ゲームへたおじさんドットコム

1977年生まれの文系社会人。どこのクラスにも10人はいたような男のゲーム日記とメモと寄る辺のなさ。

2021年11-12月のゲームプレイ

月ごとにちょっとしたまとめ記事を書いておくと、後で読み返したときに俺が面白いというか自分内タイムラインを整理しやすいかなと思って始めてみたのだが(基本的に俺はこのBlogを自分で読んで面白がるために書いている。雑多Blogのほうも含めて長いことやってきた結論としてそれが一番良いということだ)、あっという間に毎月書けずに溜まってしまった。でもまあそれでも別にいい。そんなことを気にしていてもしょうがない。時間が空いたときに、気の向いたときに書けばいいのだ、自分の楽しみのためなのだから……というわけですでに2022年2月だが、2021年11月と12月のまとめ。

2021年11月から12月にかけてプレイしたゲームでBlogで触れていなかったもの、その周辺のことがら、あるいはプレイしなかったゲーム、等々のメモ。

 

『Frostpunk』

極寒の地を舞台にストレスフルな状況下で厳しい決断を迫られる、とても辛くてコンパクトなシムシティ、みたいなゲーム。2020年にプレイして(PC Game Pass)とても面白いのだが難しくかつなんとも荒んだ気分になる内容が感慨深かったのだが、そろそろ寒くなってきたのでまた別のシナリオでプレイした。面白い。

昔、夏になるとゲームキューブの『スーパーマリオサンシャイン』をプレイする、ということをやっていたのだが(あれはとてもいい夏ゲームだった)、これは今後も寒い時期になったらプレイする季節行事タイトルになるかもしれない。

もうひとつメモしておきたいのは、このゲームのテーマ曲(オープニングムービーで流れ、ゲーム中にもそのメロディの変奏が使われている)のサビの部分が映画『28日後…』『28週後…』のテーマ曲で繰り返される印象的なフレーズをたぶんけっこう意識しているという点。『28日後…』『28週後…』も劇中で共通のフレーズの曲がさまざまなアレンジで使われているが、直接的には『28週後…』で最も辛いシーンであるオープニングシークェンスで使われていたアレンジ(「Don Abandons Alice」)のギターのフレーズを意識していると思う。『28日後…』はともかく、『28週後…』は全編を通じて荒んだ映画で、物語としては共通項はないがそういうアトモスフィアの部分にこのゲームと通じるものがあるといえばあるかなー。あの映画の雰囲気が好きな人ならたぶんこのゲームは好みに合う気がする。

『Frostpunk』のオープニングムービーは世界設定とゲームの目的を端的に語るものだが、陰鬱ながらも次第に力強く、あるいは狂信的になっていくナレーションとテーマ曲の盛り上がりが合わさり、なんとも荒涼とした、日常として続いていく世界的規模の絶望というゲームの雰囲気を表現した好編だと思う。


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こっちは『28週後…』の「Don Abandons Alice」。聴き比べてみてほしい。


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『ピクミンブルーム』

『Pokémon GO』に次ぐ任天堂×Nianticの位置情報ゲーム第2段。11/1に配信開始され、わりとすぐに始めた。

時勢を反映してか「位置情報ゲーム」味は控えめな内容になっている。というか実質的にはちょっとリッチな歩数計アプリといったところ。歩数カウントはスマホ自体のセンサー情報から取ってきているし、地図内のオブジェクトへリアルタイムに何かアクションを起こすという要素もないので、別に常時起動しておく必要はない。位置情報ゲームは複数タイトルを並行してプレイし続けるのが難しいので、あくまでサブ的な立ち位置としてこういった控えめな仕様なのだろう。逆に言えばやることがあまりないゲームなので(少なくとも現状では)、そういう意味ではプレイヤーの盛り上がりがあまり見られないタイトルではあるかもしれない。

でもピクミンはかわいいので、今もなんとなく続けている。こういう平熱感覚で日常のルーチンに組み込まれるタイプのゲームだと思う。

 

『おねがい社長!』

2020年は『魔剣伝説』だったが、2021年は『おねがい社長!』のどうしようもない広告をいたるところで見た。本当にどうしようもないのだが溢れ出る中国マネー力(ちゅうごくまねーちから)はやはり時代の記憶として残しておきたい気もする。そんなわけでアプリをインストールしてみた。もちろんCMの映像とはぜんぜん違うゲーム内容なんだが(放置系のファーミングゲーム亜種)、ローカライズのこなれてなさとは別の部分でよく理解できない展開もあって不思議な気分になる。まあ一応、見ておこうということで。

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この最後の、横スクロールで金を消費しながら進んでいくところがなんだかよくわからなかった。いや意味はわかるんだけど、なんかこう、なんか……。

 

