ゲームへたおじさんドットコム

1977年生まれの文系社会人。どこのクラスにも10人はいたような男のゲーム日記とメモと寄る辺のなさ。

東京ゲームショウ2022雑感、それと「時代の小さな記憶」は書き残しておこうぜ的な話

もう2週間も過ぎてしまったが、TGS2022に行ってきたので感想をぼんやりまとめておこう。

 

コロナ禍で2020、21とオンライン開催が続き、久し振りのリアルイベントだった今回。主催者発表では15〜18日までの4日間での来場者数は約13万人超と、前回リアル開催だった2019年の約26万人の半分ほどで淋しい感じはする。

ただし今回は小学生以下の来場は禁止で、ある程度の人数に制限するため用意されたチケットは15万枚ほどだったとの報道があったので、そういう意味では想定内の来場者数ということかもしれない。

こういう大人数が集まるイベントに参加するのが久々だったこともあり、俺個人としてはなかなか盛況だったような肌感だった。TGSあわせで任天堂・SIE・MSの三大プラットフォーマーが開催前日や初日に今後のラインナップを発表するオンラインイベントを行い、俺の見ていた範囲内の話だがSNSでもそれなりにお祭り気分が醸成されていたように思う。

 

……とはいえ、いつもの会場入り口大型広告スペースがスカスカだったのは淋しい。これも時代かねえ。

 

さて、全体的な所感としては

  • Meta Quest、Pico neoという低価格帯VRヘッドセットが力を入れた宣伝・ブース展開をしていた(やはりVRはリアルで体験しないと伝わらないので)
  • DiscordやTikTok、clusterなどの(ゲーマーと親和性の高い)ネットサービスの出展が目立ち、個別の「ゲームタイトル」というよりは「ゲームシーン」全般のショーという性格が強まった
  • PCパーツメーカーやゲーミングギア関係の出展が大きく増え、ゲーミングPC市場の確実な盛り上がりを感じた
  • インディーゲームのブースはカオティックな雰囲気だった
  • スマホアプリ系の出展は(もちろんあったが)2019年までのTGSと比べて静かだった(リアルイベントに金をかけて出展するメリットが特に薄い分野のため)

という感じ。以下、ざざっとメモ。

 

VR関係

会場入り口までの宣伝のぼりは中国の新興VRメーカーPICOがジャック。Meta Quest大幅値上げの間隙を縫って俄然注目を集めるようになったので、まさに今こそ推して参るといった感じなのだろう。

 

会場内でも大きなブースを構えていた。

 

PICOの近くにはMetaもMeta Questの大きなブースを。PICOのブースは発表会を行うためのブースという感じだったが、Metaのほうはユーザー体験会にフォーカスしたブースだった。外側からはどんな感じかちょっとわからないという弱みはあったかな。体験会にわりと人は並んでたけど。

帰ってきてからニュースを見て知ったのだが、実はカプコンブースではPS VR2の体験会が催されていたらしい。そういう意味では、VRデバイスの次の覇権を巡る争いが静かに繰り広げられていたイベントだったのかもしれない。

 

ネットサービス関係

ゲーマー御用達コミュニケーションツール No.1ことDiscordのブース。Discordはとにかくめったやたらとフランクな感じでユーザーに絡んでくる感じのコミュニケーションをブランドイメージにしているが、ブースには外国人スタッフがたくさん滞在していて、おー多国籍な感じーと思った。

 

clusterはソーシャルVRサービス、流行りの言葉で言うところのメタバースプラットフォーム。ユーザー同士のコミュニティサービスというよりは企業や団体向けにVR空間でのイベントを開催できる機能を手厚くサービスしているところに特徴がある。日本企業ということもあり、ニコニコやVTuber関係のイベント、一般企業や自治体のVRイベントなどでclusterのサービスが使われることが多い。直接的にゲームと関係しているわけではないが、ゲーマー市場に隣接した領域でビジネスをしている企業ということでけっこう大きなブースを作ってアピールしていた。

 

言わずと知れたTikTok。出展スペースが「ビジネスソリューションコーナー」であることに注目。ゲーム関係企業はやはりTikTokをよく使うような年齢層にリーチしたいわけだが、従来のSNSプロモーションの延長線上ではなかなか刺さらないのでなんとかTikTokを活用したい……そういうビジネス客向けのアプローチということだろう。インフルエンサーを招いてTikTokマーケティングについてのトーク&レクチャーみたいなことをやっていた。

