだろうが、でもほんとに知らない奴らばかりだ。こんなによくわからんとは思わなかったな。わからないけども、00年代中頃のあの界隈のイキフンを大いに感じることができて、これはこれでなかなか「味わいがある」と言っていい。

 

そんなわけで「味わい」を噛みしめながらやっていってたんだが、月姫というコンテンツの味わいとは別のレイヤーでの「わからなさ」が立ち上がってきて、わからねえー! 何もわからねえんだー! という気分になった。俺は、格ゲーが、わからない。

俺は『ヴァンパイア』くらいの頃から、なんかこれはもう俺には無理だと思って2D格ゲーから離れた。どう無理だったかというと画面内の情報量に俺の認識・処理能力が追いつかなくなったんだよね。キャラクターの動きがこの頃からどんどん派手に、情報量多めになっていって、今押したボタンと今画面上で繰り広げられているキャラクターのアクションが俺の脳内においてイコールで結べなくなってしまい、何をどうすればいいのか、よくわからなくなってしまったのだ。

以後、プレイヤーとしてはあまり積極的に2D格ゲーには触れず後ろに立って表層的にぺろーんと眺めているだけで、時々思い出したように最新作を触れては「うーんやっぱりわからんなー」ということを再確認して終わる、というのを繰り返していた。

今回メルブラに触れて例の如く「わからんなー」と感じていたのだが、とはいえ元は15年以上前の格ゲーだ。その後アップデートが繰り返されたとはいえ、『~Actress Again Current Code』がリリースされたのだって10年以上前。さすがに現代の目から見ればまだ太刀打ちできる程度の「わからなさ」であろうというある種の「舐め」ないし「勝算」があった。……いや太刀打ちしようとしているのがこの俺なので別に15年だろうと10年だろうと2D格ゲーリテラシーは一切成長しておらず、これは錯覚でしかないんだが……。

今はわからない。が、やがてわかる……。我は知らず、ただ一つの事をしる、即ち我さきに盲目たりしが、今見ゆることを得たる是なり(ヨハネ 9:25)。SteamのGWセールで安いんだしということで俺と同じくメルブラ未プレイの友人や後輩へ送りつけ、お互いに少し練習して「わからんなー」というレベルになったあたりでネット対戦する。すると……わずか90分くらいの間にものすごい数の「わかり」が発生するのだ! やるごとに「わかり」が蓄積されていき、止まっていた俺の2D格ゲーリテラシーが高まっていくのが手に取るように「わかる」。高まっていくというか、一般的格ゲーマーが100だとすると俺はやっと5になったくらいだが。しかし、とりあえず今、何が行われているのかがやっと肌感覚でわかるようになった。

が、次の週末にまたネット対戦をしてみると、また「わからない」の谷間に陥ることになる。「わかり」を得ることで「わからない」ことが「わかる」のだ。イエス言ひ給う『われ審判の爲にこの世に來たれり。見えぬ人は見え、見ゆる人は盲目とならん爲なり』(ヨハネ 9:39)。人生の……真実の瞬間……。

 

というように、3人で手探りかつ別に情報を検索して学んでうまくなろうともしないままただただ対戦し、ただただ出鱈目にふんわり楽しい感じで時間が過ぎていくので良かった。月姫本編の主人公であるところの遠野志貴の超必が、発動するとスローモーションになって、なんか珍妙なジャンプ&身体のひねりモーションで相手に飛び込んでいき、当たると「死の線」をナイフで切りつけて大ダメージというものなんだが、誰がやってもだいたいスカるのでそのたびにゲラゲラ笑ってた。珍妙なジャンプと身体のひねりをただ見守るだけの虚無のスロー時間が流れるのが最高だった。

月姫のリメイクに合わせてメルブラもリブートするようだが、こっちもそのうちやるかなー。

 