『世界樹の迷宮』

ある程度の周期で昔のRPGをプレイしたくなる時期が来るのだが、それが来た。いつもは漠然と何かなんでもいいから昔のRPGを……という感じになるのだが、今回ははっきりとこれをやりたいというものがあった。ニンテンドーDSの『世界樹の迷宮』一作目だ。

これは2007年の発売当時に買ってプレイしたのだがごく序盤(第一階層3階くらい)で躓いてなんとなくそれっきりになっていた。そのうちちゃんとやり直そうと思ってズルズルここまで来てしまったのだが、この機を逃さず再挑戦しようということでソフトを棚から引っ張り出して始めた。

とりあえず初期選択可能な全職業のキャラクターを作り、パーティーの組み合わせを変えながら少しずつ迷宮を探索していく。戦闘はシビアで、キャラクターのスキルもどれを伸ばせばいいのかがゲーム内ではほぼヒントがないのですべて手探りだ*1

まあでもあまりストイックにやる必要もないよなということで、発売当時に躓いたところくらいまで来たあたりで攻略Wikiを少しだけ参照する。えー、そんな大事なことゲーム内で説明ないじゃん! みたいな仕様もあったり、バグでゲーム内の説明テキストとは違う挙動になっているスキルがあることを知り、これは攻略情報片手にやったほうがいいだろうということにした。マップだけは見ないけど。

そんなわけで11月末からちくちくやって、12月末あたりにドラクエで言うところの「はがねのつるぎ」が手に入るくらいのタイミングになった。つまりRPGで最初に楽しさがぐわっと盛り上がるタイミングだ。とても面白くなったので何かに還元したい思いが高まり、Amazonで当時出た攻略本を新刊で買った。

おーまだ新品在庫があったのかーと油断したのがいけなかった。1クリックで買ったから受注メールが来るまで見逃してしまったのだが、これがAmazon倉庫発送のマケプレ品だった。届いてみたら、めちゃくちゃ汚い古本だったのだ。カバーへの汚れ付着、本文ページの半分くらいまでいたる大きな水濡れ跡、それに伴うカビ等々。

受注メールを見て、マケプレ品だからいわゆる「新品」じゃないかもなー、でも元の定価と同額だしAmazon倉庫発送だから最低でも新古品相当ではあるだろう……などと思い込んでいた俺が馬鹿だったよ。怒りの返品手続をして駿河屋で注文し直した。

マケプレ品でもAmazon倉庫発送だと優先して商品ページに掲載されるし1クリック購入も可能になるので、ゲームとかガジェット関係では気をつけていたが(というかここ数年はなるべくAmazon以外を使うようにしていた)、なんとなく本は大丈夫だろうと高をくくっていたところはある。これからは本も気をつけよう……。

まあそんなこともありつつ、これを書いている今(2022年2月)もまだやってる。現在第二階層7階。まだそこかよという感じだが、ゆっくりやってる。

 

『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』

2021年は2D格ゲーに対する苦手意識をメルブラで少しだけ克服したのだが、その流れでもしかしたらこっちもそろそろいけるのではないかと、12月に『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』をプレイしてみた。最後の追加ファイター参戦、最後のバランス調整アップデートが終わったこのタイミングで満を持してという感じだ。別に待ってたわけじゃないが。

スマブラについては2D格ゲーの中でも特に苦手意識があって、それでも以前Wii U版の『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』は「そろそろ向き合わないとな」と思って買ってプレイしてみたのだがまったく面白さの勘所がわからず、さらに言えば操作もおぼつかないし画面内で何が行われているのかもほとんど把握できず敢えなく放り投げた。2時間弱もプレイしていない。その時点で「これは俺にはなんか無理だな」と思ってしまったのだった。ただ、毎作のお祭り騒ぎ的なプロモーションやファンの盛り上がりは傍から見てても楽しく、俺もそれをちゃんと味わいたいなという思いは引きずっていた。

そんなわけなので、年末だしもう一度挑戦してみるかと本作を買ったのだが、今回も最初の1~2時間は正直言って「やっぱダメかも」と思っていた。画面内で何が行われているのかやっぱり把握できない。それでも、豊富に用意されたモードをちょっとプレイするたびに新しいファイターが参戦してくるのにはなんともいえずおめでたい感じがして、年末だということもあってなんだか妙に嬉しい気分が湧き上がり、じゃあもうちょっとやってみるかと今度は早々にあきらめずに続けることができた。成長だ。

