ゲームへたおじさんドットコム

1977年生まれの文系社会人。どこのクラスにも10人はいたような男のゲーム日記とメモと寄る辺のなさ。

カルチョビットA

そんなわけで1月中頃くらいまでゲームから遠ざかってたのだが、スマホで『カルチョビットA(アー)』が配信されたのでそれをずっとやってる。開発のゲームアディクトという会社は初めて聞くが、パリティビットと同じ住所にあって役員に薗部氏がいるので開発専門の新しい関連会社なんだろう。

このシリーズはGBA版からやっている。3DS版はインターフェース周りのレスポンスがちょっと不満だったり、試合のペースがGBA版より遅くなったようなのが気になったりと必ずしも手放しで褒められなかったが、しかしもちろん好きなシリーズだ。ぶっちゃけサッカーに関しては知識も興味もほとんどないのだが、唯一このゲームだけは楽しくプレイできている。たぶん「サッカー」のエッセンスの抽出のしかたとゲーム的な抽象化への落とし込みが俺にとってちょうどいいのだろう(ちゃんとしたサッカーファンに言わせるといろいろ痒いところに手が届かないもどかしさがあるそうだし)。

で、1月中頃にスマホ版がリリースされたのだが、てっきりスマホアプリらしく軽いソーシャル要素を入れてきたりガチャ的なものとかを入れてくるのだとばかり思っていた。「特訓」のカードや選手をガチャで引かせるみたいなね。たぶんそんなアレンジをするんだろうなーと思ってそれほど期待せずにダウンロードしてみたら、そういうの一切なくて完全なオフラインの1人プレイ専用ゲームだった。3DS版であった非同期の対人プレイさえも実装していない(そして今後も実装するつもりがないと公式が明言している)。

今時珍しいというかなんというか、すごい感覚的なことを言うと、スマホアプリ的なとこがほとんどなくて完全に携帯ゲーム機のゲームという感じの作りだ。最初の2つのリーグで優勝するまでは無料で、その上のリーグ(J2とJ1相当のリーグ)に昇格する際に1200円払って「ライセンス」を購入する必要がある、という仕組み。

ただこれ、そこまで進むのにけっこうなプレイ時間が必要。最初のリーグは(過去作に比べて序盤の難度がゆるめなので)ほとんどの人がゲーム内時間の1年目で優勝できるはずだが、2つ目のリーグは2年目で優勝するのは難しいはず。だから多くの人が最低3年目までは無料状態で、そこまででプレイ時間はだいたい10時間前後はいくはず(今作では試合をスキップすることができない。そのかわり、試合シーンは他のアプリに切り替えたりスマホをスリープさせてもバックグラウンドで進行している)。買い切り系アプリとしてはかなり太っ腹なほうだと思う。そしてその全開放キー以外の課金要素が全くない。遊んでて、もう少しハングリーになってもいいのよ……と心配になってしまったのが正直なところだ。

ゲームとしてはまさにカルチョビットスマホ版、過去作からの「進化形」的なところはほとんどなくて、スマホのタッチパネル操作に最適化させつつ、細部を洗練させたという感じか。ただ、試合中の選手の動き、つまりAIに関しては確実に進化していて、よりいっそう「らしい」動きになっている。また、試合のテンポも良くなっていると感じた。

というわけでみんなやろう! そして1200円払おう! Android版もあるよ。