PS5の本体および周辺機器デザインが発表された。
ちょっと懐かしい感じのする未来感と今どきゲーミングPC風味をソフィスティケートしてさっぱりとまとめた感じで、俺はなかなかいいなと思った。PS4の本体デザインが発表されたときほど感動はしなかったけど。
PS2以降の本体デザインは、モノリスあるいはロゼッタストーンの意匠をどう落とし込むかという方向性だったように思う。PS4初代デザインでそれの決定版みたいなものができて、次はどうするかと思ったらやはり別の方向性に舵を切ったということなのかな。
新コントローラー・DUAL SENCEのデザインが先出しされたときにあれ?と思ったが、今回本体デザインを見て、やはりPS VRのデザインはPS5世代のデザインラインの先行投入、あるいはPS4世代との橋渡しということだったのだなと納得した。PS VRはPS4.5だったのだろう。
個人的なデザインの好みという意味で言えばXbox Series Xのほうが好きで、あれはゲーミングPC「ではなく」、【ゲーミング・ワークステーション】とでも言うべきモノを今定義するならばこのフォルムだ、という押し出しだと思う。今から2,3年先の未来感を先取りしたデザインというか。
Xbox陣営は今回、どんなソフトが出るのかをアピールする前に本体のデザインを出してとにかくパワフルな機能なんだすごいんだという点をアピールした。コントローラのみ出して後は性能の情報だけ小出しにして引っ張り、発表時もまずはソフトラインナップをじっくり見せてからやっと本体デザインを見せるPS5とは好対照だ。とにかく「ゲーミング圧」みたいなものをこの本体デザインから感じてくれや!というメッセージと俺は見ている。このシーズンではPS陣営に「純粋な性能で/は」勝ちにいけるんだぜというアピールだ。
それはそれとして、Xboxは初代から本体デザインに関する一貫した思想というかコンティニュイティーにはあまり興味がないように見えて、そこが不思議ではある。でもコントローラは初代の小型コントローラを世代を経るたびに細かく改良を重ねていっているので、こっちのほうにアイデンティティーがあるのかもしれない。