ゲームへたおじさんドットコム

1977年生まれの文系社会人。どこのクラスにも10人はいたような男のゲーム日記とメモと寄る辺のなさ。

JAEPO 2020、ライブエンターテイメントEXPO(eスポーツビジネスワールド)を見てきた

2月7日、同じ幕張メッセで開催されていた2つのイベントを見てきたのでレポするっす。

JAEPO 2020

アーケードゲームの展示会「ジャパン・アミューズメント・エキスポ」。

歴史の長いイベントだが、2017〜2019年はniconicoの「闘会議」やJeSU日本eスポーツ連合)と合同開催をしていた。闘会議関係のゲーム実況配信やステージイベント、JeSU関係のeスポーツの試合、そしてJAEPOの新作アーケードゲーム展示……と、ビジネスイベントというよりは一般日の参加者が多いゲームファン向けの総合イベントとして、なかなか成功していたという印象がある。その体制だった期間では2018年のものに行ったことがあるが(当時のレポートは雑多Blogのほうで書いた)、JAEPO側の展示スペースでも各所にフォトブースが並んだり、人気IPを使った新作大型ビデオゲームの発表があったりなど、「闘会議」目当てで来た若いユーザー向けの話題作りにも意識的だったと思う。

が、今年は共催がなくなり、2016年以来の単独開催となった。ドワンゴの経営不振による各分野事業の縮小も関係しているということだろうな。今年の「闘会議」はniconicoの別イベント「超会議」と4月に同時開催するということで、リアルイベントのスリム化を進めているのだろう*1

昨年の「JAEPO×闘会議×JeSU 2019」は3日間で約8万4千人の入場者だったが今回のJAEPO 2020は2日間で約1万5千人(主催者発表)。共催イベントとなる前の2016年の入場者は約1万7千人ということだったので、規模感としては元々の状況に戻りつつ縮小傾向が続いている、といった感じだろうか。

 

だいたい昼過ぎに会場入りしたときの様子。TGSなどと比べるとやっぱり淋しいな。昔はもうちょっと人がいたと思うんだが……。

 

セガブース、バンダイナムコブース、タイトーブース。どの社もビデオゲームの完全新作はあまりなく、メダルゲーム系が注目を集めていたのはここ数年と同じ傾向。

 

個人的に気になったもの

実際に水を噴射する射的ビデオゲーム

バンダイナムコの系列企業で「バンダイナムコテクニカ」という会社がある。セガグループにおけるセガ・ロジスティクスサービスのように、バンナム製アーケード機器の保守等アフターサービス事業をやっているところで、その他に海外のアーケードゲームメーカーの製品を買い付けてきて日本向けにローカライズして販売するという事業も行っている。JAEPO 2018で初めて知った会社で、日本製のアーケードマシンとは一味違った製品が見られるのでそれ以来密かに注目しているのだ。

さて、今年バンナムテクニカのブースで異彩を放っていたのは、実際に水を発射する射的ビデオゲーム。同じギミックのタイトルがいくつか展示されていた。

 

どのマシンも2人同時プレイ可能。巨大水鉄砲的なガンコントローラーを動かし、筐体奥に投影されたゲーム画面の標的を狙い撃ちする。ガンシューを実際に水が出るコントローラで遊ばせるという感じ。どちらかというとキッズ向けかな?

 

水はけっこうすごい勢いでビューっと吹き出る。パワーアップアイテムを撃つと写真よりも太い水流が何本も出てなかなかすごいことに。ホースで水まいている感じ。

ワンアイディアだがなかなか目を引くゲームで、どこの国のメーカー製なのか、水を使うので衛生対策はどうなっているのか、等をアテンドに立っていたバンナムテクニカの人に質問するも

「いやあ……わかんないっすね」
「すいません、ぜんぜん違う部署の人間なんで」
「メーカー名は……筐体に書いてないっすか?」

と驚きの対応をされたので、びっくりしすぎて逆に恐縮してしまい「そうですか……すみません……」とその場を後にした。なので詳しいことはわかりません。あ、バンナムテクニカのサイトにちょっとだけ情報あった。『サブマリンレスキュー』『水でっぽう大冒険』だそうな。

 

