ゲームへたおじさんドットコム

1977年生まれの文系社会人。どこのクラスにも10人はいたような男のゲーム日記とメモと寄る辺のなさ。

仕事と憂鬱とFGOと40

仕事が忙しくなってきつつある。まだ実作業としてはそれほどではないんだけど、近い将来に片付けなければいけないタスクがどんどん積み上がっていって、それを眺めながら焦燥感に駆られ、憂鬱な気分になってきているのだ。うまく寝付けない日がときどきある……あれ、これ憂鬱っていうか「うつ」……いやそこまではないんだけど、なんかいろいろ考えちゃうのよね……働き始めてからの、この15年くらいのことを……この15年超、あっという間だなあと常々思うのだが、冷静になって考えるとあっという間ではなく、具体的な記憶が断片的にしかないからそう感じるのではないかという気がしてきたのだ。以下、そのことについて縷々書き連ねていたらなんかほんとにうつに陥りそうだったので消す。そういうことからは目をそらす。それもまた必要なこと。

こないだはなかなか寝付けなくて、朝方やっとうとうとしたら、死んだ人が出てきて静かに怒られる、という夢を見た。夢の中で、その人との約束を雑に扱ったのが原因で、うわっ、やってしまった! と思わず半ば声を出して目が醒めた。

 

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さて、FGOだ。妻が☆5サーヴァント出してたのにムカついたが、その後俺もやっと☆5を引けた。そのときやってたイベントピックアップで、酒呑童子だ。うわーエロいねー、あ、なんか台詞というか声もEROいねーということで喜んで育てている……うちに次のイベントが始まった。

最近のイベントはシナリオの第一部最終章までクリアしてないと参加できないやつが続いたから当然参加できずスルーだったが、久しぶりに参加できるやつだったので頑張ってやる。鬼ヶ島復刻。ライダーの坂田金時がかっこいいね。宝具演出で「グッナイ……!」って言うとこが特に良い。上級の鬼程度でチクチクやってたが、最高に強まったフレンドの金時を使わせてもらってうまいことバフを繰り返すと10ターンくらい残して討伐できるようになった。というわけで超級に挑戦、討伐まではいかないものの8割以上削れて効率アップ。嬉しい!……とかやってるうちにあれよあれよとレベルが上がり、アイテムもばんばんもらえるのでサーヴァントの育成も進み、超級でも安定して討伐できるようになる。ここらでイベント折り返し地点。最初はまあ、途中でめんどくさくなったら適当なとこど引き上げよう、こういうのは義務感おぼえながらやるようになったらいかんからなと思ってたんだが、この調子ならライダー金時用限界突破用アイテムを全部取って宝具レベル最大までも狙えそうだな、というのが見えてきたのでやってみる。残り必要討伐ポイントやアイテム数を計算してみると1日1時間くらいのプレイで十分到達できそうだったし。あー俺こういう計算しながらゲームを遊ぶことを昔はぜんぜんできなかったというかしなかったよな、去年ドラクエIVをプレイし直したときも思ったことだが、つまるところ行き当たりばったりの無計画なプレイスタイルで、それが反射神経の必要ないゲームにおいてさえも「へた」だったということなのかな、などと思ったりしてるうちに誕生日がきて四十路に突入した。めでたくもありめでたくもなし。冥土の旅の一里塚やでー。妻からお金をもらってTopsのチョコレートケーキを買ってきて食べました。俺は毎年一回だけ食べるこのケーキが好きなんだ!

