Steamのホリデーセールで買ったもの。ところで、僕は一定周期で「●●な感じのゲームが遊びたい」という気持ちになることが多いのだが(●●には、例えば「手触りのいいJRPG」とか「大ネタが仕掛けられているADV」とか、そういうのが入る)、なんかこの冬はこういう感じのゲームが遊びたかったのだった。00年代初頭のカプコンをはじめとした日本のディベロッパーで主にPS2市場で量産され、現在ではプラチナゲームズの諸作に集束された、今では若干古い印象のあるサードパーソンビューのスラッシュアクション(コンボ&スタイリッシュ方面)のことだ。「GAME・SCOPE・SIZE」の一連の記事が印象に残っていたからかもしれない。
→今の日本のビデオゲームの光景の象徴ジャンル「スラッシュアクション」仮設の歴史・序章 発生と成立編: GAME・SCOPE・SIZE
→「スラッシュアクション」仮説の歴史・第3章 独立系デベロッパーによる「お姉チャンバラ」はじめB級ラジカルスラッシュエクスプロイテーション: GAME・SCOPE・SIZE
→「スラッシュアクション」仮説の歴史・最終章 海外勢そしてプラチナゲームス、10年が作り上げた日本のゲームの光景: GAME・SCOPE・SIZE
というわけで遊んでいる。このシリーズは一作目くらいしかちゃんと遊んだことがないのだけど、これは楽しいねー。海外スタジオ(Ninja Theory)によるリブート作である本作は、主人公のキャラクター造形を一新したことが発売前はいろいろ議論の的になっていた。ただ、旧シリーズのダンテのキャラクター造形は、さすがに今だとちょっと古びてしまっているのは如何ともしがたいし、リブートなんだからガラッと変えるという方針は成功していると思う。気障で減らず口を叩くビジュアル系伊達男*1から生意気で減らず口を叩くヤンチャ系兄ちゃんという方針変更は確かにプレイ前だとどうなんだろうなーという感じはあったが、プレイして3分で「いいね!」という評価へ180度変更。なにせトレーラーハウスからマッパで登場し、デーモンの攻撃で街が大炎上→煽りを受けてトレーラーハウスがぶっ飛ぶ→ダイビングジャンプでトレーラーハウスの中へ戻るダンテさん(スローモーション開始)→生活用品が宙に浮く中、ジーンズとシャツを空中でシュルっと着るダンテさん(スローモーションで)→そのままトレーラーハウスの窓を突き破って脱出! というオープニング演出で、この新主人公への評価がバク上がりする。最高! やっぱこういうゲームの主人公はこういう奴じゃないといかん。おう兄ちゃん、あんたやったらダンテを任せても大丈夫みたいやな! と一作目しかやってないのになんか良い気分で大向こう気取りになってしまった。
ステージのビジュアルデザインもなかなかリッチだし、肝心要のアクションの手触りもいいので楽しく遊べています。
DmC Devil May Cry (ディーエムシー デビル メイ クライ)
- 出版社/メーカー: カプコン
- 発売日: 2013/01/17
- メディア: Video Game
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