スターン・ピンボール

スターンの日本販売代理店が2018年に誕生し、そろそろ本格始動するとのことで出展していた。代理店になっているのはアメコミキャラクターのリアルなフィギュアでおなじみのホットトイズジャパン。スタッフの人に話を聞いてみたら、ゲームセンターや企業などへの販売の他、個人向け販売にも力を入れていきたいとのこと。アフターサービスもしっかりやっていくということで、いろいろな企業と話をしている最中だそうだ。ゲームセンターでの営業用の他に、ITベンチャー系の企業でオフィスをリニューアルする際のインテリア兼社員交流スペース用備品、としての引き合いもあるそうだが、そういうのぶっちゃけ憧れるな! あれだよな、ディライトワークスのなんかすげえオシャなオフィスにも確かピンボール台置いてあったよな。成功者のトロフィーとしてのピンボール台、超憧れるよ……。

 

ライブエンターテイメントEXPO(eスポーツビジネスワールド)

この日、幕張メッセではJAEPOとは別に「イベント総合EXPO」という大規模な展示会が開かれていた。その名のとおり広く「イベント」に関係するビジネス領域の企業や組織が展示をするショーなのだが、その中に「ライブ・エンターテイメントEXPO」と名付けられた一角があり、ここには音楽や演劇などの大型ステージイベント関連のブースが集まっていた。一角といってもホールの大半を使うような、かなりの広さだ(そもそもこの「イベント総合EXPO」自体が数ホールに跨がる規模の展示会なのだ)。

 

ステージ上で使用するマルチ画面巨大LEDスクリーンなど、いかにもライブイベント用といった機材の展示。

 

内部にエアーを循環させ、従来型のものよりも軽量かつ快適な着用環境を実現しているという着ぐるみ。地方自治体のゆるキャラ関係でいくつか採用実績があるそうだ。この「地方自治体」というのがこのイベントのキーワードになっているのだが、詳しくは後で。

 

アルミ粉を使った「触っても熱くない火花」。これもステージイベントではよく見る仕掛け。

 

霧に映像を投射するミストスクリーン。以前見たVR関係の展示会でも同様のソリューションが展示されていたが、そこで見たものよりも広い範囲に、明るく投射されていた(写真だとちょっと雰囲気が伝わらないけど、なかなか幻想的な光景が作られていた)。

性質上、激しく空気が流れるところには向かないが、風がなければ屋外でも実用に耐えうるとのこと。1時間でだいたい3リットルくらいの水を使うので、屋内使用の場合は狭い場所だと湿度がけっこう上がるというデメリットもあるそうだ。体感では涼しくなるので夏場もわりと大丈夫ですよ! とフォローされた。

 

さて、「ライブイベント」の一環として「eスポーツビジネスワールド」というコーナー内コーナーがあった。ゲームそのものの展示ではなく、eスポーツイベントをどうやって運営するか、育てていくか、収益化していくか、という観点でのソリューションを大小さまざまな会社がアピールしていた。これが目当てでJAEPOのついでに立ち寄ったのだ。

いくつかのブースを見つつ話を聞いてきた。面白かったのは「ドスパラ」「GALLERIA」ブランドでのBTO/ゲーミングPC販売を手掛けるサードウェーブグループだ。サードウェーブは新たな事業の柱としてeスポーツ事業に取り組んでいて、池袋で常設のeスポーツ施設(練習や、大会などのイベント観戦ができる)を運営している他に、2018年から全国高校eスポーツ選手権という大会を主催している。その名のとおり高校生向けのゲーム甲子園的な大会だが、ただ大会を運営するだけではなく全国の高校で「eスポーツ部」設立の支援を行っているというのだ。

最初の取り組みとして、全国100校にGALLERIAブランドのゲーミングPCを複数台、3年間無償で貸し出して、初期投資が必要なeスポーツ部のフォローを行った。その後も、サードウェーブがこのような取り組みをしていることを知った高校からの相談が相次ぎ、現在では北海道から沖縄まで200校近くにPCの提供を行っているそうだ。