まあそんなわけで、イベント終わってみればしっかり目的を達成していた。良かった良かった。ちなみに妻は無課金のまま☆5サーヴァントをさらにもう一枚引き、しかし肝心の(そもそもFGOを始めるきっかけだった)7月の舞台のチケットは入手できず、早くも「飽きたからやめるわ」と言っている。舞台のほうはそもそもごく短期間しか公演予定がなくチケット争奪戦がかなり激しかったらしく、秋に追加公演が決まったということだが、たぶん妻は舞台版に関係あるとこまですでにシナリオを終えているので、もう復帰はしないだろうな。

『Farpoint』インプレッション

PS VR専用FPS『Farpoint』、だいたい一時間くらいプレイしてのファーストインプレ。

 

【PS4】Farpoint (VR専用)

【PS4】Farpoint (VR専用)

 
PlayStation VR シューティングコントローラー (VR専用)

PlayStation VR シューティングコントローラー (VR専用)

 

 

シューテイングコントローラー同梱版を購入。どこのネット通販でも即予約〆切になって難儀したのだが、いざ発売日になってみれば、同梱版は数量限定のためどこも売り切れになっていたものの、シューティングコントローラー単品はけっこう店頭在庫があるようだった。PS VR自体の供給もだんだん改善されてきたようだし、良いことだ。

さて、正直なところゲーム自体はXbox 360/PS3時代中盤頃のSF FPSといった内容ではある(PC向けじゃなく、あくまでコンソールをメインとした感じのやつ)。が、VRで移動がワープやレールライドではないフルスケールのFPSということで、没入感はかなりのものだ。酔い対策に移動スピードはかなりゆっくりめだけど。シューティングコントローラーを使用してのプレイだからよりそう感じる。

特に、ホロサイトを覗いての精密射撃の本物っぽさは良かった。普通のFPSだと精密射撃時は被写界深度が浅く切り替わって、サイトなりスコープの外側は「ボケ」で表現されるけど、VR空間内ではそうやって画面描画的に切り替わることなく、実際にシューティングコントローラーを肩の高さで構えて首を軽く傾げて目の焦点をサイトに合わせることになるわけで、なんていうかその行為自体にゲーム的誇張とか省略がない。最初、思わず片目をつぶってサイトを覗いてたけど、そういえば現実の射撃ではサイトを覗くときも両目を開けるのが正しいと何かで読んだなと思ってそうすると、ちゃんとエイム精度が上がる。

ただ、俺は立ってプレイしてたんだけど、知らず知らずのうちに両脚をものすごく踏ん張ってて、30分遊んでると異様に疲れた。休憩を挟んでもう30分プレイし、四十路に入った運動不足のおっさんにはこれが限界だと今日はプレイ中断。チェックポイントで自動セーブというのがなく、途中で終えると再開時はそのステージの最初から、という仕様らしいのはちょっとどうかとおもった。

※後日追記 セーブ仕様については俺の勘違いだったっぽい。別の日にプレイしたらちゃんとチェックポイントから再開した。ごめんなさい。

レベルのグラ

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何このグラ、もう映画のレベルじゃん…

そうかー、映画かー、映画レベルの、グラかー。そうかー。

 

スマホゲームのこの手の広告の言葉、例えば窪田正孝が「もうスマホゲーってレベルじゃねえ!」と声を絞り出すように叫ぶのがアレな意味でオモシロだった『HIT』のCMなんかまさにそうだが、コンソールなりアーケードなりのいわゆる従来型のゲームに対しての引け目ないしある種の卑屈さが伺えて興味深い。

誤解されないように急いで付け加えるなら、この「卑屈さ」があるんじゃないかというのは開発側の人間というより運営側、あるいは広告を制作する側(発注する側とクリエイティブする代理店の現場の側)が、ということだ。だけどそれどうなんだろうなあと思うんだよね。なんか30代半ば以降の人間の感覚という気がする。もっと若い人だと「スマホゲーってレベルじゃない」って言われても、そうじゃないレベルのゲームっていうのにピンとこないと思う。そもそもが、「ゲー」ってのはスマホで遊ぶもの、というのが一般的な認識なんではないだろうか。とかとか、ちょっと最近は考えてる。

アドベンチャー・タイム

今更ながら『アドベンチャー・タイム』に夢中になってしまった。CSのカートゥーンネットワークで数年前から放映しているアニメだ。幼児・児童向けアニメということになってるけど、シュールな世界観とナンセンスでスラップスティックなギャグと個性豊かなキャラクターが魅力で、大人にもファンが多い……と、ネイバーまとめ並みに無難かつ中身のない紹介文を書いてみたが、見る前の知識としてはその程度で、ぶっちゃけテレタビーズとかみたく、無職でヤク中のボンクラどもがカウチに寝そべってシリアルをモソモソ食いながらボケーっと見てると楽しくなるような類のアニメでしょー、とか侮ってた。

