ゲームへたおじさんドットコム

1977年生まれの文系社会人。どこのクラスにも10人はいたような男のゲーム日記とメモと寄る辺のなさ。

まったくわからないゲーム

それなりに長いことビデオゲームを趣味としていて、まあそれなりにビデオゲームとその周辺の情報には詳しいつもりでいるのだけれど、先日SNSに流れてきた4gamer.netの記事ヘッドラインの内容がまったく1ミリもわからないワードばかりでちょっと驚いたことがあった。こんな内容だ。

CARATの皆さん,「ぱじゅないす」中? セブチ公式ゲーム「パズルSEVENTEEN」遊び方&推しポイントまるっとレポート!

あのシーンにニヤリ……! セブチネタと一緒に,パズチがもっと楽しくなるヒントまとめ

え、何?……何? 一行目の最初の単語からまったくわからん。なんだろう、バーチャルストリーマー界隈で急に流行りはじめた理不尽ゲームとか? でもヘッドラインに埋め込まれた画像は『キャンディクラッシュサーガ』系のカジュアルなマッチ3パズルゲームみたいだし……なんなんだ。

Blueskyの4gamer.net公式アカウントのpostより。

最初に書いたが、それなりに長いことビデオゲームを趣味としているので、ゲーム系のWebメディアであればヘッドラインだけでだいたいどんな記事か、何のゲームについて触れているのかは想像できる。だがこれはまったくわからなかったので、ちょっと混乱しつつ実際の記事を読みに行ったのだった。

 

www.4gamer.net

 韓国の13人組ボーイグループ「SEVENTEEN」(愛称,セブチ)の公式ゲーム「パズルSEVENTEEN」(iOS / Android)が,2025年4月1日より配信中だ。本作は,メンバーや制作陣の「CARAT(SEVENTEENファンの愛称)に喜んでほしい」という想いから制作されている。ゲームとしての面白さだけでなく,ファンだからこそ楽しめる仕掛けも詰め込まれている。

 本記事では,ゲームに登場する“セブチネタ”の紹介に加えて,初心者向けのプレイ情報やパズル攻略のヒントを中心にお届けする。

 

な、なるほどー。記事冒頭を読めば一発で理解できるわけだが、ヘッドラインの情報だけだと、件のボーイズグループを知らない・そしてそれなりにゲームに詳しいつもりの人間には、まるでこの世界ではない別のマルチバースで流行っているゲームのニュースに触れたかのような感覚があって、ちょっと面白かったのだった。

というかこれは俺の驕りだよね。この世界にはまだまだ俺のまったく知らない、わからないゲームが大量に存在するのだ。

 

米と携帯ゲーム機

時事ネタというか日常のことを書くわけだが、いやー米が高いね。ぜんぜん値段が下がらない。先日スーパーに行って米のコーナーを見たらまーあいかわらず高い。

でも3月末、つまりあとちょっと待てば備蓄米放出のやつが市場に入ってくるだろうし、でもそれが価格に反映されて落ち着くまではもう少しかかるだろうし、もしかしたら今まで買い控えてた人がバッときて一時的な品薄にもなりそうな予感がするし、しかし家の米はすでに底をついていて、そしてさっき鮮魚コーナーを見たらわりといい感じのニシンが安かったのでこれを買って一夜干しにしたいし、つまりつなぎの米が必要、ニシンの一夜干しを食うために……というので一番安かったななつぼしの2キロを買った。なんとなく、愚かな結論に飛びついてしまった感がある。

話はガラッと変わるが、こないだちょっと気が向いて90年代後半の携帯ゲーム機新製品リリースラッシュ時の希望小売価格を調べていた。まさにデフレ真っ只中の時期だったとはいえ、改めて見るとわりとクラクラくる。

まず96年リリースのゲームボーイポケットが6,800円、98年のゲームボーイライトも6,800円

同じく98年リリースのゲームボーイカラーが8,900円。ちょっと高くなったものの、前二機種のような初代ゲームボーイからの派生機種ではなく、カラー化・性能強化されたアッパーバージョンなので高くなるのは当然といえば当然。

ゲームボーイカラーとほぼ同時期発売という形になってしまって初手から迷走することになるネオジオポケットは7,800円(だがモノクロ画面だ)。

そして99年がたいへんだ。3月にワンダースワンが4,800円で発売。この価格はさすがに当時でも衝撃的だった。そして同じく3月にモノクロ版ネオジオポケット発売前からリリースが予告されていた*1ネオジオポケットカラーが8,900円で発売。ところが5月には、発売からまだ半年ほどしか経たないうちに予想を上回る300万台以上という出荷台数を記録していたゲームボーイカラーが攻めの値下げを敢行して6,800円になった。これによって90年台末に俄に巻き起こった携帯ゲーム機戦争は短期間で事実上の終結を見た。

