ゲームへたおじさんドットコム

1977年生まれの文系社会人。どこのクラスにも10人はいたような男のゲーム日記とメモと寄る辺のなさ。

ゲーム近況:あえて今、自分の手でやって良かったということ

スパロボαは会社の昼休みにぽちぽち進めてたんだが、やはりこれけっこう難しいというかお話の情報量過多さにクラクラくるなーと思って、仕事がちょっと忙しくなってきたのもあり少し間が空いてしまった。話のスジ自体は別に単純なんだが、それを修飾する各種情報がすごい多いので目眩がしてくるのだ。

何が難しいって、参戦作品の設定の引用はまあなんとなくわかるんだが、バンプレストオリジナルロボ作品の設定もガンガンぶっ込まれることで、しかもどうやらそれが複数入ってるらしい。それがキャラクター同士の掛け合いで断片的に提示されるもんだから、これは……どこの人で……この話は……どこで語られたやつなの……? といちいち気になってスパロボwikiを見ることになる。

で、シナリオ的にそんなことになっているくらいのタイミングでOVAジャイアントロボが登場してきて、あれってあの作品自体が高度な横山光輝二次創作みたいなやつだし本編作品で語られざる前後の物語の設定もあったりするじゃん? 話自体は単純に見えて異様にハイコンテクスト・情報量過多なやつじゃん? そんなわけだからゲーム内の、というかプレイしている俺の中での情報量の受容がオーバーフローしてクラクラしてきたのもあって、ちょっとプレイに間が空いてしまったのだ。

 

7月に入って仕事の山が一段落ついたので再開しているわけだが、一回置いといたことでオーバーフローした頭も落ち着き、今度はクラクラせずに進められている。

実際にスパロボをプレイしてみて良かったなというか、認識を改めることができて良かったのは、これはかなりチマチマペチペチと攻略していくタイプのSRPGなんだな、というのを知れたこと。

スパロボぜんぜんやってこなかった俺は、超強い自軍ロボットで一騎当千的にゴリ押しできるような、簡単でゆるい感じのゲームなんだろ、という思い込み・予断を持っていた。少なくとも序盤に関してはそういうゲームではないんだね。精神コマンド*1を重ねがけして命中率と回避率に介入し、チマチマダメージを与えて各個撃破していくのが基本のゲームだったんだな。「精神検索」というコマンドメニュー項目があるのが最初はぜんぜん意味わからなかったが、なるほどなー、という感じだ。これけっこうSRPGとしては特異なシステムじゃないだろうか。個人的には『Slay the Spire』のようなローグライト・デッキビルド系ゲームの中盤あたりのプレイフィールに近いものを感じた。

 

まあそんなわけで、楽しくプレイしている。思わず駿河屋で当時の攻略本を2冊買ったし(データ集的なものと深掘り考察系のやつと)、登場作品の原作アニメを配信で見返したりしてる。今川泰宏作品はやっぱ変に難解なとこあるなと思う。難解というか、なんだろう、込み入ってるのと飲み込みづらいのと。前提とかセッティングすっ飛ばしていきなり状況が始まってるとことか。しかしU-NEXTはなんかすごくて、スタッフリストから今川泰宏をクリックすると関連作品として『真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日』が出てくるんだよね。あれ作品内のスタッフロールにも、公式の情報としても今川泰宏は入ってないじゃん。なのに出てくる*2。あとライディーンは小学校入る前に見たことがあったが改めて見ると記憶よりもオカルトもの、伝奇もの気配が濃厚だったんだなと思った。そしてマクロスめちゃくちゃ面白いな。中学くらいのときに再放送で見たきりだけど、改めて見るとすごい「80年代初頭」の若者主人公ドラマという感じだ。いやもちろん後付けの知識でそういう面での作品評価は知っているが、それを今改めて自分の目で見て感じ取るのはぜんぜん違う。理解の解像度が一段上がった感がある。2話での一条輝とリン・ミンメイの初めての交流・会話のシーン、ちょっと森田芳光の『そろばんずく』とかあのあたりを想起してしまった(『そろばんずく』は86年だけど)。まあそんないろいろを、参戦作品の序盤をダーッと見て感じ取っています。

 

我ながらこの令和の時代にスパロボαを120%楽しんでんなーと思う。

 

スーパーロボット大戦α(通常版)

*1:各キャラのそのターンの行動前であれば消費ポイントがある限り何度でも使える

*2:というかU-NEXTの作品紹介では監督が「今川泰宏/川越淳」と2名記載されている。https://www.video.unext.jp/title/SID0015643