MELTY BLOOD: TYPE LUMINA - Switch

MELTY BLOOD: TYPE LUMINA - Switch

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月姫リメイクのこと、2003年の『月箱』のこと

そういや、『月姫』のリメイクであるところの『月姫 -A piece of blue glass moon-』がようやっとリリースされたんだったよな。月姫かー。発売日近辺はさすがに俺のTwitterタイムライン界隈でも盛り上がりがあって、その熱にほだされて俺も買ってしまいそうになったのだが今のところ買ってない。まあそのうちプレイすることもあるんだろうけども。

盛り上がっているときにやってみるかと思った理由のひとつに、TYPE-MOONの(パッケージタイトルとしての)前作『魔法使いの夜』がすごかった、というのがある。これはゲームというか完全にデジタルノベル、選択肢もなにもなくて一本道のお話を読んでいくだけの作品なのだが、とにかくスクリプトの組み合わせによる演出が異様にリッチだった。

これは誰が見てもすごいと思えるレベルの凄さで、それまでのノベルゲームでは見たことがない、そしていわゆるアニメ的なセンスの演出というのともまたぜんぜん違う、最も近いものを挙げるならば「飛び出す絵本」のような、それが多段レイヤーごとに細かく動いているような、なんとも豪華なものだった。

これはいいもん見たなー眼福ーという感じがあった。今回もそういう視点での「とりあえずちょっと見てみたい」という感覚はある……と思ったら、『魔法使いの夜』等でスクリプトを担当していたつくりものじ氏は、今回の『月姫 -A piece of blue glass moon-』には関わってないっぽいのか……。ではあれほどのものを望むことはできないのかなあ。まあでも、たぶんそのうちやるだろう。

 

そういや、と思ってHDDで昔のデータをサーベイしてみた。俺がオリジナルの『月姫』、というか『月箱』を買ったのっていつのことだろうと気になったからだ。最近はとにかく昔のこと、殊に00年代前半のことが気になる。ここらへんの働き始めて数年って環境の変化と忙しさで記憶が曖昧だから、折に触れて思い返しておかないとなんだかよくわかんなくなっちゃうんだよね。

その頃にやっていたサイト内の1コーナーで、ゲーム関係の買い物をしたときに写真と短いコメントを残す、というのをやっていた*1。デジカメを買ったばかりで(新宿のヨドバシでちょっと値切って買った型落ちのOLYMPUS CAMEDIA C-1Zoomだったと思う)、自分が撮った写真をその場でネットにアップロードするという行為そのものに面白味を感じていた頃のことだ*2。2003年5月5日。秋葉原ラムタラで2,500円で買ったとメモしてある。ネットでなにやら月姫という「同人ゲーム」が盛り上がっているというのを見て(俺ニュース経由で知ったのだと思う)、ゴールデンウィーク秋葉原に行って、そこで買ったのだろう。当時の写真を貼る。

 

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2003年6月6日にはTYPE-MOONの特集記事が載っている「Colorful PUREGIRL」も買ってる。

 

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当時の俺はこういうオタクカルチャー最前線的なものに疎かったので必死にキャッチアップしようとしてるのが覗えますね(別に今も詳しくはないが)。

当時プレイした感想を思い出そうとしたが、今からの視点で思い出してもたぶんバイアスがかかっていたり自分内の歴史(精神史)修正主義者が悪さをしようとするので、こんなときは過去ログ検索だ。長いことBlog書いてるとこういうときに便利。2003年5月19日のエントリがヒットしたぞ。どれどれ。

 ところでぼちぼち『月姫』を進めているわけですが(そしてけっこう面白いわけなのですが)、初めてメインヒロインと出逢った主人公が、彼女のあとをつけていって惨殺する、っていうのはあまりにも屈折しすぎちゃいないか。こりゃもうそうとうな屈折だ。しかもメインヒロインはけろりと復活するし、主人公のことを責めないし(吸血鬼だという設定はあるにせよ)。

ふむふむ。そうそう、ここのところすごい引っかかって、その引っかかりは個人的には最後まで解消されなかったんだよねー。リメイク版ではどう処理されているのだろう。

こんなに屈折していれば、そりゃあ確かにオタクセクシュアリティ系言説の評論家諸氏(ものすごく乱暴なくくりだが、他にどう言えばいいのかわからない)が何か言いたくなるのも頷ける。