同時期には据置機のほうでもPS、SS/DC、N64が競うように値下げを繰り返してたわけだ。リリース後数年経ったゲームハードがさまざまな要因から値上げを繰り返さざるを得ない時代となった現在から振り返れば、とにかく異常な時代に思える。

 

しかし初代ワンダースワン4,800円というのは改めて見てもすごいインパクトだよ。だって米5キロが今その値段だもん。いやーすごいね。

 

*1:ゲームボーイカラーへの対抗策としての発表だったが、そんなことをモノクロ版発売前から発表すればどうしたって買い控えが起こるであろうもので、新ハードの初動を挫く世紀の悪手と当時から言われていた。

年をとって《わかった》……ゲキテイ

年を取ると、若い頃はぜんぜん良く思えなかったものが急に「あーなるほどそういうことか」的に〈良さ〉が《わかって》しまう……ここのところ俺の中でのそんな事例が増えた。例えば、昔はまったく面白くもなんともない軽薄なタレントとしか思えなかった中山秀征に対して、今はその「受けの芸」、あるいは「幇間芸」の凄味……というか凄味をまったく感じさせないところに真のすごさがある……から目が離せなくて、テレビで見かけるたびにじっと見てしまう。

まあここは仮にもゲームBlogなのでゲーム関係でのそういう話をすると、『サクラ大戦』の主題歌「檄!帝国華撃団」も俺の中でのそういう事例のひとつだ。言わずと知れた名曲だが、最初のサビの後にスッと「蘇州夜曲」の引用みたいなフレーズがコーラス付きで入るとこ、ずっとダサいなあと思ってた。けど今はこれが良い、これがあるからこそ「善い……」と思える。

 

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ゲーム自体は、まあなんていうか……まあね、という感じだった『新サクラ大戦』だが、「檄!帝国華撃団 〈新章〉」はとても良かった。初めて聴いたときは、こういう構成なのかー! とかなり感激したものだ。こういう再解釈+新要素で再構築ものに弱い。

 

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サクラ大戦の「再解釈+新要素で再構築」といえば、TVアニメ版『サクラ大戦(サクラ大戦TV)』が俺はとても好きだ。

00年放映のこのTVアニメ版は、原作ゲームの陽性のノリをガラッと変え、ちょっとダークな要素を入れつつ登場人物の心理描写を細やかに描いていくという、原作と同時代のマルチメディア展開ながらまるでリブート的なテイストの異色の作品だ。

当時の世評はあまり芳しくなかったと記憶しているが、今改めて見るなら(やはり90年台中盤オタクカルチャーの空気感がかなり濃厚な)原作ゲームよりも、むしろこっちのほうが面白いんじゃないかという気もする。

敵である脇侍のみならず華撃団が乗り込む光武までもが、蒸気駆動ロボットというよりもある種の生物的な不気味さを加味して描かれるのはいかにもこの時代の作品という感じではある。だが例えば序盤のエピソードで展開される、脇侍を光武の剣で刺し貫いて浅草の長屋に磔にした上で、すみれが光武のコクピットを出て、脇侍の頭部を至近距離からの拳銃連射で破壊して仕留める……というような、大型メカと人間のスケール感の違いを活かしたアクションは今見てもなかなかにフレッシュで良い。

さっきの「再解釈+新要素で再構築」の流れで言えば、見知ったキャラクターやガジェットたちの見たことのない映像を見せられる興奮、みたいな感興だ。監督は『serial experiments lain』の中村隆太郎で、特に序盤のエピソードで顕著な温度の低い演出はまさに『lain』直系と言えるだろう。個人的にはメディアミックスの鬼っ子的傑作だと思っている。

今見ようとするとdアニメストア(Amazon Prime Video経由でも)か、あるいはU-NEXTに入っているようだ。U-NEXTは例によって気持ち悪いくらいにラインナップが充実していて、「サクラ大戦」で検索するとこのTV版や劇場版、各作のOVAスピンオフ版などの他に、ソフト化されている歌謡ショウ関連映像(97年の第1回公演から)もたぶんだいたい入っていて、そして『聖少女艦隊バージンフリート』まで入ってる。気持ち悪い通り越してウザいよ! さすが国産配信サービスは力の入れどころが違うわいと唸らされたのだった。

 

特にオチがないうえに、最初にしていた話からどんどんズレていった気もするが、まあいいや。

 

 