無償貸与期間終了後もeスポーツ部活動を続けたいという高校には年間リース契約を提案するとのことだが、担当の人曰くこれでマネタイズするつもりはないそう。それよりも、若年層のPC離れが激しい昨今、中でも特に趣味的な「ゲーミングPC」をメイン商材としている企業として将来の顧客層を広げるためにもeスポーツを根付かせたい、という思いが強くあるということだった。また、同じようなソリューションで、高校だけではなく一般企業向けにも社内レクレーションやサークル活動としてeスポーツを提案する活動も行っているそうだ。

 

その他、先頃eスポーツ専業子会社の設立を発表したNTTグループ(インフラや動画配信ソリューションなどまさにNTTの強みを活かしたアピール)や、ファミ通・電撃グループのゲーム業界ノウハウ・メディア連動・イベント企画力を使ってeスポーツイベントのトータルプロデュースを売り込むKADOKAWAなど超大手企業の他、eスポーツビジネスが話題になりはじめた頃に設立された新興のベンチャー企業なども多数出展していた。

 

こちらはeスポーツ専業企業というわけではなく、スポーツやイベント用のユニフォーム制作を請け負う埼玉のメーカー。eスポーツのプロ選手用ユニフォームに商機を見いだしてアピールしていた。「ゲーム業界」ではなく、「イベント」という切り口でさまざまな業界の企業が展示をしているので、ゲーム専門メディアでは得られない知見があり、良かった。

 

さて、eスポーツイベントのトータルプロデュースや支援をアピールする企業ではどこも必ず触れていたのが「地方自治体」との協働。プレゼンがそういう話になると、いかにも公務員風のスーツの中年男性が熱心に聞き入っている場面を何度も見かけた。そもそもこの「イベント総合EXPO」では「地方創生EXPO」というカテゴリのコーナーもあるのだ。

 

 

eスポーツ関連のニュースでよく、地方自治体とイベントを共催して云々という話を見ることがあるが、正直なところ個人的にはあまりピンときていなかった。なにかこう、ゲーム業界側の悪い人が口八丁で地方の役人をだまくらかして金を引き出してるんだろうなあ、的なぼんやりしたイメージというか。

しかし今回のイベントを見て気づいたのは、むしろ地方自治体のほうが「eスポーツイベント」を求めている、くらいの空気感があるということだ。

あるブースで配られていた「自治体通信」という地方自治体向け情報誌の抜粋版では、多くの若者層をイベント開催地に集客でき、配信でさらに多くの人にもアピールできる点が魅力であると解説されていた。それは従来型のスポーツイベントやアーティストのライブイベントでも同じなのだが、それ相応の競技会場が必要なリアルスポーツや集客を見込める有名人ほどブッキングが難しいアーティストのイベントに比べ、eスポーツは自治体主催イベントとしては開催ハードルが低くコストも割安、という側面がある。

そんな地方自治体側の思惑があり、しかしイベントの運営には専門的なノウハウが必要ということで、大手からベンチャーまで、eスポーツイベント運営/プロデュース事業の企業がどんどん勢いを増している……という状況があるのだろう。

例えば、RIZeSTというeスポーツ運営事業を手掛ける企業では、イベント企画やスタッフィングだけではなく、地方自治体職員向けにイベント運営の教育プログラムを提供しているとのこと。民間企業への丸投げ委託では高コストになり、結局のところ一過性のブームに乗っかっただけになってしまう(継続的にイベントを行えない)。そこで自治体内部にも主体的に企画・運営ができる人材を育て、長期的な視座で根付かせていきましょう、一緒にエコシステムを作っていきましょう、という提案をしているそうだ。なるほどーと思いました。

このようにいろいろな会社の人に話を聞くと、短期的な儲けはひとまずおいて今は投資フェーズだから、とにかく「eスポーツイベント」を根付かせよう、一時のブームで終わらせないようにしよう、という強い意志を持っているところが多かった。ゲーム業界側のイベントだともう少し狭い視点でのビジネスの話に留まっている感があり、今回のライブエンターテイメントEXPO(eスポーツビジネスワールド)ではそれよりも一段高いところからeスポーツまわりの状況を見ることができた気がする。それによって何かこう、すごいビジネス強者パーソンになれたような気分を味わうことができて自己肯定感がアップしました(すべてのものごとから自己肯定感を吸い集めようとする貪欲な男)。

 