 

こんな感じで、ゲームプロパー企業ではない、でもゲーム業界とは隣接しているところの企業の出展が個人的にはけっこう目立ったTGSだった。

 

ここで数年後に味わうための「時代の1ページ」的な写真を貼っておこう。

 

ブロックチェーンとNFTでGameFiしてPlay-to-earnでWeb3ゲームの未来へレディーゴー! 否、未来は今、フューチャーイズナウ! という感じの企業のブース。その業界のキーマンがトークセッションしたりプレゼンしたりミニシンポジウムしたり……みたいなことをずっとやってた。マスコミの人はそこそこ来てたみたいだけど、これは正直、あまりTGSでやる内容ではないかなと思ったな。まあこういうとこでやった、という実績自体が重要なのだろう。

 

PCゲーミング関係

閑話休題。PCゲーミング関係のブースをざーっと紹介。

 

ValveのSteam Deckは実機の試遊にたくさん人が集まってた。なかなかの注目度。やたらと開放感のあるブースのデザインもなんか印象に残る。

 

今までのTGSでもIntelやAMDなどの最大手半導体メーカーがPCゲーミングのPRのためにブースを展開することはあったが、msiなどのパーツメーカー大手や、サードウェーブ(ドスパラ)のゲーミングPCブランド・ガレリアが大きなブースで出展していたりと、今回はより広い範囲の企業が参加していたように感じた。こういうの見ると日本国内でもPCゲーミング市場が拡大してるんだなあと思う。

AVerMediaのような配信関係のハードやガジェットのメーカーもいろいろ出展していた。今のPCゲーミングは配信とセットで消費・受容されているという空気感を強く感じるね。

 

そして今やイロモノではなく「比較的安価な高機能オフィスチェア」として完全に定着した感のあるゲーミングチェア関係では、世界で初めて「ゲーミングチェア」という製品カテゴリを作ったDXRACERをはじめ、イトーキやニトリなど一般家具分野のメーカーもゲーミングチェアをアピールするために出展。一般家具メーカーのゲーミングチェアはあまり家電量販店には置いてなくてそれぞれのショールームとか実店舗に行かないとお試しができないので、TGSはわりといいアピールの場だったんじゃないのかなと思った。

 

インディー関係

インディーゲームコーナーの風景。会場の端っこに行くほど通路が狭く、各ブースのスペースも小さくなっていくのだが、反対に人口密度も高くなってなかなかにカオティックであり、次代の熱気を感じた。マクガさんが、インディーコーナーはスラム街で、今回のTGSで唯一生身の人間がいて、人間の活気を感じられる!……というようなことをSNSで言っていたのを事前に読んでいたからかもしれないが、確かにいい意味でスラム街っぽい感じはあった(いい意味?)

 

インディーブースでは「来日不可のため本ブースでの展示はなくなりました」という張り紙がされているブースもちらほらあり、これも「時代の1ページ」として記録しておいたほうがいいだろう。

 

その他

どでかいブースだが、見慣れないゲームのメインビジュアルが展示されてるな、金がうなるほどある中国系のスマホアプリ企業だろうか……と思ったら集英社ゲームズだった。おわー。

出版業界の企業がインディーゲーム界隈からフックアップして育てたり磨いたりしてパブリッシュしていくという流れが最近流行ってきている気がするが、もう一方の大手出版社による似たような試みであるところの講談社ゲームクリエイターズラボのほうは前述のインディーゲームコーナーで慎ましく(といってもインディーコーナーでは大きなブースのほうだったが)やっていたのとは対称的。やったるで!という勢いを感じる。

瑞起の「X68000 Z」のモック展示。まだ詳細も発表されてなくて、本当にただのモックがガラスケースに入って、特にPRのポスターやのぼりなどもなく4Gamer.netブースの隅っこのところにちょこんと展示されているだけだったのだが、中年男性たちがスマホで写真を撮るためにひっきりなしにやってきていたし、何なら並んでいた(俺も並んだ。中年男性なので)。ペケロッパ、リアルタイムではついぞ実物を見ることも叶わなかった俺にとって「憧れのゲーム(マシン)」筆頭なのは確かだ……。

 

今回物販コーナーは駆け足でしか見られなかったのだが、物販であっても何らかのイキりを忘れないコジプロはさすがだなと思った(次回作? なのか何なのかまだぜんぜんわからないティザービジュアルらしきものが唐突に物販ブースの壁で発表されている。QRコードを読み込むと同じビジュアルが貼られたサイトが見られるが、今のところそれ以外には何もない)。

