ゲームへたおじさんドットコム

1977年生まれの文系社会人。どこのクラスにも10人はいたような男のゲーム日記とメモと寄る辺のなさ。

ボーキサイト

春めいてきた……だが家族のことでも仕事のことでもいろいろ慌ただしくなってきてて、あまりゲームをゆっくりやる時間がない。昼休みに艦これやるくらいかな。

あの、潜水艦に妙に強いふたり用に、ソナーと爆雷を持たせてやろうと思って開発を頑張ってみたらぜんぜん出なくてボーキサイトが底をついた。そしてこれはなかなか増えない。空母が入渠するたびにボーキサイトを消費して艦載機を積むので、全艦隊から空母を外して、代わりに重巡洋艦軽巡洋艦駆逐艦を入れて育てることにする。特に重巡洋艦は使いどころがよくわからなくてぜんぜん育ててなかったので、これも良い機会なのかもしれない。

そんでボーキサイトが回復したら開発を回してるんだけど、やっとソナーと爆雷が出たので装備。「潜水艦ぶっ殺し部隊」という艦隊名にして1-Eに突っ込む。それまで後一歩のところで沈められなかったボス旗艦をなんとか沈めることができた。よしよし。

UFOキャッチャーでN in 1なパチファミが


……あったというので同僚が千円ほどの投資で取ってきた。たぶんFCベースの1チップマシンだと思うがカートリッジが差せなくて内蔵ゲームのみ。内蔵タイトルは200本。

f:id:msrkb:20160305014222j:image
f:id:msrkb:20160305014246j:image

というわけで終業後にみんなでやってみたわけだが、随所に工夫のあるタイトルが意外とあって、これはなかなかいい買い物(プライズだけど)なんじゃないかと思った。シューティング系のものがわりと普通に遊べる。貧相な『F/A』みたいなゲームがなかなか良かった。あと戦車が自機の任意スクロールシューティングが良い。スペースインベーダーライクな『Man in Red』(これだけタイトル覚えた)は自機が人間で、トリッキーに動くUFOが敵なんだが、このUFOが弾をまったく撃ってこない。UFOにステージ最下部まで侵攻されるとなぜかブロックに変化し、これが障害物となって自機の移動範囲が狭くなる。まったく移動できないときにUFOに触れると1ミスということなんだろうけど、よっぽどゲームがへたな人じゃない限りそこまでブロックが増える前にUFOを全て撃ち落とせるので、なんというか虚無だった。
たぶん他のN in 1ソフトとかぶるタイトルもいっぱいあるんだろうけど、きっと世界のどこかには、こういう開発者の名前もメーカーもまったくわからないゲームにやたら詳しい人がいて、だいたいいつごろにどこで作られたものだとか、別名一覧とか、そういう情報をまとめたリストを作っているに違いない。ロマンがある。

フィクションのイメージソースとしてのMMORPG

俺は詳しくないんだが、ラノベやなろう小説でMMORPGを下敷きにした設定の物語ってあるじゃないですか。『ソードアート・オンライン』はまさにそれだし、異世界転生ものでもその「異世界」を主人公が理解(と攻略)していくベースとしてMMORPGに模した説明がされたり、とか。

あれらの小説がイメージソースにしてる「MMORPG」って、今は具体的にどのタイトルなのだろうか? というのがしばらく前から気になってます。三十代半ばくらいの作家だったらROやリネージュFF11あたりだと思うんだけど、もっと若い作家の場合はどうなのか。普通にFF14やドラクエ10でいいのかな。

ただ、それを読むさらに若い読者はその作者のイメージを実際のところちゃんと共有できてるのかな(まあ若い読者ばかりではないだろうけど)。

 

今後、スマホアプリのシステムを下敷きにした世界設定のラノベも出てくるんだろうな。ソシャゲRPG的世界観の。レベルアップしてスキル選んで上級職やサポジョブを……というのを物語に落とし込むのと同じように、SSレア目当てでガチャ回したり無課金詫び石だけで進んだりスタミナを無駄にしないために徹底した時間管理プレイをしたりイベント時に死にもの狂いで走ったり、というのを物語に移し替えたもの。