……ただまあ、eスポーツ周辺のそういう「やったるで!」「俺らが時代を作っていくいく開拓者なんじゃ!」「Let'sビギンや!」みたいな勢いを見てしまうと、最初に見たJAEPOとどうしても比べてしまってうら寂しい気分にはなった。JAEPOとは比べものにならない規模だし集まる人々の雰囲気も違って、まあ扱う領域の大きさがそもそも違うんだから当たり前なんだけど、でも比べるとちょっとアーケード市場の行く末を思ってしまってなんかこう、なんか……という感じになったのだった。

 

 

おまけ。地方創生EXPOコーナーに出展していた東武動物公園ブースには、本物のアルパカがいて、なんか5歳くらいの子どもみたいな声で「イーッ」とか鳴いてた。

*1:後日追記:結局この4月の闘会議・超会議は新型コロナウィルスのパンデミックによって中止となった。このレポ書いてるときはまだそこまでの危機感はなかった。

K/Dレシオ

CoD: MWシーズンTWO、バトルパスも買って引き続き遊んでる。マルチのほうね。結局のところ、近年のシリーズに比べてゲームの進行が比較的ゆっくりめになるようなデザインになってるのが俺にはちょうどいいということだと思う。

今まで10年以上CoDのマルチやってきて、恥ずかしながら平均K/Dレシオが0.39を超えることはほぼなかったんだが、今回はマッチの半ばまで適当にやっててもまず0.7は超えるようになった。ちゃんとやれば大体1.0になる。どうしたんだ俺。なんか見えてきたものがある気がする。

勝てるゲームは良いゲーム

さて、正月休みからこっち、最も時間をかけてプレイしているのは『Call of Duty: Modern Warfare』だ。リブート版モダン・ウォーフェアだね。

なんだかんだでCoDシリーズはほぼ毎年のように新作を買っているが、今回のCoDはマルチのβテストが今ひとつピンと来なかったので、まあとりあえず挑戦的な試みをしているというシングルキャンペーンだけそのうちプレイしよう、くらいの気分だった。まあ後回しでいいやくらいの。が、PS Storeのホリデーセールで30%オフ(だったかな?)くらいでラインナップされてて、いつもならCoDの新作がセールに並ぶのはもう少し時間が経ってからで値引率も控えめだったりするので珍しいなと、いそいそと購入したのだった。

で、正月休み中にシングルキャンペーンだけサクッと終わらせた。うーん、まあ、確かに挑戦的なところはあるんだけどね……だけどなあ……今ひとつふたつかなあ……というのが正直なところ。クリアした直後のTweetを引用するなら

 

 

という感じだ。この後にPS4版のCoD4: Modern Warfare Remastered*1をプレイし直したんだけど、やはり「やろうとしていること」と「そこから逆算された演出」の融合という意味ではリブート版MWはオリジナル版には遠く及ばない。

今回のリブート版で最も残念だった点ははっきりしている。プレイヤーは一人称視点で「現代の対テロ戦争や紛争の冷徹な現実」というような物語やシチュエーションを体験するわけだが、各ミッション間のブリッジには、特になんの工夫もなく三人称視点のカットシーンが入る。CoDシリーズはミッションごとに複数のプレイヤーキャラの視点になってプレイするのが定番としてあり*2、このリブート版でもそれに倣っているのだが、ミッションのゴール地点に辿り着くと一人称視点からスーッと三人称になってストーリーが進行したりするのだ。いわゆる「ムービー」として。

CoD4: MWが何よりも素晴らしかった点は、物語上のすべてのイベントが一人称視点で目撃される、ということだ。プレイヤーは様々な人物の視点で苛烈な戦闘を目撃=体験し、圧倒的な戦力差で敵を一方的に蹂躙することもあれば、逃れ得ぬ死の光景を見なければいけないこともある。特に「逃れ得ぬ死」の経験は繰り返され、どちらもプレイヤーにショックと無力感を刻みつける。だからこそ、クライマックスでそれがまた繰り返されるのかと思わせてからのラストショットに圧倒的なカタルシスが訪れるのだ。