俺とはまったく無関係な世界のゲーム

www.gran-turismo.com

2024年12月6日(金)より、『はじめてのグランツーリスモ』の無料ダウンロードをPlayStation Storeで開始いたします。

本作は、「グランツーリスモ」シリーズをまだ体験したことがない方に贈る『グランツーリスモ7』の無料体験版。

シリーズの魅力である“クルマを運転する”、“クルマを学ぶ”、“クルマを集める”という3つの要素を、手軽に体験していただけるようにデザインしました。子どもから大人まで、クルマの楽しさを、すべての人に。

 

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クルマにまったく何の興味もないのに、3作目以降はそのハードの技術デモを見る気分で毎作買ってきてはごくごく序盤だけをプレイして、なるほどーと独りごちて速攻で中古屋に売却するような奴が何を言うかという感じではあるけど、『グランツーリスモ』っていつの間にかすごく「金持ちのおっさん率いる金持ちスタジオが、プレジデントオンライン読んでる小金持ちおっさんにむけて作ったゲーム」みたいな感じになったよな。圧倒的に俺と無関係な空気が流れている。*1  しかしまあ、その「俺とはまったく無関係な世界のプロダクト」感が面白いので(少なくとも2、3時間触るくらいには)、毎作買っているというところはある。

いやしかし、他のクルマゲーとは一線を画する雰囲気の違いだ。自動車メーカーのブランディング、イメージプロモーションに資するためのプロダクトであることをここまでストレートに出しているのはさすがにこのゲームシリーズくらいだろう(2くらいまではそんなことなかったと思うのだが)。そして、全員とは言わないが多くのファンがこのシリーズに求めるものもそのような「最新技術で作られたゲーム≒カーグラフィックマガジン、ないしは豪華なデジタルカタログ」なのだというところもまた特殊だ。

 

クルマ(実車)を題材としているところだけが共通していてグランツーリスモとは方向性がまったく違うゲームなので、単純に比較はできないが、ラグジュアリーなイメージを指向しているという意味では『Test Drive Unlimited Solar Crown』なんかはまた全然違う金持ち像を押し出している。やっぱストリートレースなので、出てくる金持ちもなんかアレだ、若干のワル味がある。夜の街の会員制ラウンジで遊んで、友達の友達が金銭的に世話になっている人あたりの距離感の交遊関係に半グレがいそうな感じだ。プレジデントオンラインはたぶん読まない。

 

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金持ちがー、夜の街でー、高級車に乗ってー、悪ーいレースをしまーす! 時にはクラブにも行きます。みたいな感じだ。こっちも俺とは一欠片も関係のない世界のゲームだ。でもなんかこっちはムカつくな。

そこで我らが(我らが?)『首都高バトル』シリーズ待望の復活だ。運転できない俺だが、だからこそ逆に首都高からの風景には格別な思い入れがある……まあ実際に自分の目でその風景を見た回数はそれほど多くはないわけで、多くは映画やゲームやアニメやマンガで、なのだが……。

 

youtu.be

 

(ゲームプレイ中の映像はまだ出てないけど)見よ、この令和の時代においても強烈に鼻を、眼を刺激する90年代前半のVシネマ・アトモスフィアー! ラグジュアリーとは真逆! ギャラ飲みキャスト呼ぶようなせいぜい東京カレンダー止まりの小金持ちも、プレジデントオンライン読んでるようなおっさんも、麻布競馬場の小説を真面目に読んじゃうような若造も*2 このゲームとはまったくの無関係! まあクルマ自体にはぜんぜん興味ない俺も本当は無関係なのだろうけど、いいんだよ! 俺はあんたと首都高でバトりてぇんだよ!

そんなわけで、首都高バトル新作、楽しみにしてます。

*1:なにしろ俺は自動車免許を持っていない! 本当に無関係である。

*2:いやほんとは若造ですらなく、Z世代のことちゃんとわかってるよオレは/あたしは風を吹かしたいだけのいい会社勤めのおじおばなのかもしれんが。

エンドレスサマーシステム

PC内のファイル整理をしてたら20年くらい前に書いたメモのテキストファイルが出てきて、『True Love Story Summer Days, and yet...』が気になる、というようなことが書かれてた。2003年のゲームだがぜんぜん覚えてないな。そもそも『トゥルー・ラブストーリー』シリーズ自体を忘れていたし、このシリーズは一本もプレイしたことがない。当時はときメモには及ばないものの熱心で根強い人気を誇る恋愛シミュレーション/アドベンチャーゲームとしてけっこう存在感を放っていたと思うのだが、そういえば世間的にもすっかり忘れ去られてしまったような気がする。

