ゲームへたおじさんドットコム

1977年生まれの文系社会人。どこのクラスにも10人はいたような男のゲーム日記とメモと寄る辺のなさ。

The Callisto ProtocolのこととかPlay Asiaのこととか

ちょっと前の話になるが(11月前半)、『The Callisto Protocol』が日本国内では事実上の発売中止になってしまった。『DEAD SPACE』シリーズのクリエイターが送る精神的続編、みたいな感じで一部で期待されていたタイトルだ。

 

 

報道にあるとおり、ゲーム内容的にCEROの審査規定に合致せず(DEAD SPACEシリーズ同様に身体切断がゲームメカニクスの重要なポイントとなっているようだ)、レーティングを取得できなかったからというのが理由なのだが、「CERO審査予定」扱いで予約受付していたPS StoreやSteam等PCゲームストアだけではなく、IARC審査のXboxストアでもなぜか購入不可になってしまった*1。まあこれは販売戦略上の理由もあるのだろう。

ご存知のとおりDEAD SPACEシリーズもCEROレーティングを取得できず正式な販売は見送られ続け、日本では完全に盛り上がり損なったフランチャイズになっている。本編シリーズが正式販売されなかったのに、レールライドシューターになって残酷表現控えめのWii用スピンオフタイトル『デッドスペース エクストラクション』だけが発売されたというよくわかんない状況だ(ちなみに『~エクストラクション』は地味なレールライドシューターでしかないのでわざわざプレイする必要はない。俺は当時普通に買ったけど)。「精神的続編」でも結局こうなってしまうのだから因果なもんだな。本家DEAD SPACE一作目のリメイクが来年リリースを控えているけど、これは大丈夫なんだろうか。この流れだと大丈夫ではなさそうだが……。

しかしこうなると、久し振りにアジア版パッケージを求める人が続出してPlay Asiaの存在感が高まるのではないだろうか……もう秋葉原にゲームズハリウッドもカオス館もないわけだしさ……ということで10年ぶりくらいでPlay Asiaのサイトを見てみたが、ここでも円安の影響を感じるのだった。普通に高い。発売中止のニュースが出た11月前半に見たときは確か1万円超えてたと思う。12月中旬の今みたらもう少し落ち着いててさすがに1万円は切ってたが。

俺がPlay Asiaよく使ってたのは07~12年あたり、つまりXbox 360PS3世代のときだ。特に1ドル90円台以下で落ち着いていてXbox 360が海外で絶好調だった09年~11年くらいの頃は日本の洋ゲー専門店舗で海外版パッケージを買うよりも圧倒的に安く、ローカライズされた日本版パッケージの量販店値引き価格よりも安いことさえしばしばだったので、単純により安く購入したいという理由でPlay Asiaからアジア版(アジア地域販売英語版)を購入する人がけっこういたと思う。なんか39ドル以上(確か)だと送料無料だったし(ドル立て決済だった)。そういう人向けに、ちょっと話題になるくらいのタイトルであればキャンペーンモードの全台詞・メッセージ日本語訳Wikiがかならずあったもんだ。ああいうの、今もうほとんどないと思うけど。

いやあ時は流れる、いろいろなことが変わらなかったり、変わったりしていく、レーティングも、ドル円レートも……とか適当にまとめた感じにしてとくにオチもなく終わる。

 

デッドスペース エクストラクション - Wii

*1:IARC=International Age Rating Coalition / 国際年齢評価連合。グローバルで展開するダウンロードコンテンツでは各国のレーティング機関に都度審査を出すのが煩雑なため、各国機関が連携して設立した国際汎用レーティング。基本的にはダウンロード専用タイトル向け。PS StoreやNintendo Storeでもダウンロード販売のみのインディーゲーム等ではIARCレーティングでの販売を許可しているが、パッケージ販売を行うタイトルの場合はCERO審査が必須となっている。The Callisto Protocolの場合はPS4/PS5ではパッケージ&ダウンロード販売なのでCERO必須なのだが、ダウンロード販売のみでパッケージ売りしないXboxプラットフォームではIARC審査だった。