ちょっと前のニュースだけど、
ファミコン版『グラディウス』35周年記念の一環として、シリーズ歴代タイトルロゴのTシャツが発売されるという話。タイトルロゴを胸に一発でっかくプリントというストレートなデザインなのは記念グッズとして順当なところではあるけど、ただこのー、シリーズのタイトルロゴをすべてTシャツ化したことによる、なんとも言えないあの……そのまんまの……ええと……いや、移植コンピタイトルである『GRADIUS DELUX PACK』『GRADIUS III&VI 復活の神話』『GRADIUS PORTABLE』のロゴTシャツ、なんてのは確かに貴重ではある。貴重ではあるんだけどもなんともこの、味わい深いものがあるなあ、と思いました。
それはそれとして、グラディウスではないが同じ企画でラインナップされていた『タイムパイロット』のTシャツは買ってしまった。これもそのまんまで、かつ『タイムパイロット』のロゴ自体に味の深みがある。
味、というかテイストレスなゲーム周辺アパレルで思い出したが、3月頃にこんなTweetをした。
このセーター、正直ちょっと欲しいなと思ったもののとても着こなせる自信がないので踏みとどまった。なんか8bit時代のPCゲームみたいなドット絵だけど、元ネタあるのかしら? https://t.co/cN3FSKyBbb
— MSRkb (@msrkb) 2021年2月28日
(セーター、と書いたがスウェットだった)
ちょうどそれくらいの時期に俺の見ているFacebookとInstagramでやたらと広告を見かけたからなんだが、思いのほかRetweetされ、たまたま俺のフォロー/フォロワー構成的に嵌まったからなんだろうけどすぐに複数の人から情報があって、元ネタ(というか、ちゃんと版権とってなさそうなんで限りなく黒に近いグレーだとは思うが)はデービーソフトのPCゲーム『プロデュース』(1987)だと判明した。以下参考引用。
デービーソフトの PC88ゲーム 「プロデュース」の 主人公の 味方達#お前らのゲームのトラウマ挙げてけ pic.twitter.com/as6WiL2fjq
— 鬼雷 昇炎 (@kirai_s) 2016年12月13日
まー、このKikilloというインディーズブランドは他にもどうかと思うようなアイテムがたくさんあって、
この超絶雑な切り抜き(というか何も考えず白地に乗っけてる)のやつとか、
おばあちゃんが押し入れに眠ってた年代物の端布で孫のために作った部屋着(汚れてもいい用)みたいなのとか、他にも露骨に「これはあれだな」というのがいっぱいある。
権利的にグレーではあるだろうが、まあこれはヴェイパーウェイヴ以降の文脈のアートワークなので、世界中にこういうインディーズブランドは無数にあるんだろう。そういう文脈とはまたちょっと違う視点からの感想として、「リスペクトのない軽薄な、あるいは何の感慨もない作業的なコピー」のデザインって俺はなんか昔から好きなんだよなー。こういうの、今の俺は買うかって言ったら買わないんだが(むくつけきおっさんのものではあるまいどう考えても)、今の時代に俺が20代前半くらいだったら喜んで買うかもしれない。