ゲームへたおじさんドットコム

いい年した男のゲーム日記とメモと寄る辺のなさ。ゲームへたおじさん、またはMSRkbと名乗っています。

無人TOKYO、オーブ、路地

引き続き『Ghostwire: Tokyo』をゆるりと。と言っても前回からはあまり進捗なし。

実は前回更新の次の日くらいから歯が痛みだして、それが今も続いて難儀しているのだった。10年くらい前にも同じ歯のあたりが痛んだことがあって、レントゲン撮っても虫歯や歯槽膿漏というわけでもなくて原因わからないうちになんとなく治ってたということがあった(でも2週間くらい痛んだ)。今回も虫歯や歯槽膿漏ではなく、どうも噛み合わせの関係で歯茎にダメージが入って炎症を起こしているのではないか、と。そんなわけで噛み合わせ調整のために少し歯を削ったり、歯ぎしりで痛めないようにマウスピースを作ったり……なんてことをやっていたのであまりプレイできなかったのだ。痛み止め飲むとなんとなく眠くなって、早い時間に寝ちゃうんだよね。

と、日記的記述をした後にベタベタとスクリーンショットを貼る。ゴールデンウィーク前半にはクリアしちゃいたいかな。

 

 

前回も書いたが風景を見て歩くのが楽しいゲームだ。ゲームの冒頭で起こるある事件によって、本作の舞台である渋谷周辺からは人が消えている(そのときに着ていた服や靴や鞄だけ残っている)のだが、無人のTokyoの風景というのは、とても魅力的だ。中野正貴の有名な写真集『TOKYO NOBODY』に通ずるものがある。

 

TOKYO NOBODY―中野正貴写真集

 

あるいは、リアム・ウォンの『TO:KY:OO』だろうか。

 

LIAM WONG TO:KY:OO リアム・ウォン トーキョー

 

 

街並みの風景もいいのだが、建物内のテクスチャの「本物っぽさ」「日本に住んでいる人間ならこういうところを絶対に知っている」というアトモスフィアーは特に良いと思う。

先日のTBSラジオ「アフター6ジャンクション」でIGN Japanのクラベ・エスラが本作の「AAA級ウォーキングシミュレーターであり、一種の都市論」としての側面について論評していたが、これはなかなか良かった。

 

anchor.fm

 

ところで、本作では街中に隠れている霊の一群を救助することで経験値が入るというフィーチャーがある。紙の形代に霊を取り込んで、後でその形代をまとめて公衆電話(を改造した霊体転送装置)でアップロードすることで霊の数に応じて経験値がもらえるというわけだ。

 

マップの随所に隠れている霊の一群を見つけたら……

形代に取り込んで救出する。

 

敵を倒してもそれほど経験値がもらえるわけではないので、プレイヤーキャラのレベルアップは主にこの霊救助で行うわけだが、それが妙に回りくどい仕様になっていて面倒くさい……というような感想をわりあいよく目にする。賛否両論半々くらいの本作だが、否の人はこのシステムを否定的に捉えている人が多いようだ。

まあ確かに回りくどいので、俺も最初はうぜええeeeee! と思っていたのが正直なところではある。が、建物の屋上を渡り歩くことができるようになったあたりで、この霊救助がだんだん楽しくなってきた。どこに霊が隠れているかは探査スキルでわかるので、その隠れている場所にどうやって辿り着けばいいかをちょっと考えて動く。街中にはいたるところに霊が隠れているのだが、それを見つけるのにそれほど悩むわけではなく、この「ちょっと考える」くらいの塩梅がいいリズムとアクセントになっているのだ。

このプレイフィール、前にも何かで……と記憶を探ってみると、Xbox 360の『ライオットアクト(Crackdown)』だった。あのゲームでは街中のいたるところにオーブが配置されていて、それを取るごとに少しずつプレイヤーキャラがパワーアップする。ちょっと行きづらい場所(主に高所)にうまいことジャンプを駆使して辿り着くと、そこにはご褒美的に必ずオーブがあるのだ。探索の報酬でもあるし、その報酬目当てに高所に登るといい景色が見られるという効果もある。

『Ghostwire: Tokyo』の場合、ビルの屋上など高いところに霊が隠れているのを見つければ自然と「高所からの東京の景色」を見ることになる。これが超高層ビルからの眺望、的なものだけではなく、街中のなんてことない雑居ビルやアパートの屋上からの景色にもなるのが面白い。そしてそういう「ほんのちょっと高いところから雑然とした街並みを見る」のがある種のエモーションを呼び覚ますようなクオリティ――密度、解像度、空気感――で街の風景の作り込みがなされいるのが本作の魅力だと俺は思う。

さらに言えば、霊は街の細い路地裏や住宅街の小さな公園の隅などに最も多く配置されている。それがなければ入り込まないような、ゲームのマップとしては些末な細部に敢えて置いている節がある。つまり、このフィーチャーによってゲームはプレイヤーに「東京の細部のアトモスフィアー」を味わうちょっとした寄り道をさせたいのだろう。「AAA級ウォーキングシミュレーター」というのはまさに言い得て妙だ。