ゲームへたおじさんドットコム

1977年生まれの文系社会人。どこのクラスにも10人はいたような男のゲーム日記とメモと寄る辺のなさ。

フィクションのイメージソースとしてのMMORPG

俺は詳しくないんだが、ラノベやなろう小説でMMORPGを下敷きにした設定の物語ってあるじゃないですか。『ソードアート・オンライン』はまさにそれだし、異世界転生ものでもその「異世界」を主人公が理解(と攻略)していくベースとしてMMORPGに模した説明がされたり、とか。

あれらの小説がイメージソースにしてる「MMORPG」って、今は具体的にどのタイトルなのだろうか? というのがしばらく前から気になってます。三十代半ばくらいの作家だったらROやリネージュFF11あたりだと思うんだけど、もっと若い作家の場合はどうなのか。普通にFF14やドラクエ10でいいのかな。

ただ、それを読むさらに若い読者はその作者のイメージを実際のところちゃんと共有できてるのかな(まあ若い読者ばかりではないだろうけど)。

 

今後、スマホアプリのシステムを下敷きにした世界設定のラノベも出てくるんだろうな。ソシャゲRPG的世界観の。レベルアップしてスキル選んで上級職やサポジョブを……というのを物語に落とし込むのと同じように、SSレア目当てでガチャ回したり無課金詫び石だけで進んだりスタミナを無駄にしないために徹底した時間管理プレイをしたりイベント時に死にもの狂いで走ったり、というのを物語に移し替えたもの。

まあ俺が知らないだけですでにあるんだろうなとは思う。

Pokémon GO 公式フィールドテスト

本日から公式フィールドテスト(βテスト)が始まっていたので、さっそく応募してみた。iPhone版の募集は技術的理由によりとても少ないということなので、たぶん当たらないとは思うけど、当たるといいなあ。

http://pokemongo.nianticlabs.com/

Ingressに関しては、ちょっとお休みしていたけど細々と再開しています。

待ち時間処理

ブラウザ版プレイ再開したということもあり、出かけたついでに今やってるアーケード版艦これのロケテストを覗いてみた。もちろんとっくにその日の整理券は配布終了していたので、ギャラリー用のモニタを見ていただけだったが。こっちもVita版同様に延期を重ねていたが、順調に仕上げてきたっぽい。

本作はドロップした艦娘を実際にカードで排出するが、そのカードは筐体内蔵のプリンタでその場で印刷されて出てくるというのが機構上の特徴だ。『ヒーローバンク』などでも採用していたやつね。で、プリンタなんで当然カード一枚刷り上げるのにそれなりの時間がかかるのだけど、その待ち時間を感じさせないための工夫がなかなか面白かった。

建造や戦闘報酬で艦娘がドロップすると、内部的にはすでに抽選が行われて何が当たったかが決まってるんだけど画面上では表示されない。そこで場面が切り替わって鎮守府の廊下をプレイヤー=提督の一人称でレールライド的に移動するシーンになる(プリントスタート)。廊下のそこかしこにはCGモデルの艦娘たちがいて、姉妹艦同士でおしゃべりしてたりプレイヤーにむかって敬礼してきたり手を振ったりする。このシーンはプリントが終了するまで続き(けっこう長い廊下だ)、登場する艦娘はたぶんランダムだ。で、プリントが終わると提督の執務室に到着、扉が開いて新たに着任した艦娘が自己紹介、となる(このタイミングでカード排出)。

なるほどねーと思ったんだが、このシーンで出てくる艦娘のメンツによってはレア艦がドロップする期待値アップ! とかそういうオカルト……いや、パチンコパチスロ演出的なものかな……が生まれるとアツいと思いました。

艦これ再開

これは皮肉とかウヒヒではぜんぜんなく、俺はVitaの『艦これ改』にけっこう期待していた。ブラウザ版はいつの間にかプレイしなくなっていたのだが、その大きな理由はソーシャルゲーム特有の、スタミナ回復に現実の時間がかかるシステム(このゲームの場合は「スタミナ」ではないけど、まあ実質的なスタミナ製だ)に生活を拘束されるのが苦になったというところだ。まあやめた当時はそういう気分だった。あとは艦これを取り巻くオタ言説がどうにも俺の苦手な種類のもので(これはプレイを始めたころからずっとそうだったのだけど)、それにもいい加減うんざりしていたので、距離を取りたくなったというところだろう、当時は。