が、たまたま最新シーズンの最初のエピソードを見たら、まあ前述の侮りのようなアニメでもあるんだけど、予想外に難解な話だったので驚いたのだった。妻と一緒に見てて、ケラケラ笑いながらも疑問がどんどん膨らんでいき、見終わると「え、難しくない?」などとひどく頭の悪い感想を言い合う。一話完結式ではあるけどわりとエピソードに連続性があるのね、そしてけっこう寓話的なとこもあるのね、あと展開が超早いね、『シンプソンズ』も展開早いとこあったけど、これは早いというか情報の密度が妙に高いね、思ってたよりも異世界ファンタジー? なのね……と気になるところがたくさん出てきて、違う時間帯でちょうどファーストシーズン第1話から放映してたのでそれを録画して見始めた。面白い。おもしろいなー。そしてこれ見てると学校(学校?)行かないで家でずっと見ていたくなる。危険なので1日2話ずつ見てる。先日はTシャツも買ってきてもらった。フィンとジェイクとBMOの絵に「Bromance」と入ってるやつとか。そう、ブロマンスというか、フィンとジェイクの親友っぷりがとても良い。

で、調べてみると昨年末にPS3とVitaと3DSでゲームが出ていた。海外では2年くらい前に出たやつのローカライズということだが、2DゼルダライクなアクションRPGだということで、これあれだ、絶対面白いやつだ! と俺のセンサーが反応した。今ちょっといろいろ積んでるから後回しになるが、そのうち絶対買っておこう、というメモ。

 

 

アドベンチャー・タイム ネームレス王国の3人のプリンセス - PS3

アドベンチャー・タイム ネームレス王国の3人のプリンセス - PS3

 
アドベンチャー・タイム ネームレス王国の3人のプリンセス - PS Vita

アドベンチャー・タイム ネームレス王国の3人のプリンセス - PS Vita

 
アドベンチャー・タイム ネームレス王国の3人のプリンセス - 3DS

アドベンチャー・タイム ネームレス王国の3人のプリンセス - 3DS

 

 

妻とFGO

Fate/Grand Order』の2.5次元ミュージカルが7月にあるそうだ(→Fate/Grand Order THE STAGE—神聖円卓領域キャメロット—)。で、それにうちの妻が追っかけをしている若手俳優が出るというので、公演の前に予習しなければと妻がFGOを始めた。

妻はFateシリーズはもとよりTYPE-MOON作品にまったく興味がなく今までひとつも触れてきていなかったので、そもそもの基本設定についていちいち質問してくる。俺も面倒くさいしそこまで詳しいわけでもないのでふんわりした説明をしてお茶を濁す。あれだーつまり、『魔界転生』みたいな話だよ。ジュリーが生首になるやつ? そうそう、時空を超えていろんな剣豪みたいのを集めて戦うのよ、そんでアーサー王が女なわけよ、あといろいろな有名人が実は女だったりするのよ。牧瀬里穂のつかこうへいのやつみたいな? まさにそれだ、あと夏目雅子堺正章のやつだ。そこらへんで説明がうまくいかなくなったのでAmazonプライムビデオで『Fate/Zero』を10話くらいまで見たりした。