お? お? これはなんかギアが上がってきたぞ……。

 私自身はどうかと言うと、そういう展開を面白がるよりまえに、なんというか、ひとことで言えば呆れた。ものすごい勢いでスルーされる葛藤。それはやはり、ビデオゲーム内で語られる物語として見ても(そして私は、ビデオゲーム内で語られる物語を小説や映画で語られる物語と同列で批評することを慎重に回避すべきだと思っているが)、やっぱりあまりにも、屈折しすぎてはいないか。

むひょっ。これは我ながら「むひょっ」と突発的奇声を上げてしまうようなイキりが覗える。たぶん本当に言いたいことをうまく書けないのでとりあえず借り物のワードで着飾ってみた感が読み取れるね。若い、若いねー。この時点で俺は二十五歳だった。それがひとの一生でいちばん美しい年齢だなどとだれにも言わせまい――(ポール・ニザン)。

まあこんなこと書いてるけど次の年には『Fate/Stay night』を発売日に(確か)買ってるわけですからね。何をか言わんや。さらに言えば、『月姫』は最初のシナリオのTrueエンドを見たところでなんか自分の中で「終わった」気になったらしく後のシナリオは全スルーしている。そんなことってある?

いやなんでそんなことしたのか、そこで終わりだと思った、というわけではさすがにないと思うんだけど、ほんとパキッとそこでプレイをやめちゃってるんだよね。そんで数年後、はてなキーワードでたまたま「月姫」の項目を見てたら知らないキャラクターや設定が大量にあって驚いたという……いや確かにそれまでもネットで『月姫』関係の話題を見るたび、微妙な違和感はあった。俺の知らないイベントとかセリフとか。でもそれはきっとゲーム本編では語られない裏設定とか他の人が作った二次創作での話で、熱心なファンなら当然知っている周辺情報なんだろう、くらいに思い込んでたっぽいんだよな……プレイングが雑すぎるぜ。

そんな俺に月姫の何が語れるんだと言えば何も語れないんだが、まあそういう00年代前半のあれこれの思い出も含めて、リメイク版をやってみるのも味わい深いんじゃなかろうかという結論で茶を濁しておこう。そのうちやるよ! PC版が出たらやる!

*1:このサイトのBlog部分の主なエントリははてなに移行した(今の雑多Blogのほうに)が、Blog以外のコーナーはHDD内にしかない。

*2:その場で、なんて書いたけど、今みたいにスマホ内で1タップでシェアとは違い、デジカメをPCに繋げてデータを吸い出し、画像編集ソフトでサイズ調整して保存し直し、テキストとHTMLを書いて、FTPクライアントを立ち上げて契約しているプロバイダのホームページ用サーバ領域に接続し、.htmlファイルと.jpegファイルをそこにアップロードして……という手順を踏んだわけで、今の基準で言うところの「その場」では全然ない。部屋の中で撮ったものをその部屋の中にいながらにして30分程度の作業でサーバにUPできる、というのが当時は物珍しかったのだ。

Palmの北朝鮮製ゲーム

今でも時々思い出すこと。

昔、だいたい2001年か2002年くらいの時分。働き始めたばかりの俺はスケジュール帳をどうするかを模索していた。会社支給の背広の内ポケットに入るサイズのペラペラしたやつを使っていたものの、あまり使い勝手がいいとは言えない。上司がSONYPalm OS搭載PDACLIEを使っていたのにちょっと憧れて、いっそのことPalmにしてみるのもいいかもしれないと思いはじめた。

折良く、Palm社はこの頃にエントリーモデルの在庫処分的な価格改定をやっており、最もシンプルな機能のm100というモデルが9,800円になり、さらに期間限定セール(確か)として2001年末から2002年頭にかけては4,900円という破格の安さで店頭に並んでいた。俺はたぶん01年の年末くらいにこれを買ったはずだ。

Palm OS独特の「グラフィティ」というペンでの文字入力方法にも慣れ、スケジュールのMac OSとの同期もまあまあ使えるかなと思いはじめた頃、たまたまネットを巡回していてPalm OS用のゲームをDL販売しているサイトを見つけた。

