PC内のファイル整理をしてたら20年くらい前に書いたメモのテキストファイルが出てきて、『True Love Story Summer Days, and yet...』が気になる、というようなことが書かれてた。2003年のゲームだがぜんぜん覚えてないな。そもそも『トゥルー・ラブストーリー』シリーズ自体を忘れていたし、このシリーズは一本もプレイしたことがない。当時はときメモには及ばないものの熱心で根強い人気を誇る恋愛シミュレーション/アドベンチャーゲームとしてけっこう存在感を放っていたと思うのだが、そういえば世間的にもすっかり忘れ去られてしまったような気がする。
メモによれば、シリーズ4作目の(そして結局最終作になった)このゲームでは夏が舞台になっているのだが物語中では日時が明示されておらず、さらにゲームとしての目的(誰かと親密な関係になってエンディングを迎える、的なもの)を達成するための明確な終了期間が設定されていない。「夏休みが終了する○○日後まで」とかそういう〆切がないというのだ。
そのため、プレイのしかたによっては延々とダラダラ日々を重ねることができるらしく、あたかも「“夏” が永遠に続く」ような感じになっているらしい。さらに1日の終わりには「今日をやり直す」というコマンドもあって(!)、文字通りその日をやり直すことができるそうだ。これなんかすごいな、季節ではなく概念としての「終わらない夏」、メタな繰り返しの物語……と当時の俺はメモしていた。
が、結局これは買ってプレイはしなかったね。今まですっかり忘れていた。今回読み返してまた興味を惹かれた。キャラクターデザインの高山箕犀をはじめこの作品のスタッフ陣がしばらく間を置いて『キミキス』『アマガミ』を作るわけだから、これはちょっと見ておいたほうがいいかもしれん……ということで俺の中のゲーム関係dig listに追加しておいた(まあ、その前に長年積んでいる『キミキス』をやれという話ではあるが……)。