細部のディテールはともかく「ストーリー」としてはかなりリアリティを欠いたCoD4: MWだが、冒頭からラストまでプレイヤーの操作する人物は(そのミッション中は)一人称視点である、というのが徹底されているため、プレイ中にそのようなリアリティの欠如が気になることはない。プレイヤーはゲーム中、さまざまな視点人物を渡り歩くことになるが、それぞれの見た風景を「自分事」として経験していくことになる。ストーリーを駆動するイベントはすべて一人称で目撃され、その裏に隠された各勢力の思惑や大状況はミッション間のブリーフィングとして素っ気ないグリッドとワイヤーフレームのインフォメーションで解説される。

リブート版MWでもそのような要素はあるのだが、前述のとおりそれが徹底されてはおらず、なんかこう「映画的」*3カットシーンが挿入されたりするので、どんなショッキングでシリアスなイベントを目撃=体験しても、結局のところ途中で「他人事」になってしまうのだ。そこがもったいない。

ゲーム中、何度かプレイヤー自身の倫理観を問われるような「選択」の場面があるのだが、「自分事」としての強度が今ひとつ足りないため、まあどっちでもいいかなーという気分になったのが正直なところ。あとねー、ラストミッションが盛り上がりに欠けることおびただしい。あそこからもう一押しあるものだとばかり思っていたら終わってしまったのでびっくりした。

 

と、シングルキャンペーンは今ひとつふたつという感じだったので、1回クリアしてこれでもう終わりでいいかなーとか思っていたのだが、一応念のためマルチも少し触っとくかーとやってみたら、思いのほか楽しかったので今はずっとこればかりやってる。βのときはピンと来なかったのに。いや、楽しいというか、けっこう勝ててるんだよね。勝てるゲームは良いゲームなので、俺にとってCoD: MWはシリーズ最高傑作になったのだった。とりあえずマルチについては。

 

【PS4】コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア

*1:正式なタイトルは『Call of Duty: Modern Warfare Remastered』で「4」が入らない。紛らわしいわ!

*2:最近作では必ずしもそのとおりではないが、とりあえずMWシリーズではそこは一貫している。

*3:映画というか一昔前のゲームの「ムービー」風

ゲーム充

あいかわらずBlogは飛び飛びになってしまうな。まあ適当にやっていこう。

とはいえ前回(2019年の10月)以降は、わりとゲームが充実している。俺のゲームライフが。俺の。ライフ。人生。が。充実……充実野菜……。

 

昨年初頭に、思い立って俺の主要な趣味であるところの読書・映画鑑賞・ゲームの3ジャンルについて、月ごとのKPIを設定することにした。Key Performance Indicator、つまり重要業績評価指標……ふふっ、KPIだってよ。いっぱしのビジネスパーソン気取りかよ。次世代リーダー気取りか。四十路にもなって、中身は27歳くらいの感覚のまま止まっている限界中年男性のクセによお、お偉くなったもんですな。まあつまり、1ヶ月に●冊、●本、●時間プレイ……みたいな感じの目標を設定したというわけだ。KPIっていうか、別に普通だよね。KPI言いたかっただけなんちゃうか。そのとおりだ。KPI言いたかっただけなんだ。あとイシューとかKSFとかバリューチェーンとかクリシンとか腹落ちとか言いたい。し、たまに言う。言うときがあればそりゃ言いますよ。

そんで振り返ってみると、やっぱ毎月この3ジャンルのKPIをすべて満たすのは、まあちょっと難しいなあというのがあって、昨年前半は特にゲームのほうのKPIは全然未達という感じだったんですが、11月以降はちょっと他のは少し切り捨てて、ゲームに集中したわけです。もういい年なので、何かを得るためには何かを切り捨てなければならなくなってしまった。なにせ時間が限られている。そうやって取捨選択を、別に趣味に限らずすべての物事に対して取捨選択をしていかざるを得ない、それが年を取るということなのだなあと、そういうことを毎日考えている。そういうことを毎日考えているうちに20分くらい経ってしまって、ああこの20分、そういうことを考えずに別のことをやっていれば……とか思ってしまうのだが、そこでまた5分くらい消費している。計25分。俺は一日のうち、自分の自由時間でちょいちょいこの25分を空費しているのだということにやっと気づいた……のがKPIを設定しての収穫といえばそうかなあ、と。25分空費する前に、どうでもいい雑思考に囚われる前に、とりあえずゲームを起動するとか、本を読み始めるとか、溜まった録画を再生するとかすればいいわけだ。やっとそれに気づいたので、なるべく意識的にそうやっていこうとしている。