 

TGSではいつもここのスペースがなんか好きです。

 

会場の一番端には、久々のリアル開催なのである種のメモリアル企画ということだろうか、今までのTGSの歩み的なパネル展示コーナーがあった。同じような趣旨の記事がファミ通.comにも掲載されていたから参照してほしい。

そう、最初の頃は春と秋の年二回開催だったんだもんなあ、往事の次世代機バブルの勢いよ……という感じだ。俺が初めてTGSに行ったのはたぶん2002年だと思うが、Blogでレポートを書いた一番古いのは2003年のやつだな。というわけで今まで書いたTGSレポをリンクしておこう。今は雑記BlogにしているもうひとつのBlogのほうで書いてたやつだ。

 

これ以降はしばらく行ってなくて、次に行ったのは2011年。レポートはBlog向けには書いてなかったけど、記録として昨年、このBlogでサルベージした。

 

2011年以降にも何回か行ってるんだけど*1、この頃になるとBlogに書かないでTwitterとかFacebookにちょこちょこ書くくらいになっちゃったんだよね。いかんね。

ある程度まとまったテキストにして公開しておくことで、時間が経ってからの味わいが深まるわけなので、これからはこういうイベントに行ったらなるべく意識的に書き残しておこう。話題作・超大作とか新ハードの発表、みたいないわゆるニュースバリューのあることは各種ゲームメディアのアーカイブを掘ればいいだろうけど、そういうのから零れ落ちるようなこまかいことや、現場で感じた肌感みたいな個人の視点からの記録なんてのは、こうやって書いておかないと残んないからね。コロナ禍になり、俺は45歳でアラフィフの範囲内になって、こういう「時代の小さな記憶」みたいのは残していくべきだという思いがちょっと強まっている。

2020年の2月に行ったJAEPO 2020のレポをこのBlogに書いていたのだけど、今回のTGS 2022レポを書く際に読み返して、もうすでに感慨深いものになってるなこれと思った。

2020年の2月初頭。このほんの1ヶ月後くらいにはもうぜんぜん状況が変わっちゃうわけだからね。このレポートではJAEPO 2020と同日にメッセで開催されてたライブエンターテイメントEXPOという別イベントについても触れていてそれがすごく盛況だったことを書いているんだけど、「ライブエンターテイメント」ですからね。この1ヶ月後にはそれがまったくできなくなるわけですよ。あの会場に出展していた企業のうち少なくない数は廃業することになったのかもしれないわけだからね。いやーなんていうか、「時代」って感じがするよ。

みんなもこういう、すぐに揮発してしまう「時代の小さな記憶」は書き残しておこう! とぜんぜんTGSとは関係ない結論を出して〆とする。

*1:後で確認してみると、2013、15、16,17には行っていた。

『Portal with RTX』を見て思ったこと

NVIDIAの新グラフィックスボードGeForce RTX 4090/4080が発表された。例によって90/80のラインはとってもお高く、円安やらの影響もあるだろうが最上位モデルの4090は想定価格29万8000円だ。まあ俺がこれを買うことはまずないが、すごいね。すごいと言えばリファレンスカードのサイズ、特に厚みがすごくて、ボードっていうかこれもうボックスだよなと思った。

今のPCに組み込んでいるのがGTX 1660 Superなので(これはとてもいい買い物だったと思っている)、たぶん次も60番台に買い換えることになると思うが、でもまだこの世代はいいかなーどうかなーという感じだ。モニタも未だに1920×1200の使ってるしね。

 

さて、RTX4090/4080の発表と併せて『Portal with RTX』のリリースが発表された。あの『Portal』を最新のグラフィック技術でリメイクしたということだが、RTX 4090/4080の販促用技術デモ的側面が強いタイトルといっていいだろう。

 

 

パッと見で最新のゲームっぽく見えるんでその効果は確かにすごい。すごいんだが、しかしオリジナルのPortalで印象的だった「清潔で無機質で無味乾燥で、それゆえに非人間的な不穏さを感じる」というルックの面白さはスポイルされているように見えて、なるほどこれは難しいねと思った。