メモによれば、シリーズ4作目の(そして結局最終作になった)このゲームでは夏が舞台になっているのだが物語中では日時が明示されておらず、さらにゲームとしての目的(誰かと親密な関係になってエンディングを迎える、的なもの)を達成するための明確な終了期間が設定されていない。「夏休みが終了する○○日後まで」とかそういう〆切がないというのだ。

そのため、プレイのしかたによっては延々とダラダラ日々を重ねることができるらしく、あたかも「“夏” が永遠に続く」ような感じになっているらしい。さらに1日の終わりには「今日をやり直す」というコマンドもあって(!)、文字通りその日をやり直すことができるそうだ。これなんかすごいな、季節ではなく概念としての「終わらない夏」、メタな繰り返しの物語……と当時の俺はメモしていた。

 

が、結局これは買ってプレイはしなかったね。今まですっかり忘れていた。今回読み返してまた興味を惹かれた。キャラクターデザインの高山箕犀をはじめこの作品のスタッフ陣がしばらく間を置いて『キミキス』『アマガミ』を作るわけだから、これはちょっと見ておいたほうがいいかもしれん……ということで俺の中のゲーム関係dig listに追加しておいた(まあ、その前に長年積んでいる『キミキス』をやれという話ではあるが……)。

 

トゥルーラヴストーリー Summer Days,and yet...

 

『Dの食卓2』のオープニングムービー

人との話の流れで、2000年前後のゲームのオープニングムービーのことをなんとなく思い出していた。プリレンダムービーで「映画的(と当時の最大公約数的に認識される)」映像を3分から5分くらいも流していた時代のことだ。ハードとしてはPS1後期~ドリームキャスト~PS2の時代。余談だが、そういえば初代Xboxのゲームだとプリレンダムービーの長いオープニングがあったというイメージがあまり湧かない。この手の長大なオープニングムービーはやはりJRPGとかアクションアドベンチャー系の大作に多いからだろうか、そういう種類のゲームがあまりなかった初代Xboxにその印象は薄いということだろう。

 

で、その時代のタイトルでは『Dの食卓2』のオープニングムービーに当時ちょっと感心した記憶がある。当時のゲームのオープニングムービーとはどこか違う雰囲気で、さらに言えば当時のハリウッド映画のアヴァンタイトル的な演出とも決定的に違うリズムだった。これは独特だなあと思ったものだ。

 

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今見返しても「え、何? 何なの?」という感じではある。が、今ならある意味で理解しやすいのは、これはつまりM・ナイト・シャマランとかジョーダン・ピールとかアリ・アスターとか……あるいはA24制作の一連のアートホラー路線のやつとかの冒頭のリズムに近いということだ。

つまり、「ジャンル映画をジャンルの文法とは違う文法で演出してカマしてくる」作品のあの感じ、というようなね。しかしこれ10分もあったんだな。すごい時代だわ。

 

 

あのレースゲームは『Drift Stage』だった

前回更新で、10年くらい前にトレーラーを見たとあるインディー系レースゲームがその後どうなったのか気になる、という話を書いた。

トレーラーから読み取れるゲーム内容は、ドリフトばりばりのアーケードライクでオールドスクールなレースゲーム、という感じ。

まあそれだけならインディー系レースゲームではよくあると思うが、このゲームはアートスタイルが独特だった。今で言うところのニューレトロ的な色使い(パープル基調パステルカラー系の)に近い、でもどっちかというとそっちよりも、PC-6601のゲームみたいな画面内にやたらと黄色味があるようなアートスタイルで、他ではあまり見たことのないテイストだった。

その後どうなったのか、果たしてちゃんとリリースされたのかずっと気になっているものの、タイトルを忘れてしまったので調べられなくて困っていると書いたところ、id:dotimpactさんから教えていただき無事判明した(ありがとうございます!)。『Drift Stage』というゲームだ。

automaton-media.com

これよこれ、まさにこれだよ。すげえ独特なアートスタイル。当時のトレーラーはこちら。

 

youtu.be

 

トレーラーが発表されたのは2014年の8月で、ちょうど10年前だった。

で、実際のところリリースされたのかと調べてみたら、その後クラウドファンディングを経てSteam Greenlight入りを果たしたが、開発チーム内のゴタゴタなどもあって長いこと中断してしまったようだ。ところがなんと、昨年初頭に長い沈黙を破ってSteamで早期アクセス開始していた。

 

store.steampowered.com

 

とはいえ現状ではアルファROMにも満たないような未完成の状態らしいので、ちゃんとした完成形までこぎ着けるかはわからない。早期アクセス開始してから一年半くらい経ってるけどゲーム内容の目立ったアップデートはないようだし。

というわけで、現状で購入を薦めるのは躊躇われるものの、気にはなるのでそのうち買ってみようかと思っています。