だが俺にとってのビデオゲームのプレイというのは、突き詰めれば完全なる孤独のひとり遊び、いくらシーンが盛り上がっていようとも、俺自身の「その」プレイは他者から一切自由で、切り離されたもので、シーンへのコミットメントや反撥からは距離を置いたものであるべき……という思いもまた、拭い難くあり、であるならば、オンライン機能がなくシングルプレイに限定されたVita版を、それもDL版ではなくパッケージ版で、つまりビットではなくアトムで、正確に言うならビットをアトムの器に受肉させたメディウムをもってプレイするのが正しいのではないか……と、艦これ改に期待する機運が高まっていたのであった(観念的おじさん)。それに俺が艦これに感じていた面白さの根っこの部分は、ゲーム中でプレイヤーに公開されるゲームシステムに関する情報が著しく少なく、不親切といえばそれまでなんだがそれを手探りで考えていくのが楽しいというものだったので、ブラウザ版とはシステムがけっこう変わると聞いていたVita版ではそれがまた一から楽しめるかな、という期待もあった。

んが、まあなんていうか、延期に次ぐ延期、貧相なデザインというより細部に気を遣う余裕のなさを伺わせる仮組みっぽいインターフェースのスクリーンショット数枚が公開されただけで、なんだかプロモーションも及び腰のまま発売日を迎え、うーんさすがにこれは様子見かと日和った。日和ったんだが艦これやりたい欲求が高まってきたので、これは時が満ちたなと判断してサクッとブラウザ版を再開したし、以前はぜんぜんやってなかった演習(非同期的対人戦)ばかりやってレベルの低い艦のレベルを上げて全体の底上げをしてるし、しばらく見ないうちに実装されていたいくつかの新仕様について攻略Wikiで調べてるし、遠征やドックや建造の完了をわりあいこまめに時間管理してプレイしてるよ。楽しーい! 観念は捨ててきた。ローソンでお菓子買ってクリアファイルもらう勢いです。

まあクリアファイルまではいかんが、建造回してたら瑞鶴出た。これで正規空母の層が厚くなる。

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あと知らない女も出てきた。よくわかんないけど、そこそこ珍しいのだろう。

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「VR時代」が今年本格的に来たとして

来たとして、いや来てるんだが、まあでもまずは熱心なホビーストとコアかつ新しもの好きのゲーマー向けなわけだから、広く一般に普及するという感じにはならないだろう。だがビジネスの方面での盛り上がりはちょっと前のめり気味に立ち上がってくるので、そこかしこで味わい深い光景が見られるかもしれない。そういうのはそういうので、斜めの角度からの期待を持ってたりする。で、ちょっと前に見たこのニュース。

 

www.atpress.ne.jp

テクノブラッドは、日本のみならず韓国でも『FOVE』を展開するため、韓国向けにネットカフェ管理ソリューションを提供していることで知られる関連会社の株式会社N Media Platform(所在地:Geumcheon-gu, Seoul, Korea、CEO:Kwon Ho An)を通じて、日韓両国で『FOVE』を用いたVRコンテンツの体験プラットフォームを展開していきます。今回のこの取組により、日韓合計約7,000店舗のネットカフェを基盤とした月間約2,500万人のユーザーにアプローチできる大きなVRコンテンツの体験プラットフォームを構築いたします。

というわけで、ハイエンドPCが必要で個人での導入にはハードルが高いVRヘッドセットをネカフェに常備して、「まずは体験してみないとわからない」というVRのラストワンマイルを埋めましょうというわけだ。ビジネス的な成否はともかくとして、ネカフェに行ったら個室でVRを体験中の客がたくさんいる、っていうのはなかなか未来っぽい風景じゃないだろうか。俺はその風景が見たい。

もう10年ほど前、蒲田で呑んで終電を逃したとき、手持ちも少なかったので格安ナイトパックを謳う路地裏のペンシルビル内のネカフェに入ったことがある。そこがすごかった。俺がそれまで入ったどんなネカフェとも違う異様な雰囲気で、まず入り口の受付以外は店内真っ暗。一応蛍光灯は灯っているんだけど、ブルーのセロファンを何枚も重ねて貼って簡易ブラックライトみたくしてる。個室の仕切りは薄いベニヤ板(雑に黒いペンキで塗ってある)。リクライニングチェアとは名ばかりの、スプリングが抜けて綿がはみ出している椅子と起動に5分かかるPC。マンガの単行本や貸し出し用ゲーム機の類は一切置いておらず、わずかに週刊誌数冊が受付横のマガジンラックに入っている。ネット「カフェ」とは言うが飲み物は煮詰まったホットコーヒーサーバーが2台あるのみ。基本的に、格安の宿泊所として使われていたのだと思う。確か、ちょうどNHKのドキュメンタリー番組で「ネットカフェ難民」にスポットが当たった頃だったはずだ。