あのルックの面白さ・怖さは、なんというか「のっぺりとした」ローキー気味のテクスチャで統一されたスタイルから来ていると思う。そこに光と影の情報量をたくさん足されると、まあ確かにフォトリアル味は増す。けど、オリジナルの魅力だったルックはフォトリアルとはちょっと方向性の違うところに肝があって、だからこそフォロワーもたくさん生まれたし、未だそんなに古びて見えないんじゃないかなと。

ここらへんのは難しいね。00年代のポリゴンのゲームグラフィックを、それそのものとしての美しさを愛でる視線というのはまだなかなか世間一般には共有されていないし。90年代までのゲームグラフィックに対するそういう視線はもうかなり浸透してきているが(ピクセルアートにせよポリゴンにせよ)、00年代はまだ難しい。

PC Game Passに予想クリア時間情報が表示されるようになった

HowLongToBeatというWebサービスがある。いろんなゲームのクリア時間データを登録ユーザーから集積し、その平均を公開するというもので、IGN等のメディアを有する米・Ziff Davisが運営している。10年以上運営されているのでかなり広い範囲のゲームをカバーしていると思う。

 

で、MSのPC Game Passが先日のアップデートでこのHowLongToBeatと提携して、各ゲームの詳細情報ページにクリア予想時間が表示されるようになった。こりゃ便利。個人的にHowLongToBeatはときどき使ってたけど、ゲームストアにクリア予想時間が直接表示されるのはとてもいいね。こんな感じ。

 

 

メインストーリーのみをプレイした場合、メイン+脇道(サブクエなど)を摘まんだ場合、全要素完全クリアした場合、それらをひっくるめてだいたいこれで「クリア」と見做した時間の全プレイヤー平均……という感じで各プレイスタイルごとのクリア予想時間を見ることができる。とりあえずPC Game Passのほうでは多くのゲームで対応しているようだけど、コンソール版のXbox Game Passのほうでも導入されているのかな?

あとは、「だいたい5時間くらいでクリアできるゲームを何か遊びたい」「全要素クリアが150時間超の大ボリュームのやつはないか?」みたいに予想プレイ時間で検索ができるようになれば完璧だな。こういうのはどんどん各陣営でやっていってほしい。

2022年8月のゲームプレイ

その月に遊んでいたゲームやその周辺のことをまとめて定期的に記録していけば後で読み返した時にその時期の空気感がわかりやすいよなーと思い立って「月まとめ」というカテゴリーを作ってみたものの、当然のように毎月は書けず、最後に書いたのが今年の2月でしかもそれは「2021年11-12月のゲームプレイ」ですでに大幅に遅れてのまとめになっていて、そして今年に入ってからのまとめは書いていない。まあいいや。そんなものだ。というわけで気が向いたのでまとめを再開する。

2022年8月にプレイしたゲーム、その周辺のことがら、あるいはプレイしなかったゲーム、等々のメモ。

 

『モンスターハンターライズ』

ぼちぼち進めている。がっつりやっている感はあまりなく、寝る前にちょっと1時間だけ、みたいな付き合い方だ。

サンブレイクがリリースされた記念でライズのほうで配布された武器・防具のセットがあるのだが、それがとても強力だったりする。村クエではクリアまで3落ちすることはまずない。集会所でも下位クエストはソロでやってもほとんど苦労せず、上位の序盤になってやっと少しだけ手応えが出てきたかな……くらいの強さだ。

ぶっちゃけゲームバランスとしてはどうなんだというくらいに強い武器・防具で、まあ「あんたがたみたいにサンブレイクリリース記念のセールで安くなってたから今頃ライズ始めた人たちは、この武器と防具でとっととライズ終わらせてサンブレイクのほうに来てくれや」というカプンコからのメッセージなんだろう。了解ッスということで楽させてもらっている。

でもソロやら野良の救援要請での一期一会的なマルチではちょっと物足りないのも事実なので、同じタイミングでライズを始めた友人らと時間を合わせてマルチしてみた。さらに楽ちんで、そして当然のように楽しい。

ちょっと意表を突かれたのがそのうちの一人が配布された強い防具セットを使わず、発動スキルもまったく気にせず、「仮面ライダーみたいでかっこいいから」という理由だけで組み合わせた防具を使っていて(まだハンターランクが低いので重ね着装備も使えない)、そうだよなー楽ちんだからって配布された強い防具だけ使ってりゃいいってもんじゃないよなーと思い、俺もさっそく黒ギャルらしいアグレッシブなエロさに満ちた防具の組み合わせを探ることにした(書き忘れていたが今回のモンハンでも自キャラのデザインはいい感じの黒ギャルにしている)。なかなかそれっぽい感じの組み合わせを三種類ほど登録し、その日の気分でそれを着回して最近はソロプレイをしているのだった。

