ゲームへたおじさんドットコム

いい年した男のゲーム日記とメモと寄る辺のなさ。ゲームへたおじさん、またはMSRkbと名乗っています。

2011年のTGS

昼休みにiPhoneのカメラロールバックアップを整理していたら、こんな写真があった。2011年のTGS東京ゲームショウ)の風景だ。撮影日はビジネスデイの9/15。

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東日本大震災後まだ半年を過ぎたばかりの晩夏で、都市部では節電が盛んに叫ばれていた頃。幕張メッセ会場内天井の照明が間引かれ、各社展示ブースも例年に比べ照明が抑えられ、全体的に薄暗かった印象が残っている。

そのときの仕事関係での視察ということでBlogの記事じゃなく業務レポートを書いていた。そこから少し抜き書きする。

出展企業146社。出展企業のブース規模など、年々縮小傾向にあると伝えられているが、昨年に引き続き四日間の来場者数は増加、最終的には過去最高の22万2600人となった(主催者発表)。PS Vitaの一般向け初お披露目、カプコンの『モンスターハンター3G』(3DS)、ソーシャルゲーム大手GREEの初参加などが話題となった
第49回AMマシンショー(出展企業36社)との同会場同時開催。

(……)

ここ数年は「出展企業数」こそ増えているものの、中堅メーカーや海外メーカーの日本支社が参加を見合わせるなど、いわゆるゲームメーカーの出展規模は縮小傾向にある、ということがよく言われる。加えて、TGSのような大規模合同ショーよりも単独での発表会やイベントを優先する企業もあり(……)任天堂が出展しないのはもちろんだが、レベル5がTGS出展を見合わせ単独のショーを10月に行う、というのがそれを象徴している。自分たちだけで十分に人を集められるし、そのほうが効果的だという判断をしたということで、ここ数年で一気に有力パブリッシャーとなったレベル5の強気な姿勢が伺える(もちろん、TGSに来る層とレベル5の主要顧客にズレがあるというのも大きいだろう)。その他の大手パブリッシャーのブースも、PS Vitaお披露目というビッグイベントがあるSCEブース以外は全体的にこぢんまりとした印象ではあった。(……)一方で勢いを感じたのはGREEのブースである。ブースの作りが豪華で、スマートフォン関連のその他企業ブースとあわせて「ゲーム業界」の小さくない一角を着実に占めている勢力であることを伺わせる。(……)ただ、GREEに代表されるソーシャルゲームプロバイダの出展は(TGS前のCEDECでの大量のセッションも含めて)対業界/対マスコミ向けアピールの側面が強いと思われるので、来年以降はこのような大規模な出展があるかはわからない。

時代、って感じがする記述だな。特に最後のセンテンスのあたり。

 

ところで、レポート書くときの個人的メモとして、以下のような書き込みが残されていた。

いちばん端のホールは講演、イベントステージと飲食スペースに割り振られていた。しかし、今日は業者日だからか特にイベントがないからか、節電で天井照明が半分以下に。薄暗いホールの隅の地面に座って休んだりうつらうつらしてる人多数。喧騒は遠くからかすかに聞こえるだけで妙に静か。なんか文化祭のときの暗幕張られた控え教室ライクというか、バンド演奏が終わって演劇部の公演が始まるまでの空き時間の体育館ライクというか。個人的には今回のショーの一番の見所だった。

その休憩スペースと化したイベントステージ&飲食スペースの写真も撮っていた。こんな感じ。

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あれから10年か。ゲーム業界やプレイヤーを取り巻く状況はこの10年でいろいろ変わり、当時のレポートはずいぶん昔のことのように思える。だが、あの喧噪の隣で薄暗く妙に静かで穏やかだった端っこのホールの空気感は、つい数ヶ月前のことのように憶えている。あの年はいろいろなことがあった。だがまだ過去ではない。