ゲームへたおじさんドットコム

1977年生まれの文系社会人。どこのクラスにも10人はいたような男のゲーム日記とメモと寄る辺のなさ。

バッツグーン!

Switchで『BATSUGUN サターントリビュート Boosted』を買ってプレイしてる。前に書いたとおり、俺にとって『BATSUGUN』というシューティングゲームはそれほど思い入れのあるタイトルではない。ないんだけど、ダラーッと何も考えずにプレイするにはとてもいい塩梅のゲームなのだ。秋葉原のHeyにわりとずっと置いてあるので、金曜日あたりの会社帰りに寄って、その週の仕事の疲れでごちゃごちゃになった頭をカームダウンするために連コインしてだらだらプレイする、というのをよくやる。

『BATSUGUN サターントリビュート Boosted』はタイトルのとおりアーケード版の移植ではなくあくまで「セガサターン移植版」のパワーアップ移植、というちょっと複雑な出自ではあるのだが、まあ移植度云々について何かわかるほどこのゲームに知悉しているわけではないので(以前書いたように、何度プレイしても「レベルアップするとすごく強くなる」というフィーチャー以外がほとんど記憶に残らないし、それ以外で覚えているのは一面が海中だってとことボスの名前がDeep Purpleだというところだけなのだ)、家でプレイできるなら買っとくか、最近は疲れて会社帰りに秋葉原へ寄る気力もないしな……という非常に後ろ向きな感じで購入した。

で、プレイしたわけだが……あれ? これ俺がときどきHeyでプレイしてるBATSUGUNより難しい気がする……なんでだ。なんでだと言われても困ると思うが。もっと簡単なゲームだと思ってたんだが、なんかすぐ死んじゃうよ。疲れてるのかな。アケコンでプレイしてないからかな。なんでだ。なんでだと言われても困ると思うが。

あと、このゲームはタイトルで「バッツグーン!」とキャラクターたちが声を合わせて元気に言うのがなんか勢いがあって良かったよな、Heyだと周りの音がうるさくて聞こえないけど……と思ってプレイを始めたのだが、そんなコールは一切なかった。あれ? と思ってよくよく考えてみたら、これはお笑いコンビのX-GUNが「ボキャブラ天国」出演あたりから始めた名乗りだった。このゲームのリリースが93年、ボキャ天に出てくる若手お笑い芸人が中高生に人気を集めていたのもそれくらい。同じくらいの時代の記憶がごちゃまぜになっていた。あの頃、俺はクラスの女の子たちが休み時間にボキャ天の話をしているのを聞いて、くだらないなそんな番組、みたいな感じでダル絡みしてすごい勢いで無視されたりしていたのだった。そして通っていた高校のすぐ近くにあったGEOに数台設置されていたアーケードゲーム筐体に『BATSUGUN』が入っていて、俺はときどきそれをプレイして、そして市内の俺が知る限りのレンタルビデオ屋ではその店にしか置いてなかったロジャー・コーマンの『血まみれギャングママ』とかトビー・フーパーの『スポンティニアス・コンバッション/人体自然発火』なんかを借りて、ああ、あのボキャ天が好きなクラスの女の子たちはこんな映画見ないんだろうな、とか思って、でもそこにはルサンチマンから来る優越感じみた感情はぜんぜんなくて、ただなんとなくうら寂しい気分だけがあったのだった。

 

バッツグーン!

 


  

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