ゲームへたおじさんドットコム

1977年生まれの文系社会人。どこのクラスにも10人はいたような男のゲーム日記とメモと寄る辺のなさ。

レイジングループ面白い!

そうそう、どうも本格的に花粉症になってしまったようだ。昨年はこれくらいの時期に1日だけそれっぽい状態になったのだが、すぐに治ったので問題なかった。今年は先週木曜日の朝からやたらとくしゃみ鼻水が止まらず、家に帰ってからもそうで、次の日もまだ続いていたので、ははあ、これが花粉症というやつか、とうとう俺も、体内の花粉許容量をオーバーしてしまったのかと思いつつ、出勤時にドラッグストアに寄って花粉症に効くという薬を買った。しかし今の薬ってのはすごいね。さっそく薬を飲んだら、30分もしないうちに鼻水が止まり、くしゃみも目のかゆみも収まった。ただ、午前中は殺人的な眠気に襲われてしまったが……。

花粉症、まあ煩わしいのは確かなんだが、鼻水は出るものの鼻が詰まるわけではないので、ある意味で気楽だ。俺は鼻が詰まった状態というのがほんと嫌で、息苦しいし頭は重くなるしで、何もやる気が起きなくなってしまう。花粉症はそういうことがないので、ある意味、季節の訪れを読み取る新たな身体感覚、みたいな気分もある。まあ、まだそれほど苦しめられてないからこう言えるのかもしれないが。

 

そんなわけで先週末は外に出ず家で過ごしていた。『モンスターハンター:ワールド』か、その週に発売された『とある魔術の電脳戦機』をじっくりやろうと思っていたのだが、その前にちょっとやっておくかと何の気なしに始めた別のゲームをえんえんぶっ続けでプレイすることになった。『レイジングループ』だ。

2015年にスマホでリリースされたノベルゲームで、今はPS4/Vita/Switch/PCにも移植されている。昨年くらいからその評判を時々耳にしていて、じゃあやってみるかとiOS版をダウンロードしてはいたものの起動せず放置してたのだが、再三書いているように今年はゲームに対してアグレッシブにいこうということで、とりあえず始めてみたのだ。

伝奇ホラーに人狼ゲーム要素を足した物語……ということは事前に知っていたので、ぶっちゃけちょっと舐めてたところはあった。あのー、コミックやWeb小説や、若手俳優かアイドル主演の超低予算映画なんかで安易に量産されてる類の、そういうジャンルのやつでしょー、というね。確かにそういうジャンルではあるのだが、これがしっかり作られている。ノベルゲームとしてはちょっと簡単すぎるかなと思わないでもないが、まずなによりも物語としてよく練られている。

人狼ゲームもののフィクションの多くは、「ロジカルなゲーム」としての合理性と、物語を面白くするための「人間関係のどろどろ」というメロドラマ的な(つまりロジカルではない情緒的な)要素を止揚することにだいたい失敗していて、結果として、派手で奇矯だがその実テンプレートな言動のキャラクターが多数登場するだけになっていることがある。だが本作では、そのようなテンプレートなキャラクター描写は慎重に避けられ、地に足のついた、ある種の生々しさを伴う人間関係を演じさせることで、彼ら彼女らが人狼ゲームの場において必ずしもロジカルに振る舞えないことからくるサスペンスを生み出し、物語の強烈な推進力としている。まさに巻を措く能わずという感じで、気づいたら12時間くらいぶっ続けで読んでた。その後寝て起きてまた6時間くらいぶっ続けで読んでた。結局このあいだの週末は本作だけを遊んでいた。

今、たぶん最後のシナリオに入るとこだが、今のところ文句なしに面白い。ゲーム機やPC移植版は少し追加要素があるようだが、スマホ版は最初のシナリオまるまる一本プラスαくらいまで無料で遊べるので、ちょっとでも気になった人はぜひプレイしてみてほしい。

ADV レイジングループ

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