まあ俺が知らないだけですでにあるんだろうなとは思う。

Pokémon GO 公式フィールドテスト

本日から公式フィールドテスト(βテスト)が始まっていたので、さっそく応募してみた。iPhone版の募集は技術的理由によりとても少ないということなので、たぶん当たらないとは思うけど、当たるといいなあ。

http://pokemongo.nianticlabs.com/

Ingressに関しては、ちょっとお休みしていたけど細々と再開しています。

待ち時間処理

ブラウザ版プレイ再開したということもあり、出かけたついでに今やってるアーケード版艦これのロケテストを覗いてみた。もちろんとっくにその日の整理券は配布終了していたので、ギャラリー用のモニタを見ていただけだったが。こっちもVita版同様に延期を重ねていたが、順調に仕上げてきたっぽい。

本作はドロップした艦娘を実際にカードで排出するが、そのカードは筐体内蔵のプリンタでその場で印刷されて出てくるというのが機構上の特徴だ。『ヒーローバンク』などでも採用していたやつね。で、プリンタなんで当然カード一枚刷り上げるのにそれなりの時間がかかるのだけど、その待ち時間を感じさせないための工夫がなかなか面白かった。

建造や戦闘報酬で艦娘がドロップすると、内部的にはすでに抽選が行われて何が当たったかが決まってるんだけど画面上では表示されない。そこで場面が切り替わって鎮守府の廊下をプレイヤー=提督の一人称でレールライド的に移動するシーンになる(プリントスタート)。廊下のそこかしこにはCGモデルの艦娘たちがいて、姉妹艦同士でおしゃべりしてたりプレイヤーにむかって敬礼してきたり手を振ったりする。このシーンはプリントが終了するまで続き(けっこう長い廊下だ)、登場する艦娘はたぶんランダムだ。で、プリントが終わると提督の執務室に到着、扉が開いて新たに着任した艦娘が自己紹介、となる(このタイミングでカード排出)。

なるほどねーと思ったんだが、このシーンで出てくる艦娘のメンツによってはレア艦がドロップする期待値アップ! とかそういうオカルト……いや、パチンコパチスロ演出的なものかな……が生まれるとアツいと思いました。

艦これ再開

これは皮肉とかウヒヒではぜんぜんなく、俺はVitaの『艦これ改』にけっこう期待していた。ブラウザ版はいつの間にかプレイしなくなっていたのだが、その大きな理由はソーシャルゲーム特有の、スタミナ回復に現実の時間がかかるシステム(このゲームの場合は「スタミナ」ではないけど、まあ実質的なスタミナ製だ)に生活を拘束されるのが苦になったというところだ。まあやめた当時はそういう気分だった。あとは艦これを取り巻くオタ言説がどうにも俺の苦手な種類のもので(これはプレイを始めたころからずっとそうだったのだけど)、それにもいい加減うんざりしていたので、距離を取りたくなったというところだろう、当時は。

だが俺にとってのビデオゲームのプレイというのは、突き詰めれば完全なる孤独のひとり遊び、いくらシーンが盛り上がっていようとも、俺自身の「その」プレイは他者から一切自由で、切り離されたもので、シーンへのコミットメントや反撥からは距離を置いたものであるべき……という思いもまた、拭い難くあり、であるならば、オンライン機能がなくシングルプレイに限定されたVita版を、それもDL版ではなくパッケージ版で、つまりビットではなくアトムで、正確に言うならビットをアトムの器に受肉させたメディウムをもってプレイするのが正しいのではないか……と、艦これ改に期待する機運が高まっていたのであった(観念的おじさん)。それに俺が艦これに感じていた面白さの根っこの部分は、ゲーム中でプレイヤーに公開されるゲームシステムに関する情報が著しく少なく、不親切といえばそれまでなんだがそれを手探りで考えていくのが楽しいというものだったので、ブラウザ版とはシステムがけっこう変わると聞いていたVita版ではそれがまた一から楽しめるかな、という期待もあった。