そのうちに操作もなんとなくわかるようになり、画面内で何が起きているのかも把握できるようになり、シングルプレイ用モードの「灯火の星」をプレイしているうちにいつの間にか時間が溶けていった。良い。やっとスマブラの良さがわかった。スマブラの良さとは(シリーズ過去作にはほぼ触れていないので主語を限定するなら、少なくとも本作『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』の良さとは)、つまりほとんどやけっぱちのような「おめでたさ」であり、プレイヤーを強引に祝祭空間へと叩き落とすような、おもてなしなどという上品な言葉では足りない、むしろ「パワー」とか「圧」というワードに近いアトモスフィアにある。そして俺はこのゲームをプレイしている最中、画面内で行われている何かの向こう側に、桜井政博という男の存在を常に意識してしまっていることに気づいたのだった。桜井政博のあの一見穏やかな表情と語り口の奥に潜む常人とは明らかに違うサムシング、たぶん我々のような凡人とは違う上位レイヤーから、あるいは我々よりも先の位相からビデオゲームを視ているに違いないあの男の彼岸からの波動を、どうしても意識せざるを得ないのだ。それは一言で表せば「過剰さ」なのだが、量的に過剰でありながら混沌には突入せず細部まで神経質に手が入っている、つまり「コントロールの過剰さ」に畏怖を覚えてしまう。

なんかそんな感じがする。そんな感じがするんすよーなんかー。みたいなことをぼんやり考えつつ、気が付けばダラーッと遊んで時間が溶けていく。この「ダラダラと遊んでしまう」タイプのゲームってのがあるよね、なんかこう、ある種のゲームにはそういうとこあるよね、なんてことを思いました。

 

PS5購入

PS5専用ソフトで遊びたいものがまだほとんどないんだが、なんとなく応募した抽選に当選してしまったので購入。PS4は我が家では退役して他の家にもらわれていった。今のところPS4ソフトでしか遊んでないのだが、ファンが静かになっただけでもだいぶ快適だ。が、ホーム画面のインターフェースやスクリーンショット・プレイ動画の共有方法など、PS4とは設計思想が微妙にあるいは大幅に違うところがけっこうあって、まだそこに戸惑うことが多い。あとやはり自宅のテレビの横に置くと改めてその大きさに驚くな。

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久々の帰省、急にゲームをやるようになった旧友

コロナ感染者数がかなり少なくなった(でも諸外国の動向を見るにこの先また急増するんだろうなということがなんとなく見えてきた)タイミングを逃さずに、ということで11月中旬に久しぶりに実家へ帰省した。本来であれば2020年の3月に帰省して父親が使っているPCを新しいものにリプレイスする予定だったのだが、こういう情勢なので延び延びになっていたのだ。2020年初頭にあらかじめ実家へ配送しておいたDellのPCをここでやっとセットアップし(足かけ2年だ)、ついでに母親用にiPad miniをセットアップしてLINEを使えるようにしていろいろ教え……というようなことをやって、とりあえずこれでなんとか一安心となった。

時間を見つけて旧友と飲みに行ったのだが、ちょっと会わないうちにゲームをやるようになったと聞いて驚いた。中学高校の頃は人並みにゲームに親しんでいたと思う旧友だが、その後はゲームからほとんど離れて別の趣味のほうに行っていたので、ここでまた戻ってくるとは意外だった。彼は飲食の仕事をしていて帰宅が深夜になるのだが、そこから朝まで酒を飲みつつプレイするのだという。がっつりと重量級のタイトルを何本もすごい勢いでやり込んでいるというので(どう考えても俺よりもゲームをやり込んでいる)なんだか嬉しくなってしまった。東京に戻ってから、旧友がまだプレイしていないであろうゲームを何本か見繕って送ったらそれもまたすごい勢いで消化してるっぽいのですげえなあと思った。

 

年末の獣道とRTA Japan

年末はTwitchをテレビに映して、RTA in Japan Winter 2021を流しながら掃除なり細々したことなりをやっていた(なんせ26日から31日までずーっとやってたからね)。12/30はこれに獣道 IVもあったので、朝からずっとTwitchを見ていたわけだが、いやー、獣道はどの試合もすごかったな。2試合目の『怒首領蜂 大往生』だけはわりと爽やかに終わったけど、後はどれもなんかこう情念というか、敢えて流行りの言葉で軽薄に言うならば「男同士のクソデカ感情」みたいなものがダダ漏れてくるような感じで、年末になんでこんな……という気分にまでなった。個人的には特に3試合目、『ぷよぷよテトリス』での あめみやたいよう 対 kazu 戦の決着の付き方に戦慄してしまった。

それとは関係ないけど、RTA in Japanとか獣道見てると、この二三年でゲームプレイ興行での解説者役の人たちの「そのゲームを知らない人への解説スキル」がすごくレベル上がってきてるなと感じた。獣道は煽りVの作り方もすごくうまくて、こんな感じでいわゆるe-Sportsの「試合」ではなく明確に「興行」を指向したイベントがもっと出てくるといいんではないかなーと門外漢としては無責任に思った(獣道へは3000円投げ銭した)。

kakulog.com

 

「獣道 IV」のアーカイブは以下。

www.twitch.tv

*1:調べたら、さすがに二作目からはどのスキルの組み合わせで新しいスキルがアンロックされるのかはゲーム内で情報が出るようになったそうだが。