並んでいるのは『ファイア』や『ボール』みたいなゲーム&ウオッチのコピーゲームのようなものばかりなんだが(Palmマシンの少ないボタン数と液晶サイズ、処理能力でも遊べるゲームというと限られてくる)、その中に「北朝鮮製ゲーム」というカテゴリがあったのがすごく気になった。

カテゴリになってたのだからたぶん複数本並んでたはずだ。が、どんなゲームがラインナップされていたのか、見たはずだがまったく覚えていない。あのとき買っておけばよかったなあ、と未だに後悔している。どこがどう「北朝鮮製」だったのか、そしてなぜPalmだったのか。

まだ小泉純一郎が訪朝して北朝鮮が日本人拉致を認める(日朝首脳会談 - 2002年9月)前だったはずだ。俺がPalm m100を買った時期と合わせて考えると、たぶん2002年前半にそのサイトを見つけたのだと思う。ああ、あれはどんなゲームだったのだろう。誰か買ってプレイした人はいないだろうか。

ヒップアタック

大元のトピックがなんなのかは追えなかったのだが、Twitterのタイムラインで格ゲーにおけるヒップアタックについての話が散発的に観測された。最初に目にしたのはルーシーさんのこのTweetだったと思う。

格ゲーのヒップアタックかあ……と記憶の底を攫ってみるものの、格ゲー詳しくないから今ひとつ思いつくものがない。レインボー・ミカくらいか。でもヒップアタックといえば、格ゲーじゃないゲームですごくヒップアタックが気持ちいいゲームがあったよな……だが思い出せない……なんかこう、ジャンプしてストンと垂直に落ちてブロックとかをズガガガと壊せるんだよな……とここまで考えてやっと、それはマリオだということに気づいた。マリオ……かあ。すべてのことに靄がかかっている。

マリオもそうだけど、なんかヒップアタックというと2D横スクロールアクションという感じが俺の中である。が、そこで「2D横スクロールアクション」の例として最初に思い浮かんだのがなぜか『カルノフ』だ。『カルノフ』はヒップアタックができた、という偽の記憶がなぜかあるのに気づいた。アーケード版ではできないけど、ファミコン版ではアレンジが入って、ジャンプ軌道の頂点で十字キー下押すとヒップアタックできるんだよねー(できません)。

カルノフファミコン版BGMのイントロの部分「ジャージャージャージャー」ってとこは妙に印象に残っているのだ。あのなんだろう、中東風というかあるいは東欧っぽい……のかよくわからないけど独特のメロディライン。でもその他のことはぼんやりとしている。『ファイターズヒストリー』シリーズに出てたときはヒップアタックできたのかもしれない。何もわからない。すべてのことに靄がかかっている。

無意識の過剰さ、機械による彼岸からの言葉

久しぶりに田中孝太郎さん(@dotimpact
がまとめた「About This Game」を読み返していた。ゲームのプレスリリースや紹介記事に出てくる奇妙な言葉をまとめたものだが、編纂時から時間が流れていることでさらに滋味溢れるものになっている。

text-perforation.doppac.cc

元のプレスリリースや紹介文はだいたい10年代前半くらいまでのものが主だが、あの当時はソーシャルゲームバブルやアプリゲーム勃興期だったので、思いつきみたいな企画とかぼんやりした会社がまだあったということなのだろうと思う。いやでも、80年代のゲームブームのときに語られていた奇妙な広告の文言ともまたちょっと違った、無意識の過剰さとでも言うべきものがここには溢れているんじゃないだろうか。たぶん「プレスリリース」という形式、それをそのまま機械的に記事に落とし込むというルーチンワークにこの無意識の過剰さが生まれる素地があるのではないかと思っている。

俺も「ゲームの間抜けな言葉」カテゴリの記事で時々目に付いたものをピックしているが、2014年に書いた以下の記事で

ゲーム内で語られるいわゆる「物語」と、ゲームのシステムの間のある種のズレ・乖離・キャズムが、こういう間抜けさを生み出すのだと俺は思っている(具体的には、そのズレに無頓着な人間がルーチン的にワードを吐き出すことで間抜けなフレーズが生まれる。殊に紋切り型の表現を使うと間抜けさに陥る危険性が増す)。(中略)何も間違ってはいないのだが、絶対的におかしい、という彼岸。