まあそんなことはどうでもいい、俺以外の人にとってはどうでもいいことなんだが、ここは基本的に俺自身のために書いているので俺にとってはどうでもよくはない大切な気づきなのだ……気づきに感謝……圧倒的成長……最高の仲間たちとの出会い……は特にないけど……感謝……。

 

というわけで最近やったやつとか今プレイしているやつとかのメモ。

 

デス・ストランディング

というところから始まって、しかしその後なんとものんびりした、でもどこかうら寂しい、人恋しくなるような「ゲーム」が始まり、それはいわゆる「お使い」なんだけど、それが妙に面白い……という、実に説明するのが難しいゲーム。ウォーキングシミュレーターをAAAタイトル的なルックで再構築したインディーゲーム……的な感触を抱きながら、ちまちまと進めている。でもそろそろクリアしたいかな。

 

The Messenger

おもしろーい。気が利いてるー。というのがレベルデザイン/難度上昇曲線から会話テキストにいたるまで隅々まだ行き届いた感じでとても良い。今折り返し地点近くというところなのかな。だがなかなか倒せなくて何度もリトライしていたボスを、「ちょっとやらせろ」とコントローラを奪った妻に2回か3回くらいのリトライであっさりクリアされたのは驚いた。何に驚いたって俺のゲームのへたさ加減にだが。

 

ライアン・マークス リベンジミッション

ロンドン暗黒街のドンを父に持つイギリス陸軍SAS所属の主人公。父の訃報を受け任地から故郷へ戻ってみると、ライバル組織のボスがこの機に乗じてファミリーを乗っ取ろうと画策してて……というストーリー。リベンジ言うからてっきりライバルボスの計略で父が殺されて他の家族も皆殺しに……という感じかと思ったらそこまでではない。肝っ玉母さんとお調子者の兄貴と跳ねっ返りの妹とともにわりと楽しげな雰囲気でライバル組織を壊滅させようと奮戦するようなノリだった。なかなか楽しいんだがPS VRでのプレイとなるとやはり週末じゃないと遊べないのでちょっと止まってる。

 

その他もいろいろ、並行してやってるのがあるんだが、あまり並行させるとみんな中途半端になるからいけないね。また後でメモしよう。

 

【PS4】DEATH STRANDING

【PS4】ライアン・マークス リベンジミッション(VR専用)

『CALL OF DUTY MOBILE』とApp Storeレビューの変なブーム

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CALL OF DUTY MOBILE』をちょっとプレイ。スマホのF2P FPSに翻訳されたいつものCoDという感じで、昔の言葉で言うところのファミコナイズ、まあスマホナイズといったところか。

iOSアップデートでPS4とかXboxのコントローラーが使えるんでしょ? と思ったら今のところ対応してなくてタッチスクリーンでの簡易的なエイム&オート射撃オンリーでかなり緩い(どうも、最初は対応していたらしいが途中で削除されてしまったようだ)。低ランク帯の対戦はみんな動きがぎこちなくて、00年代半ばの韓国製FPSの初心者部屋のようなわちゃわちゃした空気感だ。これはこれで、まあ楽しいといえば楽しい。

 

ところで、ゲーム本編には関係ないが、App Storeのレビューにはいろんなアーティストの曲の歌詞が投稿されてる。それも大量に。先日の『マリオカートツアー』のときにも見られたキッズたちの悪ふざけらしいんだが、どういう文脈なのかわからなくて不思議。いや、悪ふざけなんだから文脈などないのか。

昔のぱどタウンの外部画像直リン文化みたいに、なんか別の場所に文脈があってそことの繋がりの一部だけが他の文化圏に観測されている、ってやつだったら面白いんだけどなー、と思いました。

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スパークジョイなき空間の隅っこで

ゲーム関係のいろいろを片付ける、という作業を細々と続けている。主にレトロゲーム関係だ。手放すにせよしまっておくにせよ、とにかく今は部屋の中にごちゃごちゃと散らばっているので、まずはそれを整理しなければならない、というのが現在の状況。

