PSP用のノベルゲーム。2010年リリースだから、もうけっこう前の作品だな。リリース当時、何かの記事でこのゲームの概要を見てほほー面白そうだなと思っていたのだが買うまでには至らず、それがここに来てなんで買ったのかと言えば、昨年末に話題になった以下の記事を読んでからこの作品のことを思い出して気になっていたからだ(まあこの対談では『セカンドノベル』は言及されていないのだけど)。
→イシイジロウ氏ら第一線で活躍するクリエイターがアドベンチャーゲームを語り尽くす!――「弟切草」「かまいたちの夜」から始まった僕らのアドベンチャーゲーム開発史(前編) /(後編) - 4Gamer.net
あと、同じく4Gamerでリリース当時に出ていたレビューもリンクしておく。これはクリア後に読む用。
→4Gamer.net ― 【鈴木謙介】「〈ゲーム〉とストーリーの幸福な結婚」
(こっちのBlogはプレイ日記とか自分用メモとして書いてるのでどういった作品なのかは詳しく説明しないよ)
今のところプレイ開始4、5時間? くらい。序盤からかなり明確に「『物語』のための物語」ないし「【物語る】ことについての物語」であることが表明される。そのための登場人物の設定でありそれと結びついたシステムであり……という感じなのだが、最初のシナリオ(的なもの)をクリアしての感想はというと、システム的に複雑そうに見せているけど、実体としては従来型のノベルゲームと同じフローになってるんだな、というところか。と考えると、ノベルゲームの構造についての自己言及的な作品とも言えそうだ。自己言及的というか、プレイしているとどうしてもそのことについて思いを馳せざるを得ない。
で、最初のシナリオをクリアしたタイミングでライブラリーモードに「小説」が追加された。リリース当時の記事なんかで見たときには、作中人物の語る「物語」としてこの(本編シナリオライターとは別の作家の書き下ろしによる)「小説」が本編中に登場する、というゲームだと思い込んでいたのだけど、どうもそういうわけではないようだ。あくまで純粋におまけである(本編とは直接的に関係しない)とシステムメッセージで説明された。うーんそうなの? まあ作中のモチーフ的に共通する部分があるとか、それくらいの関係のようだ。ちなみに最初にアンロックされる小説は唐辺葉介(瀬戸口廉也)が書いている。