んが、まあなんていうか、延期に次ぐ延期、貧相なデザインというより細部に気を遣う余裕のなさを伺わせる仮組みっぽいインターフェースのスクリーンショット数枚が公開されただけで、なんだかプロモーションも及び腰のまま発売日を迎え、うーんさすがにこれは様子見かと日和った。日和ったんだが艦これやりたい欲求が高まってきたので、これは時が満ちたなと判断してサクッとブラウザ版を再開したし、以前はぜんぜんやってなかった演習(非同期的対人戦)ばかりやってレベルの低い艦のレベルを上げて全体の底上げをしてるし、しばらく見ないうちに実装されていたいくつかの新仕様について攻略Wikiで調べてるし、遠征やドックや建造の完了をわりあいこまめに時間管理してプレイしてるよ。楽しーい! 観念は捨ててきた。ローソンでお菓子買ってクリアファイルもらう勢いです。

まあクリアファイルまではいかんが、建造回してたら瑞鶴出た。これで正規空母の層が厚くなる。

f:id:msrkb:20160224202308p:plain

あと知らない女も出てきた。よくわかんないけど、そこそこ珍しいのだろう。

f:id:msrkb:20160224202316p:plain

「VR時代」が今年本格的に来たとして

来たとして、いや来てるんだが、まあでもまずは熱心なホビーストとコアかつ新しもの好きのゲーマー向けなわけだから、広く一般に普及するという感じにはならないだろう。だがビジネスの方面での盛り上がりはちょっと前のめり気味に立ち上がってくるので、そこかしこで味わい深い光景が見られるかもしれない。そういうのはそういうので、斜めの角度からの期待を持ってたりする。で、ちょっと前に見たこのニュース。

 

www.atpress.ne.jp

テクノブラッドは、日本のみならず韓国でも『FOVE』を展開するため、韓国向けにネットカフェ管理ソリューションを提供していることで知られる関連会社の株式会社N Media Platform(所在地:Geumcheon-gu, Seoul, Korea、CEO:Kwon Ho An)を通じて、日韓両国で『FOVE』を用いたVRコンテンツの体験プラットフォームを展開していきます。今回のこの取組により、日韓合計約7,000店舗のネットカフェを基盤とした月間約2,500万人のユーザーにアプローチできる大きなVRコンテンツの体験プラットフォームを構築いたします。

というわけで、ハイエンドPCが必要で個人での導入にはハードルが高いVRヘッドセットをネカフェに常備して、「まずは体験してみないとわからない」というVRのラストワンマイルを埋めましょうというわけだ。ビジネス的な成否はともかくとして、ネカフェに行ったら個室でVRを体験中の客がたくさんいる、っていうのはなかなか未来っぽい風景じゃないだろうか。俺はその風景が見たい。

もう10年ほど前、蒲田で呑んで終電を逃したとき、手持ちも少なかったので格安ナイトパックを謳う路地裏のペンシルビル内のネカフェに入ったことがある。そこがすごかった。俺がそれまで入ったどんなネカフェとも違う異様な雰囲気で、まず入り口の受付以外は店内真っ暗。一応蛍光灯は灯っているんだけど、ブルーのセロファンを何枚も重ねて貼って簡易ブラックライトみたくしてる。個室の仕切りは薄いベニヤ板(雑に黒いペンキで塗ってある)。リクライニングチェアとは名ばかりの、スプリングが抜けて綿がはみ出している椅子と起動に5分かかるPC。マンガの単行本や貸し出し用ゲーム機の類は一切置いておらず、わずかに週刊誌数冊が受付横のマガジンラックに入っている。ネット「カフェ」とは言うが飲み物は煮詰まったホットコーヒーサーバーが2台あるのみ。基本的に、格安の宿泊所として使われていたのだと思う。確か、ちょうどNHKのドキュメンタリー番組で「ネットカフェ難民」にスポットが当たった頃だったはずだ。

今もあるのかな、あの店。ああいうところにこそ、VRヘッドセットを置いてもらいたい。最高にサイバーパンク……カマタシティは今日も酸性雨に濡れる……。