ゲームへたおじさんドットコム

1977年生まれの文系社会人。どこのクラスにも10人はいたような男のゲーム日記とメモと寄る辺のなさ。

行け! トムクランシー未来特殊部隊ゴースト(ゴースト続き)

せっかくのゴールデンウィーク、今年は遠出の予定もないので毎日何をして過ごそうかなーいろいろ見たい映画もあるし行ってみたいイベントもあるし……と思ってたら春風邪をひいてしまい昨日まで臥せっていた。長期休暇で家から一歩も出ない生活をしているとものすごい勢いで精神が荒廃していく。このままでは駄目になると昨日は夕方に頑張って街に出たものの、病み上がりで思いのほか身体が弱っていたのか何もする気がおきず、喫茶店で30分ほど過ごしただけでまたバスで帰ってきた。それで家で椅子に座って虚無を見つめていた。年をとってわかったが虚無には顔がない。だが全体としては俺と同じ風体だ。夜、なかなか眠れない。

そんなわけで積んでいたゲームを消化する。友人から借りて最初のステージをクリアしただけで積んでいた『Tom Clancy's Ghost Recon: Future Soldier』をプレイ。360・北米版。せっかく貸してもらったというのにちょっとやっただけで積んでいたというのもひどい話だが、だってこれ最初のステージはぜんぜんこのゲーム独自の面白味が出てないよ、と先に進んで思ったのだった。

Ghost ReconRainbow Sixのシリーズはずっと敬遠してきた。ミッション前のブリーフィングやミッション中の戦術指揮があるタイプのTPS/FPSだが、俺は不器用なのでふたつのことを同時になんかできない、ゲーム中にできることといえば銃を撃つことくらいで、銃を撃ちながら何かを考えたり仲間と連携したりなんかとてもできない、俺はー、おーれがぶっころしてやるんだーやってやるうあーあー(バキュンバキュン)、という感じで、ぶっちゃけふたつ以上のことは同時にできないので左スティックで移動しながらトリガー引くのだって怪しいもんだ。

まあそれはPCが中心だったシリーズ初期の作品のイメージを俺が引きずっているだけで、コンソール中心の展開になってからはシステムもシンプルになって戦術要素も省略されたとのことなので、そんなに気にしなくても俺レベルのプレイヤーでも楽しめる作品になっていた。よかったね。

というわけでTPSだがドローンを使って上空から敵勢力の人数や配置を偵察してからどう攻めるかを考えたり、ミッション中に仲間に指示して複数の敵を同じタイミングで狙撃したり、なるべく銃撃戦を避けてステルスキルでひとりひとり排除し敵に発見されずに進むなど、シューターというよりステルスアクションに近い。で、味方がみんな強いので銃撃戦になっても俺自身はわりと何もしなくても先に進めたりする。わーい。どの敵をどのタイミングで排除するかだけ指示してるだけでも勝てる。不器用でも安心。

フューチャーのソルジャーということで熱光学迷彩やら敵の位置をスキャンするグレネードやら四脚で自律移動する攻撃ドローンやらいろいろ未来っぽい装備が出てくる(そんなに派手には使われないけど)。特にHUDが効果的に使われていて、移動目標や索敵状況がAR的に現実の風景にオーバーレイ表示されたりするのだが(これ自体はもうそんなに珍しい表現ではない)、途中のミッションでそれがハッキングされてノイズが走り、敵がいるわけでもないのに警戒表示が出たり何もしてないのに排除完了と表示されたり不穏な動きを見せるところはなかなか良い演出だった。なんかこれを発展させてHUDの指示するとおりに移動してたら敵の罠で包囲された! とか、目的地まで行ったが救出対象者など最初から存在しなかった!(半年前に自殺していた!)とか、そもそもこの戦争はすべて虚構だった! いや、 戦争はいつだって非現実的なもんさ……戦争が現実的であったことなど、ただの一度もありゃしないよ(タイーホ)とかあったりするといいのになーと思いました。いやまだ途中だからこれからそんな感じの展開があるのかもしれないけど。とにかく、アメリカの強大な科学力をバックに貧弱な装備の敵を蹂躙するこの快感、クランシー!(プライスレスのイントネーションで)

ゴーストリコン フューチャーソルジャー

ゴーストリコン フューチャーソルジャー