今もあるのかな、あの店。ああいうところにこそ、VRヘッドセットを置いてもらいたい。最高にサイバーパンク……カマタシティは今日も酸性雨に濡れる……。

VR顔脂問題

これ! こういうの待ってた! 俺も何度かVRゴーグル装着する機会があったときに皮脂で汚れるのが気になってて、まあ個人で所有するようになれば別にそこまで気にならないのかもしれないけど、イベントなんかで多くの人が交代で使うときはちょっとねーと思ってた。こういうニッチな関連グッズが出てくるのを見ると、これは今年本当にVR時代が始まるんだなーと感慨深い。

俺、手に持って使うデジタルガジェットが鏡面仕上げになってると軽く気が狂いそうだったときが昔はあったんだけど、まあその後、静電容量方式のタッチパネルが一般的になってからはもう半ば諦めて受け入れるようになった。でもVRゴーグルが今後一般化するにあたって、あの部分の処理がどうなるのかがまた気になりだしてたんだよね。だってちょうど、おっさんの顔の脂が多い部分なわけじゃん……いやだよね……あと汗とかもさ……。

何年か前、久しぶりに家にあるバーチャルボーイを箱から取り出したら、バイザー部分が黴びていてめちゃくちゃ落ち込んだよ。任天堂に交換部品を買えないかを問合せたものの、さすがにもう在庫がないとのことで、悲しかった。ウレタン製のバイザーを覆っている布の部分が黴びたんだよね。たぶん皮脂が残ってて。あーあ。あの部品だけヤフオクに出ないかなと見張ってるんだが、さすがに出ないねえ。今は布をはぎ取ってウレタンだけで使ってます。

「鉄騎の女」ふたたび

そうだ、去年ちょっと感動したことがあって、こっちにメモしようと思って忘れてた。

もう10年くらいも前に本サイトのほうで「鉄騎の女」というエントリを書いた。初代Xboxの『鉄騎』を、暗い部屋で上半身裸の女性がプレイするところを撮影した動画についてのメモだ(裸と言っても、後ろから撮っているので見えるのは背中だけ)。カーテンを閉め切っているのだろうか、光源はブラウン管と例の鉄騎コントローラの各ボタンからのみで、女性の姿はぼうっとしか見えない。VT(Vertical Tank。プレイヤーの操作する直立二足歩行兵器)の起動シーケンスの途中で画面内の各インジケーターが一斉に点灯する一瞬、その光に照らされて女性プレイヤーの裸の背中が暗闇から浮かび上がるのが艶やかというか、ある種のフェティッシュがある動画だった。

で、この動画自体は、今はすでに更新を休止しているthe grandfatherというBlogが直接動画のリンクを張っていたのだが(2006年5月のエントリ)*1

HDDの中身をさまよっていたら見つけた。ので、情報の冗長性を確保するために公開します。当時は意味のわからない興奮に見舞われていました。今見てもその不条理さは特筆に価すると思います。ほんとはあと二つくらい同じような断片があるはずなんだけど。

と紹介されていた。『鉄騎』第一作目がリリースされたのは2002年なので、撮影されたのはたぶんその頃なのだろうと思う。俺がこの動画のことを知ったのはthe grandfatherのエントリ経由なので、動画が最初にどこで公開されたものなのか、などの出自についてはまったくわからず、「ほんとはあと二つくらい同じような断片があるはずなんだけど。」というのも気になって、長いこと心に残っていたのだ。

 

で、時は流れて昨年の5月くらいに、なんとこのエントリに動画の女性本人だと名乗る人からコメントが付いたのだった。

今更なんですけど、その女の子多分私です。 そんな動画撮ったことすら忘れてましたが なんか不意に思い出して、どっかに転がってなかなーなんて探していたらここにたどり着きました。 あれは、当時つるんでた友人が提案して撮ったものです。 彼らとの繋がりも既になく、まぁ、良い思い出です。

マジか! 「彼らとの繋がりも既になく、まぁ、良い思い出です。」ってなんか山本直樹のマンガみたいだ! そういうの憧れる! そしてエロい!

と思わず興奮して、なんかSNS若い女性アカウントに親切の押し売り的に長文レスするいい年したおっさんみたいなキモい返信コメントを書き込んでしまった。あ、「みたいな」じゃなくてまさにそれですね。顔文字で「(^_^;)」とか書かなかっただけ自制したほうだと思ってもらいたい。

まあそんな感じで、件のエントリの私の返信コメントの最後に、動画が置いてある場所についてもメモしておきました(人のサーバなのでこちらにもう一度書くのはやめておくよ)。いやー、長いことBlog書いてると面白いこともあるもんだね。

 

鉄騎

鉄騎

  • 発売日: 2002/09/12
  • メディア: Video Game
 

*1:まだYouTubeが一般的になる前の頃だ