(中略)

ただ勘違いしてほしくないのだが(誰に?)、俺はこういう、ゲームの間抜けな、雑な言葉を批判しているわけではまったくなくて、むしろ、否、完全に愛しているということだ。「無料で遊べちまうんだ!」というのは何度でもタイプしたい文字列だ。こういう種類の表現は、ビデオゲームの最もチャーミングな部分のひとつである、とさえ俺は思っている。

なんてことを書いていて、今もその考えは基本的に変わってないけど、人間のルーチンワークじゃなくそのものずばり機械的に最適化したときの「彼岸からの言葉」感にはある種の戦慄も禁じ得ないところはある。上記記事の続きの以下の記事のような事例なんかが特に。

Xbox ワイヤレスコントローラーをPC用に買う

PCで使ってたXbox 360コントローラーのスティック部分がへたってきたのと、やっぱり十字キー部分が使いづらいのにいい加減我慢ができなくなってきた。十字キーで遊びたい2Dオールドスクール系ゲーム用のセガサターンパッド型コントローラーも用意しているとはいえ、それ以外のゲームでもメニュー周りとかアイテムショートカットなんかで補助的に十字キーを使わせるやつがけっこうあって、そういうので暴発していたのだ。

というわけで、最新のXboxコントローラーを買った。Xbox Series X | S用のコントローラーだ。

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右が12、3年前に買ったXbox 360 コントローラー。有線版はPC用に買った。全般的には使いやすいコントローラーだけど、とにかく十字キーだけはフニャフニャでまともに使えない。左が今回買った最新のXbox ワイヤレスコントローラー(エレクトリック ボルト)。

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PC用には通常色であるカーボン ブラックバージョンがUSB-Cケーブル付き6,578円(税込)で売られているんだけど、最近出たこのエレクトリック ボルトの色がなんともオモチャおもちゃしていてピーキーなのに惚れて買った。こっちにはUSB-Cケーブルは付属してなくて7,128 円 (税込)なのでちょっと高いんだけど、この色が欲しかったのでまったく後悔はない。実物見ると、一般的には「黄緑」と言ったほうがいいのかもしれないんだけど、表面のマットな仕上げによって「電気を帯びた黄色」かのように見えてキュートだ。

コントローラーとしては、現世代での一般向け量産品(特殊仕様ではないもの)としてはこれがほぼ最終回答なんじゃないかと思う。どこにも隙がない。Xbox One版のコントローラーも360コントローラーの弱点を丁寧に潰してきた感じだったが、それをさらにもう一段高いレベルでチューンしたものだ。

グリップとスティック、LRトリガー/バンパー部は梨地に加えて触覚ドットパターンが施され滑り止め加工としては申し分ないし、新開発のハイブリッド方向パッド(十字キー)のクリック感のある入力具合も好ましい。2D対戦格闘ではどうかはわからないが、少なくともアイテム選択等で補助的に使うときに誤入力することはもうないだろう(どっちみちサターンパッド型コントローラーもあるので、格ゲーするならそっちを使う)。ケーブルは360有線コントローラー時代の直付け(今となっては取り回ししづらい)からOne時代のmicro USBを経て、時代の趨勢に合わせてUSB-Cへ。もちろん基本はワイヤレスコントローラーとして売られているので、Bluetooth搭載だ。そして今回も内蔵バッテリーは別売オプションで、デフォルトでは単三電池×2を入れる仕様というのも地味に嬉しい。有線で使う場合には内蔵バッテリーがないぶん軽く取り回せるし、無線で使う場合にもバッテリーの劣化を気にせず長く使うことができる(もちろん充電池で運用する)。

 

まあそんなわけで、いい買い物だった。今はこれで、Xbox Game Passに入ったばかりの『HADES』をプレイしている。これはやめ時が見つからないタイプのゲームだな。