で、このミュージカルはゲーム本編の第6章が元になっているので、7月までにそこまで進めなければいけないと言う。えー今から始めてだとけっこう厳しいんじゃない? とか半笑いで言ったら、お前よりも確実にゲームがうまいので楽勝だと言う。いやうまいとかそういうのではなく、物理的にキツいんじゃないの?……と生暖かい目で見守ってたら、3日で俺のストーリー進行度を超えた。そして無課金にもかかわらず☆5サーヴァントを引いていた。☆4サーヴァントも俺よりたくさん引いていた。え……そんなのありなの……俺、熱心なファンとは言えないけど、TYPE-MOONに関しては当時『月箱』買って以来そこそこ追いかけてるし、『空の境界』だって読んでるんだぜ……『魔法使いの夜』は予約して買ったし……いや、そりゃあ熱心なファンではぜんぜんないし、そもそも俺のゲームの腕のなさ、というか効率良くプレイする能力に著しく欠けている点は否めないけど、でもぽっと出の不純な動機でプレイし始めたやつにこんな速攻で抜かれるなんて……そんな……と、普通にショックだった。

そんな感じではあるが、ぽちぽち進めている。☆5サーヴァントは1人もいない。

バイトのウサギ

3DSの『バッジとれ〜るセンター』が更新停止するという。セーブデータの容量が限界ギリギリだからということらしいが、確かにいつの頃からか、起動後の読み込みにあのてのアプリとしては異例ともいえる時間がかかるようになっていたので納得できるところだ。

3DSのホーム画面に飾れるバッジをUFOキャッチャー形式のミニゲームでゲットできるというアプリだったわけだが、2013年の『だるめしスポーツ店』に続いて、任天堂ダウンロードコンテンツビジネス、特にマイクロペイメント方面の実験的性格を持ったものだったと思う(バッジ〜の配信は2014年末)。だがそういう狙いがあるコンテンツで妙な味わいを練り込んでくるのもまた任天堂らしいところだ。

個人的にはホーム画面を飾り立てることにはほとんど興味がなかったので、課金こそ一回かそこらしかしてないと思うが、それでもときどき起動していたのは、このアプリのマスコットキャラであるバイトのウサギが好きだったからだ。遊んだことがある人はだいたいみんな賛成してくれると思うが、バイトウサギはデザインもモーションもSEもメッセージテキストもすべて、とても味わい深い良いキャラクターだった。絶妙なウザさとチャラさと愛らしさ。メタなギャグをよく言うキャラだったが、そういうギャグにつきまとう厭らしさや寒さをすんでのところで回避できるような、奇跡的なバランスのキャラクター造形だったと思う。今回の更新停止の理由もそのまんまストレートに語ってくれたけど、それがウェットにならない程度に切なさを醸し出した芝居づけで感心した。できればどこかでまた出てきてくれないかなー。なんかOfficeのイルカみたいな感じでSwitchのOSに寄生してほしい。

 

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ギース死す

SwitchのアケアカNEO GEOで『餓狼伝説』が最近配信されたからか、例のギースがビルから落ちていくシーンの画像がTwitterなどでよく流れてくる。「●●●●年 ●月●日ギース・ハワード高層ビルから転落、3時間後病院で死亡。」というメッセージの年月日部分が本体の時計とちゃんと連動するので、今日転落したのかーという、まあそういう、おっさんたちの軽いネタだ。

たまたま俺のタイムラインでは、ここ数日で複数の人が同じようなことを画像付きでTweetしていて、俺はそれをぼんやり見ていた。そういえば昔からこのシーンには何らかの違和感を持っていたのだが、それが何なのか、今になってやっと気が付いた。このメッセージの「3時間後病院で死亡」ってのが生々しすぎるというか、なんかギョッとしてしまうのだ。「ビルから転落」で止めておいてもいいんじゃない? 何もそこまで決定的なことに言及しなくてもいいのに……と。

「3時間後」「病院で」っていうのが特にキツい。普通あの高さから落ちたらその場で即死しててもよさそうなところを、「病院」に担ぎ込まれて「3時間後」と言っているということは、無駄かもしれないけど救命活動を受けていたということでしょ? だがそれも空しく……ということなわけで。なんかこう、フィクション濃度が高いバトルマンガ的な世界に、突然現実の暴力が剥き身で提示されたような、そんなショック描写だった気がする。後のシリーズで復活したりしてるけど、なんかこの1作目の死が、ゲームのキャラクターとしては当時珍しく「決定的な死」に思えたような気がするんだよね。