で、以前レトロフリークにROMを取り込んでおいてた『ファイアーエムブレム 紋章の謎』を、起動チェックくらいのつもりで何の気なしに始めたら、なんか異様に面白くてずっとやってた。

高1? かそこらくらいに中古で買って、難しい&面倒くさくなってごく序盤で投げ出して以来なんだが、今になってやっと面白味がわかった気がする。レトロフリークのステートセーブを使うことで、途中から再開できるので「死んだからやり直し」というのにほとんどストレスを感じなくなった。

まあ、このゲームの面白味も何も、それにステートセーブでやっと気づけたとかそういうことも含めて「何を今更」というような、ごく普通のゲーム好きであればとうの昔に通り過ぎたことではあろうが、俺はねー、しょうがないんだ、もう、ゲームに関しては、もうそういう感じなんだ、うまく身体を動かせないんだよ、呂律も回らない、いつの頃からか、いつのまにか、気が付いたらそうなっていたんだよ。ゲームへたおじいさんだよ。たーすけてえー!(左卜全)

 

……と思ってたら、レトロフリークが熱暴走の末に壊れてしまった……何もうまくいかないね。とりあえず修理に出そう。だが今やりたいこの気持ちが消えないうちにWii Uのバーチャルコンソールとかで買うかとか思ったが、手元にあるわけだしなあ。なんならSFC本体とブラウン管TVもあるわけだし。というかそういうのを整理して片付けようと思ってやってるんだから、ここでまたモノを増やしてもしょうがないのだ。

いや実際のところ、New 2DS LLを買ってSFCバーチャルコンソールでFF VとかクロノトリガーとかそこらへんのRPGをたくさん入れて、それを持ち歩いてスキマ時間でちくちくプレイする、というのをやろうかなーやりたいなーとしばらく前から思っていたりする。俺は旧3DSしか持ってないからSFCバーチャルコンソールはできないんだよね。なんかAmazonで1万円切ってるんだが、売ってるのがAmazonではない業者なのでこれ大丈夫なのかなと心配なんだが、けっこう長いことこれくらいの値段なんだよね。いやだから、今から2DS買うとか、そうやってモノを増やすのはもうやめにしようと、そういう話じゃないか。なぜ買おうとする。買ったところで、ろくにやれないのに。

 

こないだ実家に帰省したとき、ああ、もう両親もだいぶ老いたなと、ひしひしと感じたのだ。母親は数年前から「そろそろ片付けておかないと」と言って家の中のものを整理したり捨てたりしている。屋根裏の納戸には祖父・祖母の代からの雑多なものがけっこう仕舞いこまれてそのまんまになっていたが、それらもすっかり綺麗に片付いていた。実家は、それなりに整理が行き届いた家だ。俺もかつてはそうだった。だがいつの間にか、社会人になってある程度自由にモノを増やせるだけの余裕が出てきた頃から、なんだかおかしくなってしまったのだ。

俺もそろそろ片付け始めないといけないのだ。

テリーのメタルプレートキャップ

 

スマブラテリー・ボガード参戦で話題になってるこの機に識者に聞きたい。大張正己アニメ版*1 テリーのキャップ(前面にメタルプレートが貼ってあるデザインのやつ)、あれ90年代前半くらいに、コスプレグッズとしてではなく普通のファッションアイテムとしてお店に並んでいた気がするんだけど、あれはどういう文脈のものなんでしょうか? スケーター系? ヒップホップ系

……と言ってもどこのどういう店で見たのかは曖昧なので(確実なのは東京ではなく地方の店)、実は本当にキャラグッズの類だったのかもしれないけど。でも、なんか赤だけじゃなく黒とかネイビーとかカラバリありで並んでいるとこ見た気がするんだよなあ。

そう、お店のタイプとしてはそういった感じのところだったはず……あるいは、修学旅行で大阪行ったときに覗いたアメリカ村とかそういうの……なんかそういうところで見た気がするんだけど……あのー、マルコムXのXキャップが流行ったときがあったじゃないですか。あのときの記憶と隣接している感じなんだよな……俺の何か勘違いとか幻かな……うーん。

*1:92年放映『バトルファイターズ 餓狼伝説』、93年放映『バトルファイターズ 餓狼伝説2