Steamで無料配信されている『The Children of Clay』をプレイしてみた。
先月に友人から薦められ、ネットでもちょっと話題になっていたのでダウンロードだけしといたのだが、その時点では英語のみ対応ということで後回しになっていた(それほど長文テキストもないし、難しい英語でもないから大丈夫だよという話ではあったが)。それがつい先日、4/18のアップデートで日本語化されたということで、じゃあやるかと相成ったわけだ。
本作は30分程度で終わる超短篇のポイント&クリック型ホラーアドベンチャーゲームだ。こぢんまりとしていて、でもちゃんと怖い。なにより雰囲気が良い。
プレイヤーは考古学者で、とある遺跡で発掘された土人形を調査していくわけだが……その様子がこれ。
このビジュアル一発でもう本作の成功は決まったという感じだが、とにかくこの人形遺物の存在感が良い。実際に粘土で作ったものを写真撮影して取り込んでいるのもあって、なんとも言えない「厭さ」が漂っている。調査の過程でこの人形をクルクル回転させて側面や後ろ側を調べるのだが、そこらへんはストップモーションアニメの要領で作られているので、なんか妙に「ヌルッ」と動くのも気味が悪い。
いろいろなことをしてこの人形を調べていくうちに、まあやっぱり厭なことになっていくわけだ。本作の原型となる作品は2024年の "cosmic horrors jam 3" なるゲームジャムで開発されたものだということで、クトゥルフ的なものが好きな人にはとても刺さる感じのホラー作品だと思う。あとは諸星大二郎が好きな人にもおすすめ。
無料配付のゲームだが、有料DLC(ちょっとしたメイキング資料)を購入して支援とした。