 

『ダライアス外伝』

リビングで使っている液晶テレビ(東芝のREGZA)がもう13年選手になっていて、未だに特にこれといった故障や不具合もないんだけど、PS5も買ったことだしHDMI 2.1対応のOLED TVもだいぶお値段がこなれてきたということで買い換えた。LGのOLED55C1PJB、いわゆるゲーミング機能付きの2021年モデルだ。型落ちなので想定していた予算よりもかなりお安く買えた。前のREGZAが40インチで、家に来た当初はでかいなーと思っていたが、今度は55インチだからさらにでかい。そして薄い。綺麗。スマートテレビなので各種配信サービスも直接起動できてとても便利。昨年から洗濯機や掃除機など主要な家電の買い換えを行っているのだが、家電は買い換えが10年周期くらいになるからその進化をビビッドに体感できていいよね。スマホやPCやゲーム機だともっと周期が短いからこういう種類の感動はあまりない。

そんなわけで新しいテレビになって何のゲームで遊ぼうかと考えていたとき、急に『ダライアス外伝』を遊びたくなった。どういう連想の繋がりなのかは自分でも良く分かってなかったのだが、実際にやってみるとこれがとても良い。外伝は別に3画面筐体でも2画面筐体でもないゲームなので大画面になってもそんなに関係ないかなと思ったんだけど、OLEDの発色だとドット絵の美しさがより際立つ感じがある。特にボス戦が顕著だ。思わず見とれてスクリーンショットを撮ったのだが、後で見返して、せっかくだから全ゾーンのボスをスクリーンショットに収めてみるか……という気持ちになり、他のゲームの空き時間を見つけて撮影している。今更ダラ外のボス全種スクショなんて、ネットでいくらでも画像を見つけることができるだろうが、これを自分で撮っていくことになんかこう、いい感じのアレが発生してるんじゃないかと思うんだよね。魚拓みたいなもんでさ(『ダライアス コズミックコレクションAE』版でプレイ)。

 

『ソリティ馬』、3DSを持ち歩く

さて、3DS・Wii Uへのニンテンドーeショップへの(3DS・Wii U本体からの)残高追加が8/31で終了、来年3/28には購入・DLも終了ということで各所で「これはマストバイ!」的な記事が出ていた。残高追加終了に合わせての大幅値引セールも各メーカーが開催していたので、かなり久々に3DSを立ち上げる。どうもAボタンの効きが悪くなっている気がするんだが、今って3DSも2DSも新品はもちろん、中古も高くなっちゃってるんだよね……まだしばらく壊れないでいてくれるといいんだが。

残高追加自体は9月以降もWebやSwitch経由でできるので(3DS・Wii UのニンテンドーネットワークIDをSwitchのニンテンドーアカウントに連携しておく必要があるが、まあこれはSwitch持ってる人ならみんなやってるだろう。詳しくはGame Watchのこの記事をどうぞ)、「マストバイ!」記事に上がっているようなバーチャルコンソールやDL専売タイトルについては慌てて買ったりはしないが、セールはどこも8月末まで。ということで駆け込み的にいろいろ買った。アトラスセールで『世界樹の迷宮Ⅳ』『~Ⅴ』『~X』が各1000円で買えたのは良かったんだけど、これプレイするのはいつになるだろうな……(まだDSの『世界樹の迷宮』一作目をぽちぽちやってる)。

あと、そういえばリリース当時話題になってたけど手を出さなかったなーと思って『ソリティ馬』を買った。なんか想像よりも抽象的なルールのゲームだったので少々面食らった。面白いのは面白い、でもソリティアと競馬の面白さがこのメカニクスによって有機的に結合しているのだろうか、結合というかなんかぜんぜん別のものへとトランスフォームしている気もする、だがそれもまたおもしろということではあるのか……とか考えているうちに毎回よくわからなくなるのだが、それでもぼちぼちやっている。

どう考えてもスキマ時間にやるゲームなのでそれこそ数年ぶりで3DSを鞄に入れて持ち歩いているのだが、eショップ終了カウントダウンのこのタイミングだし、誰か俺と同じような数寄者とすれ違ったりしないかしらん、と「すれちがいMii広場」を起動してみる。懐かしいね。でも残念ながらすれ違った人はおらず、画面には最後に持ち歩いた6年前にすれ違った人たちが並ぶだけだった。この人たち、今も元気だろうか……とちょっと思いを馳せた。

