2024年12月6日(金)より、『はじめてのグランツーリスモ』の無料ダウンロードをPlayStation Storeで開始いたします。
本作は、「グランツーリスモ」シリーズをまだ体験したことがない方に贈る『グランツーリスモ7』の無料体験版。
シリーズの魅力である“クルマを運転する”、“クルマを学ぶ”、“クルマを集める”という3つの要素を、手軽に体験していただけるようにデザインしました。子どもから大人まで、クルマの楽しさを、すべての人に。
クルマにまったく何の興味もないのに、3作目以降はそのハードの技術デモを見る気分で毎作買ってきてはごくごく序盤だけをプレイして、なるほどーと独りごちて速攻で中古屋に売却するような奴が何を言うかという感じではあるけど、『グランツーリスモ』っていつの間にかすごく「金持ちのおっさん率いる金持ちスタジオが、プレジデントオンライン読んでる小金持ちおっさんにむけて作ったゲーム」みたいな感じになったよな。圧倒的に俺と無関係な空気が流れている。*1 しかしまあ、その「俺とはまったく無関係な世界のプロダクト」感が面白いので(少なくとも2、3時間触るくらいには)、毎作買っているというところはある。
いやしかし、他のクルマゲーとは一線を画する雰囲気の違いだ。自動車メーカーのブランディング、イメージプロモーションに資するためのプロダクトであることをここまでストレートに出しているのはさすがにこのゲームシリーズくらいだろう(2くらいまではそんなことなかったと思うのだが)。そして、全員とは言わないが多くのファンがこのシリーズに求めるものもそのような「最新技術で作られたゲーム≒カーグラフィックマガジン、ないしは豪華なデジタルカタログ」なのだというところもまた特殊だ。
クルマ(実車)を題材としているところだけが共通していてグランツーリスモとは方向性がまったく違うゲームなので、単純に比較はできないが、ラグジュアリーなイメージを指向しているという意味では『Test Drive Unlimited Solar Crown』なんかはまた全然違う金持ち像を押し出している。やっぱストリートレースなので、出てくる金持ちもなんかアレだ、若干のワル味がある。夜の街の会員制ラウンジで遊んで、友達の友達が金銭的に世話になっている人あたりの距離感の交遊関係に半グレがいそうな感じだ。プレジデントオンラインはたぶん読まない。
金持ちがー、夜の街でー、高級車に乗ってー、悪ーいレースをしまーす! 時にはクラブにも行きます。みたいな感じだ。こっちも俺とは一欠片も関係のない世界のゲームだ。でもなんかこっちはムカつくな。
そこで我らが(我らが?)『首都高バトル』シリーズ待望の復活だ。運転できない俺だが、だからこそ逆に首都高からの風景には格別な思い入れがある……まあ実際に自分の目でその風景を見た回数はそれほど多くはないわけで、多くは映画やゲームやアニメやマンガで、なのだが……。
(ゲームプレイ中の映像はまだ出てないけど)見よ、この令和の時代においても強烈に鼻を、眼を刺激する90年代前半のVシネマ・アトモスフィアー! ラグジュアリーとは真逆! ギャラ飲みキャスト呼ぶようなせいぜい東京カレンダー止まりの小金持ちも、プレジデントオンライン読んでるようなおっさんも、麻布競馬場の小説を真面目に読んじゃうような若造も*2 このゲームとはまったくの無関係! まあクルマ自体にはぜんぜん興味ない俺も本当は無関係なのだろうけど、いいんだよ! 俺はあんたと首都高でバトりてぇんだよ!
そんなわけで、首都高バトル新作、楽しみにしてます。