 

PS5値上げ

9/15からPS5が5,500円値上げされることが発表された(8月25日発表)。コロナ禍・ウクライナ危機の影響による資材調達困難・世界的な物価上昇・為替変動……とまさに「時代」の1ページという感じだが、ロンチから2年たつのに未だに供給が安定せず、PCゲーミングの復権もあって、ネットのゲーマー世論的には燻り続けていたPS5終わった論が一気に爆発した感じになっている。まあそりゃそうなるだろうなとは思う。

俺は幸運にもPS5をすでに手に入れているし、正直なところけっこう気に入って使っているところなので、世間の空気はそれはそれで俺は別にやってくよというノリでいる。だが、2020年にPS5もXbox Series X|Sもロンチする直前の頃に書いた以下の記事で

俺はこんなことを書いていた。

さっきも書いたとおり「Xbox」は今やゲームサービスのブランド名であり、そのラインナップの一翼としてコンソールのSeries X|Sがある、という感じと俺は認識している。であれば、これは感覚的な話になるが、俺は敢えてディスク非対応のSeries Sを買ってXbox Game Passも全部入りのULTIMATEに乗り換え、PCとコンソールでフィジカルコピー(ディスク)なし&サブスクの「サービス」としてのゲームを体験したい、という思いがある。全世界的なエンターテインメントコンテンツビジネスの潮流としてのそういうやつに乗っかりたいと思ってるわけだ、Xboxでは。

一方でPS5のほうは、HDMI 2.1に対応するテレビのこなれた価格帯のやつが出てきて、テレビを買い換えるのと同じタイミングで買うことになるんじゃないかなと思ってる(今使ってるテレビはなんともう11年選手だ)。PS5はフィジカルコピーが(まだ辛うじて)メインストリームである最後の世代のコンソールとなるだろうから、これは当然ディスク有りモデルでちゃんとHDMI 2.1対応のテレビを買ってから導入しよう、という気分でいる。この世代の有終の美をしっかり味わいたいという気分だ。

2年たっての答え合わせではないが、結局XboxのほうはPC Game Passで充分以上に満足してコンソールのSeries X|Sにはほとんど興味を失ってしまった。前述のとおりHDMI 2.1対応のテレビを買ってPS5を遊んでいるわけだが、「フィジカルコピーが(まだ辛うじて)メインストリームである最後の世代のコンソール」としてのPS5の寿命は、俺の想像よりもずっと短いものになってしまいそうな雲行きなのは否定できないだろう。「この世代の有終の美」などと書いたが、なし崩し的に次のフェーズへと移行してしまって華やかなカーテンコールなどは期待すべくもない、のかもしれない。なんというか、時代の移り変わりの速度が倍々ゲームで加速していくのを感じるな。

2022/07/08

このBlogの「ゲームの間抜けな言葉」カテゴリーで折に触れてメモしているが、ソーシャルゲーム/スマホアプリ系のWeb広告に曰く言い難い魅力を感じている。その安っぽさ、無意識過剰さ、ルーチンワーク、紋切り型、機械的な効果測定から生まれる虚無の正答、それら諸々が渾然一体となってクライアントと代理店と制作会社の間でしか通用しないジャーゴンとしての「クリエイティブ」の名の下に生成される.pngスマホの画面に出会い頭の衝突事故のようにスライドインしてくるそれらを焼き付けておきたくて、しばしばスクリーンショットを撮るし、時にはBlogにもメモしている。

先ほどここ数ヶ月の写真フォルダを見返していたら、撮ったことをすっかり忘れていた広告を見つけた。ひたすら安っぽく、虚飾に塗れた間抜けな時代にひとつの決着がついた瞬間としてここに記録しておく。

 

 

スプラトゥーン3前夜祭とSwitchスプラトゥーン3エディション

8/28(日)に開催された『スプラトゥーン3前夜祭』に参加した。いや、実際のところは通信エラーが多発して対戦はあまりできず早々に離脱してしまったのだが(同じような報告がTwitterで多数観測されたのもあって)、まあこういうのはお祭りをサーッと流して歩くみたいなもんだしね。エラーに関しては本番でちゃんとしてればいいや。

しかし3作目は前2作よりもなんていうかヤカラ感・ヤンキー感が上がったラインの表現、ディテールが多くていいですね。

 

 

こういう話題作の盛り上がりにはミーハーにぶっ込んでいきたいという気持ちが盛り上がったので、Switchのスプラトゥーン3エディションも大購入! ジョーシンから会員限定での購買権抽選やるからどうよ? というメールが来たから何も考えずに応募したら当たったので同じく脳死で購入ボタンを押したのだった(ちなみにPS5もジョーシンからの会員限定購買権抽選で当たったので買った)。

 

 

予定外の出費になってしまったが、初代Switchは本体も綺麗だし化粧箱も取ってあるから、まあ中古で売ればちょっとは戻ってくるだろということで。いやーまあ、画面に貼る保護フィルムを買いに行った家電量販店で、再販されたのかスプラトゥーン関係のamiiboが売ってたのでそっちもまとめ買いしてしまったのだが……ウカレか。

モンのハンのライズ

ファック・ユー! ファッキュー! ファキュー! 俺は在宅勤務時になんかこう、鬱憤みたいのが溜まるとおもむろに立ち上がってそう叫ぶことにしているんだ。別に仕事に対して鬱憤が溜まっているというわけではなく、家から一歩も出ずに朝から夜までキーボードをカチャカチャやってるいるという状況自体、つまり在宅勤務自体が持つちょっとしたストレス、ヤダ味、ダルさ、みたいなものに対して叫んでいる。まあ鬱憤は言い過ぎやね。そこまではいかない、でも溜め込んでおくとメンタルのヘルスにアレな感じのモヤりがちょっとでも発生したら、とりあえずファキュー!と言うことにしている。小さいうちからこまめに殺っていくのが重要だ。そもそもが通勤して仕事するのよりはるかにメンのヘル的にはいい感じなんでね俺にとっては、だからそのままいい感じの状態を続けていくためにもこまめなメンテナンスとしてのファキュー!をやっていくわけですね。つまりこんな感じだ。

 

 

さてゲーム近況だが、『モンスターハンターライズ』をちょろちょろやってる。『~サンブレイク』じゃなくライズのほうだ。『~サンブレイク』リリース直前のセールでライズがかなりお安くなっていたので思わず購入した。PC版。

思い返せばモンハンも『4』以来か……と一瞬思ったが、『~World』をやっていたな。ただ、あれはなんか途中でやめちゃったんだよね。なんでだっけ。なんか忙しくて間が空いてそれっきりだったとか、そういうのかな。

『~World』のときもさまざまな「モンハンならでは」のゲーム中のめんどくさい仕様が簡便に、ノンストレスに変更されていたのにけっこう驚いたが、ライズではそれがさらに進んでいる。特に、新たなオトモ・ガルクによってマップ内移動もハイスピードになったのは大きい。

いやー便利になったなあとは思うものの、こうなってくるとMHP 2ndGくらい敢えてもう一回プレイしてみたくなるんだよね。あんなつらくてめんどくさいゲームを当時はみんなこぞって数百時間やるのが当たり前だったのだから、すごい時代だよ。モンハンはあの当時の感覚で言っても「ゲーム内での “敢えて” のめんどくさい仕様」が多くて、しかもMHPシリーズが大ヒットしたおかげで各社からフォロワーゲームが大量にリリースされてみんな “敢えて” めんどくさい仕様まで真似してたのだから、狂った時代だったと言っても過言ではない。

ところで、ライズの新モンスターはなんかデザイン的に『ウルトラマンタロウ』の怪獣みたいなルックで、俺は個人的にあんまり好きじゃないなあとプレイする前は思っていたんだけど(MHP2Gまでは「ファンタジーのモンスター」と「恐竜」ラインで、MHP3あたりから、この「怪獣」ラインのデザインテイストは徐々に強くなっていたと思うのだけど、Worldでハリウッド映画の「クリーチャー」ラインのほうにちょっと路線変更して、その揺り戻しでライズではタロウ怪獣くらいまでに一気に進んだイメージ)、プレイしてみるとこれはこれでなかなかいいもんですねと思いました。そんな感じで、とりあえず村クエは最後までやって、オンラインは主に野良でちょこちょこやってるくらいで今はHR4です。とりあえずHRの上限開放までやるつもり。その後に興味が持続してたらサンブレイクもやるかなー。

ダラッとTwitchで配信したやつ。

 

モンスターハンターライズ + サンブレイク セット -Switch